普段の生活の中で何かの行動を起こすとき、優先順位を決めるという一つの判断基準がある。
ゆっくり考える場合もあれば、思考回路フル回転、瞬時の判断を迫られるときもある。
クルマの運転など特にそうである。お互いの生命と財産を守る「安全最優先」を念頭に、相手を思い遣る心、これらは決しておろそかにはできない。
振り返ると、日本列島改造から所得倍増へ、そしてバブル経済に向かってひた走ったわが国の成長期。そんな中にドップリつかり、生活を支えることが課題の日々では、優先順位など考えるまでもなく、一にも二にも仕事優先。特に男性にとっては家庭を顧みる余裕もないほど、仕事人間、会社人間に仕立て上げられた。
一方で、女性や子どもたちが必死に協力して家庭を守るという一つの暗黙の了解があった。
そういった社会が良かったのか悪かったのか、結果論では色々言える。が、当時はそれが一つの社会通念でもあり、現在の繁栄の基礎になったのも事実である。
その後、男女雇用機会均等法や女性の職場進出などで、構造そのものが変化した現代社会では、価値観の多様化と言われ優先順位の内容も大きく様変わりした。そのような歴史の変化はあるとしても、人間同士がつながる社会性とか公共性を大切にする感情まで失ってはならない気がする。
病院を臨時休業にして、息子の大学入学式に夫婦で出席した開業医もいるという。
お陰で大学側は、保護者の参加者が多すぎて、入学式を二日に分けて行う、というおまけまでついたそうな。
ゆっくり考える場合もあれば、思考回路フル回転、瞬時の判断を迫られるときもある。
クルマの運転など特にそうである。お互いの生命と財産を守る「安全最優先」を念頭に、相手を思い遣る心、これらは決しておろそかにはできない。
振り返ると、日本列島改造から所得倍増へ、そしてバブル経済に向かってひた走ったわが国の成長期。そんな中にドップリつかり、生活を支えることが課題の日々では、優先順位など考えるまでもなく、一にも二にも仕事優先。特に男性にとっては家庭を顧みる余裕もないほど、仕事人間、会社人間に仕立て上げられた。
一方で、女性や子どもたちが必死に協力して家庭を守るという一つの暗黙の了解があった。
そういった社会が良かったのか悪かったのか、結果論では色々言える。が、当時はそれが一つの社会通念でもあり、現在の繁栄の基礎になったのも事実である。
その後、男女雇用機会均等法や女性の職場進出などで、構造そのものが変化した現代社会では、価値観の多様化と言われ優先順位の内容も大きく様変わりした。そのような歴史の変化はあるとしても、人間同士がつながる社会性とか公共性を大切にする感情まで失ってはならない気がする。
病院を臨時休業にして、息子の大学入学式に夫婦で出席した開業医もいるという。
お陰で大学側は、保護者の参加者が多すぎて、入学式を二日に分けて行う、というおまけまでついたそうな。