メダカさんのねぐらも氷の下 雨だれ受けの火鉢もガチガチに
カーテンの向こうはまだ外は暗い。日の出にはしばらく間がある6時22分。
スマホのメール受信音が、チロリンに続いてウーウーウーと体を揺らしながら鳴っている。
またまた下関気象台発表の気象情報が、岩国市民メールとして送られてきたようだ。それにしても今朝はいつもよりずいぶん早いウーウーウーだねー。
それはやはり異常低温をいち早く知らせて、クルマの運転も歩行も注意しなさいよ、という呼びかけであったのだろう。
幸い今日は土曜日。というか別に曜日に関係なく朝早くに出勤するわけでもないこの身ではあるが、一応人並みに、厳しい寒さを警戒しなくてはと思わされる。♪ ウ~~さむい、こんな日は熱い味噌汁がうまいんだよね~ ♪ と唄ったのは千昌夫だったねー。
かつては我が家に兄妹家族が集まって、餅つきに精を出した石臼は、今や家内安全の守り神の如く東南の方角にデンと座ってござる。この臼にはいつも清潔な水を貯めておき、ヒヨやハト、メジロ、ジヨービタキ、もちろんスズメも猫も喉を潤すオアシスのような存在にしてある。今年の場合はこれほど何度も氷になってしまうと、水が飲めなくて小鳥たちは難儀をしているのではないかな。特に今年の氷の厚さは格別で5㎝くらいありそう。陽がさしてもなかなか溶けない。
そんな石臼の周辺には、この寒空を肥やしとして間もなく清楚な花を咲かせる寒アヤメが、密やかに自分の出番を待っている。
寒ければ寒いように順応して植物は花を咲かせる準備をしている。人間様だけが「寒い寒いと震えて文句を言い、暑ければ暑いとまた嘆く」。などと叱ってみたくはなるが、今朝起きがけの温風ヒーターの室温は3度を表示。全く初めて見る低い数値に驚く。やっぱり寒いものは寒い!と愚痴っても許そう。その代わり、風邪だけは引かないように用心するばかりである。