夢見るババアの雑談室

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北方謙三著「水滸伝」十九 せい旗の章 集英社文庫

2008-08-03 13:50:47 | 本と雑誌

北方謙三著「水滸伝」十九  せい旗の章 集英社文庫
北方謙三著「水滸伝」十九  せい旗の章 集英社文庫
「水滸伝」完結巻
黒旋風の李きが死ぬ
宋江を守る為に 泳げない彼は船上で戦い 落ちて水中で死ぬ

泳げない彼を船で戦わせるべきではなかった
籠城するとみせかけつつ 脱出行の道も確保し 場を変えて戦う―と言う選択もあったはずなのだ

北方版「水滸伝」は続く「楊令伝」に役者を残している

死ぬ前の魯達が 梁山泊へ向かう前の楊令に 梁山泊に集う人々の話をしたのも 戦いの帰趨が見えていたからかもしれない

第二世代の楊令らに「志」を託したと

楊令には 童貫を倒す!
散っていった梁山泊の仲間達への思いが 心に刻み込まれた

次へと続く終わり

思い入れこもる作品を 完全な終わりにはできなかったのかもしれない