小雨降る梅雨空となり、久しぶりに「苔の寺」と言われる妙法寺を訪れてきました。
妙法寺は、日蓮上人が鎌倉松葉谷で布教の拠点として小庵を結ばれた地に建立された寺院で、特に梅雨時期には苔むす石段があり、境内には苔の石段などこの時期ならではの光景が見られる鎌倉の名寺となっています。
総門は、室町時代に建立した鎌倉の文化財に指定されている風情ある姿です。
一塔良尊四師の本尊を祀る本堂に参拝
加藤清正像が安置されている大覚殿の前には、アジサイやハンゲショウ(半夏生)、ユリなど初夏の花で囲まれています。
仁王門では、勇壮な阿吽の仁王様がしっかりと参拝者を見守っています。
仁王様にご挨拶してその先には、約60段のしっとりと緑の苔が生えた「苔石段」の圧巻の光景が見られ、神秘的な雰囲気が漂っていました。
苔石段の左手には、化粧窟と言われる大きなやぐらでは、菩薩や仏像が鎮座しています。
苔石段の右手の55段の階段を上った先には、厄除祖師像が祀られている「法華堂」があり、向拝には素晴らしい木彫りの彫り物が施されています。
法華堂傍の釈迦堂跡には美しい仏像さまにお座りされています。
苔石段を上から見た光景。
法華堂の前には、日叡上人お手植えといわれる蘇鉄が残されています。
釈迦堂跡から更に68段の石段を上ります。上り切りと日蓮上人が20年間お住まいになった「松葉谷御小庵跡」があり、御霊跡となっています。
御小庵跡の左手の長い山道の先には、日蓮上人塔、日叡上人の御墓や日叡上人南の方 (日叡上人の母) などがあります。
御小庵跡に戻り右手の96段の階段を上った裏山の先には、山頂に御醍醐天皇の皇子で日叡上人の父の護良親王のお墓「大塔宮御墓」が建てられています。
御墓からは、鎌倉海岸や稲村ケ崎など絶景が拡がっていました。
山頂で一休みして仁王門へ戻ると、門の脇には、石の中にポツンと小さな像が埋め込まれています。
美しい苔の石段や鎌倉海岸を望める印象的な鎌倉の古寺でコロナ禍に負けない癒しの心を実感していました。
鎌倉の妙法寺の方へは行った事がありません。
なかなか趣のある良いお寺です。
苔むした石段は上がれませんね。観・て・る・だ・け
最後のお写真は、石の中に埋め込まれている像ですね。
心に残る像です。
見晴らしも良くて、海をず~っと眺めていたい気持ちになりますね・・・
鎌倉へ行きたくなります。
いつもありがとうございます。
梅雨時期は、鎌倉は紫陽花など花の寺を訪れる人で大変賑わいますが、長谷寺や明月院などは厳しい入場制限がありますので、行けませんでした。
妙法寺は、苔の寺と呼ばれる名寺で、梅雨時期は楽しめましたね。鎌倉独特の山に囲まれた光景も見応えありました。