「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「枯れ葉舞う」

2008年11月26日 | 季節の移ろい・出来事
♪♪枯れ葉散る 夕暮れは 来る日の寒さを ものがたり~… … ♪

見事な紅葉・黄葉を見せるイチョウやモミジは、見頃を終えると一斉に風に舞い始める。
足下を埋め尽くす黄色や真っ赤を散りばめた極彩色のジュウタンは風情がある。もみじ祭を終えた吉香公園紅葉谷もご他聞にもれず、その華やかさがまた人目を引く。

ときおり吹く風に舞い上がり、さざ波のように右に左に揺れる枯れ葉集団はこの季節ならではの光景でもある。が、公園管理やボランティアのお掃除団体さんにとっては大変な光景でもある。

紅葉を楽しむ紅葉谷の大きな通りに面して幾つかのお寺がある。その中の一つの門前に、ふくよかなお地蔵さんが立っている。奇特な人が寄贈したのであろう、真っ赤な毛糸で編んだポシェットを肩からぶらさげ、同じく真っ赤な毛糸の帽子をかぶってござる。

このお地蔵さん、何故か小さながんぜき(竹製の熊手の小型)を胸に抱いている。
人が寝静まる夜中に、一人で枯れ葉のお掃除でもしようというのだろうか。それとも、観光地と言えば「ゴミを置いて帰るところ」と勘違いしているマナーを忘れた観光客に、「来たときよりも美しく……」と、マナーアップを無言で呼びかけているのだろうか。

晩秋の夕暮れ、枯れ葉舞う紅葉観光地に一人静かにたたずむお地蔵さん。
来る日の寒さにもジッと耐えて、巡り来る春を待とうと言うのだろう。
責めて、お地蔵さんにゴミの肝まで焼かさないよう、マナーには気を付けたい。
そして「風邪引かないでね、お地蔵さん !!」

        ( 写真: 観光地にたたずむお地蔵さん )

     
コメント (6)
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