ふと思い出した。2年前の6月29日を。
6時起床、朝食6時30分。スイス・インターラーケンのホテルを7時30分出発。
スイスアルプスの名峰「マッターホルン」を目の前に、言葉にならない感動を味わった。
あの日から2年。
10日間のヨーロッパ体験は、今思い出しても何となく気持ちを豊かにさせられる。
これまでに、出迎えたり、出迎えられたり、その逆に見送ったり見送られたり・・・色んな場面に遭遇してきた。
同じことでも、船はまた格別な思いが残るようだ・・・といっても、実際に船での見送りも見送られも経験がない。
圧倒的に多いのは電車の別れ。それも新幹線のあっけない別れは幾度か経験した。
飛行機の別れもあまり多くの経験はないが、空港ロビーで一旦別れて、実際に飛び立つまでの空しい時間がたまらなく切なくなることを記憶している。
搭乗手続きをしてゲートをくぐればもう顔を合わせることもない。
が、出発までにはたっぷり時間があるというこのギャップ。
1ヶ月半を、わが娘や孫と賑やかに過ごし、今夜、関空から国際線の見送りをした友がある。気持ちやいかばかりか。
明日・あさって・・・日を追って淋しさが募るのだろうか。それも通り越して落ち行いてくると、賑やかしのいない静かな普通の暮らしの有難味が湧き上がってくるのだろうか。
なにはともあれ、フライト8時間の長丁場。無事な到着を祈ることにしよう。