バレンタインデー大吟醸
その昔、義理とは分っていても、何となく心ときめいたチョコの数。
いつしか、その数も気にかからなくなり・・・というか、数えるほど手許に来なくなって、バレンタインデーの存在を忘れて久しい・・・。などと言えば少し嘘がある。
数こそ減ったが皆無ではない・・・と一応胸を張る。ついでに見栄も張っておこう。
今年だって、自慢じゃないがゼロではない。間違いなくチョコはもらったということ。
そして今日、娘からチョコではないプレゼント、バレンタイン大吟醸が届いた。親父の下戸を心得ていて、300ミリリットルという手軽さ。しかし、その包装たるやなかなかのもの。
バレンタイン商戦をチョコレート業界だけに任せてなるものか、これはどうだ!
とばかりに殴り込みをかけた感のある清酒業界。ここにも逞しい商魂をみるおもい。
それよりなにより、小学校3年生の孫君の方が、チョコを多くもらっていた。トホホ・・・。
などと嘆くに非ず。年輪を重ねた分それなりのバレンタインデーのお祝いを贈られたと自負する出来事もないわけではないこともない・・・。ちょっとややこしいかな。
まあこういったことは多くを語らないのが花ということ。ここまでにしよう。
世の中「スイーツ」と呼ばれ、甘党を虜にする食材があふれる昨今。衰退の憂き目にある、かつて甘さの王様であったチョコレートが、責めて一年一度のバレンタインデーをきっかけに、復権を試みるものの、その道はなかなか険しく、手ごわそうだ。そこへもってきて、清酒や花束や色んな業種が割り込んで来る。
どっちにしても、選択肢は多い方が楽しい。「品物」に勝る「心」はもっと楽しくさせる。