「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「咲いた桜に・・・・」

2010年04月06日 | つれづれ噺
待ちに待った桜もいよいよ満開の岩国。今度はそぞろ吹く風にハラハラ舞う花びらが、人の目を楽しませる。
開花直前の低温という異常気象や、長雨を乗り越えて見事に開いた今年の桜。
かなり長持ちしそうである。が、やはり「・・・三日見ぬ間の・・」見ごろの今を楽しんでおきたいものだ。

“ 咲いた桜に なぜ駒つなぐ 駒が勇めば 花が散る ”
桜が咲き、そろそろ散り始めるかな・・という頃になると一つの感傷が頭をもたげる。

今年の大河ドラマで再び話題沸騰の「坂本龍馬」。
明治維新・回天の立役者でありながら、新政府の姿を見ることなく世を去った英雄、龍馬。

京都御所警護を名目に、天皇を擁して徳川幕府を倒す。長州や薩摩のいわゆる勤皇の志士たちが、京都を目指して先陣争いをする中で、派生した悲劇。
暴発した薩摩の過激志士が、同じ薩摩の藩士によって討ち果たされる壮絶な死闘。その舞台となったのが京都伏見の旅籠寺田屋。

同じように国家を思いながら、路線の違いによって藩主から見放され、同じ藩の仲間同士が血を流す愚かしさを嘆く。と同時に藩主島津久光への恨みと皮肉を込めた、坂本龍馬即興の端唄である。(竜馬が行く第2巻)
暴発した若い薩摩の志士を桜に見立て、それを抑えさせようとした慰留団を駒に見立てた。

人間を尊重し、人の命を大切に思うことがエネルギーの源であった幕末最大の英雄。
どんな想いで、これを口ずさんだのだろうか。
華やかな桜の花陰で、ひっそり息づく歴史の一こまである。この時、明治維新7年前。

       ( 写真: 桜咲き誇る錦帯橋。2010.4.3 撮影 )
コメント (4)
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