小学4年生と2年生。 クリスマスともなればそれぞれに思いの丈の注文を出す。
ここにも兄弟でありながら、二人の性格というか、考え方や価値観の違いが見えて実に面白い。
兄ちゃんはさすがにサンタの正体をご存じ。だから頼む相手もちゃんと心得て「00が欲しい」と具体的な注文を出す。今年は一輪車。本当は他にお目当てはあった。だがいくらスポンサーとは言え、一人に3万円もは出せない。そこで急遽変更したのが一輪車に落ち着いた。
組み立てもそこそこに乗り始める。まだほんの少しへっぴり腰ではあるがやる気満々。
そこへいくと弟のカー君。ひょっとしたらサンタさんがいるのかな・・・?半信半疑だけにややこしい。
「オレ梅干し100個欲しい」と最初の注文。これは飽くまでも、欲しいと言う品物を本当にサンタが届けるのかどうか探りを入れてみただけ。「本当にサンタさんが持ってきたら食べるんじゃね」と念を押されてちょっと弱気に。というか、やはりサンタはいるのかも知れないと思い直したようだ。
次の注文は、DSというかつてのファミコンみたいな小型ゲーム機に登場するマリオが持っているストラップ。実在するのかどうか、兎に角売っていない。「カー君、あれは無いってサンタさんが言ったよ」と母親。「母さん、サンタさんの電話番号を教えて、オレが形や色をちゃんと説明する」と。挙げ句は「サンさんの電話番号3は分かるんよ、でもタは数字では何かね~じいちゃん」ときた。
こうなりゃ仕方がない。今年で夢を終わらそうと決心。コンコンと言って聞かせる。薄々感じていただけに意外にすんなり納得。
次なる注文は「虫図鑑が欲しい」すかさず兄ちゃんが「虫図鑑はオレが持っとる、じゃけー他のものに・・・」あれこれ考えてようやく落ち着いたのが「恐竜図鑑」。
梅干し100個から恐竜図鑑に落ち着くまでのプレゼント談義。
楽しい楽しい話し満載でイブの夜を迎えた。 来年からはプレゼントが3人分になるな~。