秋も深まりを見せ、生産農家に予約しておいた玄米がズッシリ届いた。
ほぼ時を同じくして、同級生から「稲刈りももみ擦りも終わって、もみ殻が出来ているから暇なときに取りにおいで」との電話も入った。収穫の秋真っただ中というところか。
この時季になると運動会と言っても、幼稚園か自治会などで少数になってくる。
そんな幼稚園の運動会をめぐって、「これが現代母親思考のトレンドなの??」という、秋の深まりに合わせたような、ちょっと淋しい話に出会った。
昨年までは一日がかりで、子どもたちの出番も多い楽しみな運動会を実施してきた、とある幼稚園が今年からは午後からの半日で終えることにしたという。理由は「一日がかりだとお弁当作るのが面倒くさいから」という母親の意見があったからだそうな。
この幼稚園は、運動会会場を市の体育館を借り切りなので、雨天延期も無ければ、駐車場の心配もない。保護者にとっては極めて都合のいい条件が揃っている。
というのにである。母親の勝手な意見で運動会そのものが時間短縮。そのツケは子どもたちに跳ね返り、プログラムは半分にされ出番が減るということだ。孫のはしゃぐ姿と応援を楽しみに、おやつの一つも買って馳せ参じるじいちゃん・ばあちゃんの楽しみさえも半分にしてしまう。そんなことを承知の上で「弁当作りが面倒だから」という意見が多いなら、それはそれ半日で終わらせることに嘆きはしない。
問題にしたいのはその幼稚園の園長の対応である。市内では歴代続く古刹の住職であり、幼稚園経営もベテランの教育者のはずである。かつては時流に乗って国会議員まで務めた、言うなれば地域の名士のはずである。
それがこともあろうに、子どもの楽しみ、祖父母の楽しみを、自身の身勝手な理由で平気で奪う若い母親をなんで説得できないのか。仏の道にも反する母親の行為ではないのか。子どもの気持ちをもっと大切に扱いなさいとは言えないのだろうか。
言えないかもしれないねー。少子時代を反映して幼稚園経営が圧迫され、子どもは取り合いの幼稚園業界。
ヘタに園長が口を出すことで、悪しき風評を立てるられることは致命傷になり兼ねない。しかし良識ある親から見れば、そんな母親の意見に動かされる幼稚園に我が子を入園させるのを恐ろしく思う親だっているだろうに。
いずれにしても、こんな母親がゴマンといる世の中。幼稚園入試や幼稚園サイドが退園命令権を持てる時代が来ないかねー。来ないだろうねー。
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