小正月(1月15日)恒例の伝統行事である『どんど焼き』が、地域の市民センターの広場で地区青少年育成協力会の主催で開催され、協力会のメンバーとして参加しました。
朝からボランテイア会員約50人が集まり、それぞれの役割分担で、予め準備していた青竹や門松などで約5Mのやぐら組みなどの準備作業に追われていたが、いつからだろうかノウハウも蓄積されており、ベテラン役員の指導よろしく作り上げていた。
その後は、餅つき班で餅つき(3色餅)を行ったが、若い頃には毎年餅つきを経験している世代故に、お神酒でお浄めを行い、掛け声よろしくあっという間に3臼を搗きあげて、丸餅づくりへと移っていた。
準備がほぼ終わる頃から、地域の住民が正月飾りやしめ縄、書初め、お札などを持ち寄りあっという間に、家族や子供たち約300人が見守る中で大きな櫓が出来上がっていた。
事前に受付を済ませていた子供たちは、それぞれミツマタ枝を受け取り、出来上がった3色餅を、ミツマタ枝に刺して何が起きるのだろうか?と、うきうきしている子供もいて父兄やPTA関係者と火祭りへの点火を今か今かと待ち望んでいたようだ。
どんど焼きの起源やいわれなどを説明して、点火へのカウントダウンが子供たちの合唱で始まり、点火されるとあっという間に大きな神の火柱が出来て、大歓声が起きていた。
正月飾りを焼くことにより、お正月に出迎えていた「歳神」を天に帰っていくのを見送りながら、新年の無病息災・家内安全などを祈願して、燃え盛る神の火柱を見つめていた。
炎の勢いが衰えて餅焼きが出来る状況になると、火を囲みながら餅焼きが始まったが、子供たちは「熱いよ~・・顔が火傷しそう~・・・」 と、顔を背けながら懸命に餅枝をかざして焼きあがると、嬉しそうに口にほうばりながら、美味しいそうに「今年は、字がうまくなりたい・・・」 などと、笑顔を見せていたのが印象的でした。
約2時間のどんど焼きも事故なく終了して、参加者と主催関係者との短いながらの楽しい交流が地域の絆の輪を拡げていたが、地域力を強める貴重な伝統のイベントの一つが実りあるものとして息づいているのを実感していた。
今年は、一部の地域では、飾りや燃やす枝などに放射性物質が付着していて拡散するのでは?との住民の不安に配慮して、伝統のどんど焼きを中止したというニュースも聞かれるが、「歳の神」は何と思っているのだろうか?実に寂しい思いである。
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