「水滸伝」完結巻
黒旋風の李きが死ぬ
宋江を守る為に 泳げない彼は船上で戦い 落ちて水中で死ぬ
泳げない彼を船で戦わせるべきではなかった
籠城するとみせかけつつ 脱出行の道も確保し 場を変えて戦う―と言う選択もあったはずなのだ
北方版「水滸伝」は続く「楊令伝」に役者を残している
死ぬ前の魯達が 梁山泊へ向かう前の楊令に 梁山泊に集う人々の話をしたのも 戦いの帰趨が見えていたからかもしれない
第二世代の楊令らに「志」を託したと
楊令には 童貫を倒す!
散っていった梁山泊の仲間達への思いが 心に刻み込まれた
次へと続く終わり
思い入れこもる作品を 完全な終わりにはできなかったのかもしれない