「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「我が物と思えば軽し・・・」

2011年06月07日 | 晴耕雨読

       
           2月、咲き誇った梅の花

冬枯れた木の枝々に小さなツボミが宿る。容赦ない風雪に耐え、やがてほころび、小粒の花と香りを愉しませてくれる梅の花。

その花の一つひとつが全て実を結んだのではないかと思わせるほどの鈴なり。
管理を任されている小さな梅林が、今年もしっかり実を付けている。
梅もぎを20日ばかり後に控えたこの時期恒例の下草刈りに行ってきた。

草刈機のエンジン音を遠慮なく立てても迷惑とはならない過疎の村。
草刈自体は1時間もあれば事足りる。ところがそうは問屋が卸さない。年々横に広く伸ばしてきた枝が、鈴なりの実の重みで地面に這うほど垂れ下がっている。
枝を持ち上げてやらなければ、せっかく生った実も腐らせてしまう。草刈機だって使えやしない。それを見越して、買っていった杭を掛けやで打ち込み、垂れた枝を持ち上げては杭に縛り付ける。そうやって梅の実を守り、草刈機が縦横に使えるスペースを作る。
これが厄介な時間もお金も食う作業である。

なんだかんだ言いながら、20日先には青梅が数十キロ手にはいることを目論んだ、所詮は欲との二人連れ。 「我が物と 思えば軽し 笠の雪」

しかし今日ばかりは、普段の運動不足もあって、立ったりしゃがんだりが膝にこたえた。
さていつまでこんなことが出来るのだろう。
「手入れを辞めたらあっという間に森になるだけ・・・」という義兄の言葉に、まだまだがんばらなければ・・・と欲の皮が突っ張ってくる。
この身から離れない「欲という魔物」・・・ あぁ困ったものだ。

コメント (4)
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