3年3ヶ月の政権を担った民主党に退場を願うのか、新たな政権の枠組みが誕生するのか、いよいよ国民が選択する日は明日となった。
原発の存廃など争点にも上がらなかった前回の選挙。
コンクリートから人へ、というキャッチフレーズの下、あれこれ口角泡を飛ばした議論もいつの間にか空中分解。中止を叫んだダム工事は再開。あの鬼の如き事業仕分けの勢いは何だったのか。我々の目をそらすパフォーマンスだったのか、などとジャーナリズムは声を大きく上げない。子ども手当も学費の無償化も高速道路無料化も、霞ヶ関の埋蔵金で全てまかなえるように聞こえたのは、小生の耳が悪かったのかも知れない。
今回は耳の調子もまずまずのようだ。
しっかり聞いたことをもとに選択したい。などと粋がってもたかが一票。されど一票。
この一票の積み重ねが政権を動かし、国家の行方を方向付けることになる。
幸い明日はお天気もよさそう。投票所までウオーキングで颯爽と・・・??
後24時間もすれば、日本国の舵取りも決まり、面舵なのか取り舵なのか判明する。
お金を出すから我が家の安泰を守っておくれ、隣の家が境界線を曲げてくるような理不尽なことをするなら、何とかして守っておくれ、我が家には守るべき腕力も道具もないのだから、と、三軒先のお金持ちで腕力もある仲良しさんに哀願する憐れな姿がいつまで世間に通用するのだろうか。
いつかは、境界線も自分の力で守り、難癖付けられない実力を備えて堂々と一本立ちするのか、お互いが寄り添って、遠い昔の線引きや法務省の登記簿謄本を見つめ直し、権利の主張による嫌がらせを収束するのか、ここんところは見逃せない。
正常な日本、枕を高くして寝られる日本の姿を夢見ながら明日を待とう。