全部で7羽姿を見せています。お分かりかな・・・?
二階の窓から見えるアオサギの住処。
今年最初の飛来確認が2月初めの真冬。しばらくした2月下旬、7羽が数えられ、大きな声を発しながらお互いを牽制する「アオサギバトル」が始まった。
3月半ば、寒暖を繰り返す中、大声の牽制が少しおとなしくなった。
そのころから何かしら普段では見られない行動をし始めた。
あの大きな身体のアオサギが身を細めて急降下し、畑に降りたり山肌で何かをついばむ仕草をする。餌をあさるわけでもなかろうにと思ったら、何やら細長い小枝をくわえて舞い上がり木の枝にとまる。
紛れもない新たな巣作り、カップルの新居の建て前だったのだ。
昨年の巣をそのまま使うのがひと組。すぐ近くに競うように3組の新しい巣が出来た。
と言うことは4組のカップル8羽が飛び交うことになる。さながらアオサギ銀座の様相である。
窓から眺めてっこんな光景が広がっている。左から2番目が昨年の巣。他は今年の新居。
すでに卵を抱いている感じに見えるのが2カ所。他は産卵はこれからのようだ。
いずれも、つがいのどちらかが必ず巣を守る。もう1羽が潮の干満に合わせて狩りに出る。
狩りから巣に戻るとお互い立ち上がって、口移しの餌の補給。ちょっと羨ましい姿を見せる。
そして6月下旬から7月にかけて新たな命が羽ばたく。これは神秘的な生命の物語り。
ひょっとしたら、窓の向こうはアオサギ銀座、そしてアオサギ団地が誕生か。
生き物の営み。季節の移り変わりとともに楽しませてくれることだろう。