夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「紫」を個人事情からヒイキしてます・笑

2008-08-08 18:21:39 | 子供のこと身辺雑記

茜さす 紫野行き 標野行き 野守りは見ずや 君が袖振る

http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/konitan/akanesasu.htm

紫の匂へる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも

http://www.geocities.co.jp/Bookend/3486/manyou.html

http://www11.plala.or.jp/susiebero/kodaishi5.html

ある方のブログで素敵な写真と記事を見つけました↓

http://arayaja.exblog.jp/8760900/

「あかねさす」は確か 紫にかかる枕詞であったように記憶しているのですが

ちょっと不安なので 子供の参考書を後で調べてみましょう

歌の解釈はそれぞれ 人により違いますが もともとは大海人皇子と額田王は夫婦であり そこへ横恋慕した兄ちゃんが お前の女俺に寄越せよと

弟は天皇に逆らえず

想像するに夫婦そしての想いは互いに残っていたのではないかと

「お前元気かい 相変わらずいい女だなー」って思いを込めて男が合図をし

「ダメじゃない そんな事したら 相変わらずねえ」とたしなめる女

「だってさ まだ惚れてんだもん」と返す男

この時の恋の怨みが兄の息子と戦い殺すことになったかも~なんて妄想などしたりして

後の権力闘争はともかく^^;

美しい言葉の響きが好きな和歌です

ちなみに私の姓には「紫」という字が入ります

父は熊本県出身で 昔は同じ姓ばかりの村があったとか

最近 その熊本で同姓の会社や なんと議員さん 漫 ゴルファー 歌手を検索で見つけました

少女漫画家さんと競輪選手は以前から存在を知っていたのですが

いるもんだな~と嬉しい驚きでした

多分 遠い先祖は同じ・・・かな 


「夏の想い出」

2008-08-08 17:31:20 | 自作の小説

好きだった相手が突然自殺して その最初の命日に後を追おうとして失敗した夏

明日は初盆だ

そう思いながら眠りについた

部屋の入り口のドアが開き・・・黒い人影が立った

ベッドの傍まで近づいてくるのが分かる

それから金縛りが始まった 

金縛りは苦しい いつもの金属音が頭の中に響くものとは違い ずっとどどんというような音が繰り返し聞こえていた

ふっと解ける 終わったかと思うと また金縛りが始まる 途中までその数を数えていたけれど 15度を越えた頃から数えるのを止めた

これは終わるのか 波のように繰り返し襲ってくる金縛りにあいながら そんなことを思っていた

その頃使ってた部屋は東側に腰高窓 南側にベランダのついた窓があった

金縛りが終わり 黒い影が部屋を出ていくと 間もなく雀の声がした

迎えに来た彼は 私の中のまだ生きたいーという想いに気付いてしまい 私を連れて行くことを諦めたのだろうか

優しいから生きられなかった人 自ら命を絶った人

汚れてもいい 無様でもいい

生きていれば 生きていてくれたら 死ぬことは無かったのだ

そう繰り返し思った 

存在してくれてるだけでいい

そう思った人

あれから 随分経って

あの頃のように胸が痛むこともなくなった

死んだ彼を思ったように ただ純粋に人を好きになることはもうないと思う

それでも 随分遠いものになってしまった

死ねなかった自分 

ただ生きている自分

時間を遡れる力があれば 彼の死をとめたい

今でも彼に生きていて欲しかったと思う


「銅像によろしく」

2008-08-08 16:48:56 | 自作の小説

自慢じゃないが見掛けの割りに力はある
脚力はないが蹴るのも得意だ

ただの乱暴者じゃないか―という形容・表現は3キロ向こうに置いといて・・・
些細な事は気にしちゃいけない

台風の翌日に寄付集めに訪れた豪邸の庭で 横倒しになっていた銅像(もしかしたらブロンズ像かもしれたないけど)を起こしてみようと思ったのも 自分の力試しと 待たされて暇!だったからだ
起こそうとして その重たさに馬鹿な事に手を出したと後悔した
ここで銅像に押し潰されて死んだら 結構大間抜けだと思う

しかし妙に意地になってしまってぐぐっと持ち上げ 腰を入れ 肩を入れして とうとう起こすと 両腕つっぱって仕上げた

ポケットティッシュで汚れもざざっと拭き落とす

何やら難しい顔をした老人
後頭部にかけて僅かに頭髪が残っている

そんな事をしていると屋敷の人間が呼びに来た
ぐるぐる回って案内される

だだっ広い部屋の高そうなでかい机の向こうに 男が一人座っていた

机に両肘をつき 左右の手を組み合わせ 興味深げな目をし こちらを上から下まで値踏みするような視線を投げてくる

そ そりゃ そっちが相手にしてるような女性とは違って 近所の商店街で買った服 サイズさえ合えばいい靴しか身に着けてませんともさ
ふっふん こんな事で気後れしていては寄付集めなんてできやしないもの

つかつかと遠慮なしに机の前まで近付き
背後の窓に目をやって 気が付いた

さっき起こした銅像が見える

「あのドアの向こうに水道があります
手を洗ってきたいでしょう」
そう男は言った どうやら見られていたらしい

手を洗って戻ってくると 椅子へかけるように こちらへ勧めて男は立ち上がった

「あれは祖父なんです あの見掛けで随分お茶目な人でした」

立ち上がった男は背が高かった

「わたしが寄付をお願いしたいのは―」
少し声がうわずった  男の半ば面白がるような視線は わたしの調子を狂わせる

話を聞き終わると男が言った

「何故 うちならお金を出すと判断して来たんだろう」

直球を投げられて わたしは戸惑う

いつもなら次から次に溢れる言葉が何故か出てこない

気を取り直して口を開いた
「まずこの地域にお住まいでありますし―」

じっくり話を聞き また鋭い質問がくる

気を抜けない

「では近いうちに連絡を入れます」

その場はどちらとも返事をくれず 握手だけして別れた

帰り道 また銅像の横を通る
「また おいで」そんな声が聞こえた気がした

つい あの窓を見上げると あの男が立ち こちらを見下ろしていた

事務所に戻ると所長が「さすが凄腕 美也ちゃん 落としたねぇ
おめでと」と言う

「は・・・あ」

驚いた てっきりまだまだ足を運ばないと駄目だろうと思っていたのだ

「話を詰める為に連絡くれるそうだ」

自信過剰そうな横顔が浮かぶ

こちらの都合に合わせて当然とでも言うような態度

セクハラなぞしてこないだけ マシなのかもしれないが こちらが向こうのお相手する基準に達していないだけ―ということもおおいに有り得る

事務所を出る前に洗面所の鏡を見て思った
美容院ぐらい行った方がいいだろうか

伸びるとゴムで括ってバレッタでとめて誤魔化している

でもおろしていると仕事中に鬱陶しいのだ
たまには爪も本職に塗ってもらおうか

邪魔なので爪も短く切ってしまっている

事務所の入っているビルを出て数歩・・・車から降りた人を見てこけそうになった

「話を詰めたい」と男は言ったのだった

パンナコッタ やなこったと答えたかったけれど これも仕事

黒いミニバンの助手席に座った

「ベンツじゃないんですね」

男は面白そうに笑った「国産が好きなんだ ミニバンは運転席が高いから見晴らしもいいし」

「大社長様は運転手付きの車の後部座席でふんぞりかえっているものだと思ってました」

「年取ったら運転手置くのも悪くはないな」

男が車をつけたのは結婚式なども挙げられるホテル 
その中にあるレストランでコースは和風と洋風とあり どちらにするか尋ねてきた

わたしが和風を選ぶと「じゃ僕は洋風にしよう
ワイン飲む? 」

これが女性にいいだろう
自分は運転するから要らない―などと  注文を済ませた

席に向かい合い何と言葉を切り出そうか思案するわたしに意外な言葉を投げてきた

「もし予定があったのなら悪かった」

「髪を切ろうかなーと思ってたぐらいだから」

「上げてると見当つかないけど 長いのかな」

「肩甲骨の下あたり 伸ばしっ放しだから」

話しているうちに前菜が届いた ちまちまっとしかない料理を「交換しよう」と互いの皿から ちびっとずつ分け合う

仕事の話はしづらかった

「礼儀に反するだろうけど 料理なんてのは美味しく食べてなんぼだし」

堂々と平然と どの料理も お皿の端に載せて分けてくれる

こちらもお返しのように載せることになる

デザートは季節の果物のシャーベットと一口ケーキ

私の和風のにはカキ氷がついた 

欲しそうにじっとこちらを見ている

縦半分にスプーンで割って「食べかけでもいいなら」と 残り半分になった皿を押しやると ひどく嬉しい顔をした

「祖母が 自分は食べられないのに 色々種類とって 少しずつあれこれ食べたい人で そのクセが今でも抜けないんだ」と 男は笑った

食前酒の果物のお酒のせいか 頬が上気するのを覚える

砕いた氷が入っていて甘く美味しいお酒だった

食事が終わり支払いを済ませると 男は店の人間から包みを受け取り わたしにくれた

「食前酒 気に入ったみたいだから」

「いいんですか」

「にこっと笑って 有難うーって受け取ればいいんだよ」

「あ・・・有難うございます」

こちらの住所を訊いてきて 家まで送ってくれ 車を降りがけに 封筒を渡された

「寄付の件 弁護士に書類作らせた チェックしたら連絡してくれ

会う時間を作る それから」

男の手が頭に伸びてきた

器用にバレッタが外され 髪を括るゴムが外される

ばさり 髪が肩に落ちる

「これが見たかったんだ 切るの惜しいな 長い髪 似合ってるのに」

何て別れの挨拶をして車を降りたか覚えていない

好きになってしまいそうだった

ううん もう好きになっていたのかもしれない

男の言動を深い意味に取るまい 取るまいーとして接するようにした

だって これは仕事なのだから 寄付をとり契約すませれば 仕事は わたしの手を離れる

それで終わり

わたしは こつこつ働かなきゃいけない蟻だもの

幻惑されてはいけない

朝一番にメールが入る「今夜は焼き鳥食べに行こう」「○○で待っててくれ 迎えに行く」

昼頃予定を確認してくる

そうしたことに期待してはいけないのだ

目新しいだけだ

それでも 好きでたまらなくなってる自分に気がつく

こちらから連絡とろうとは思わない

勘違い女と思われるのが怖いから

でも好きだった 好きになってしまってた 会いたくてたまらなくなる

早く仕事が終わればいい・・・いいえ終わってほしくない・・・・

苦しい・・・・・

仕事が終われば 気持ちを伝えよう

仕事は終わっているのだから それで気まずい思いをすることだけはない

だから

寄付についての契約が締結されると・・・それでも「会いに行ってもいいですか」とは口に出せなかった

仕事が終わった最初の休日

わたしはジャムを作りパンを焼いた 圧力鍋で得意のビーフシチューを作って

冷めない二重鍋に入れる

違うタレにつけたから揚げ3種類

車つきの鞄に詰めて・・・・・

鏡を見る 

ああ美容院へ行っておくのだったーと思った

お礼の気持ちと料理を届けて 留守だったら縁がない・・・そういうこと

受け取ってもらえなくても 怒るまい

神様 少しだけの勇気を どうか下さい

玄関のドアを開けて・・・・・・

一歩踏み出そうとして 部屋の前に立ってた人とぶつかりそうになった

文字通り胸に飛び込む形になる

抱き合った形のまま暫くわたし達は絶句していて 慌てて離れた

「デート?」と男が訊いてくる

「何か」と 同時に私も尋ねていた

へたりこみそうになって玄関のドアに凭れる

「行き違いになるところでした このたびのお礼に もし良かったらーと パンを焼いたものだから」

「君はいつも取引相手にそういうお礼をするの?」

「いえ・・・では あなたは?」

「仕事は終わったからデートを申し込もうと・・・ベルを押す勇気が中々出なかった 付き合ってる相手はいるのか?とか確認してなかったことを思い出し」

言いながら髪に触れてきた くしゃくしゃっと毛先を掴む

「それにお願いもある うちにおいでよ」

そう彼は言った

彼が車に荷物を積み 彼の家へ

彼の家の庭では あの銅像がまた横倒しになっていた

「どうしたって起きないんだ 力を貸してもらえないだろうか」

彼の祖父の銅像は・・・わたしが持ち上げると軽々と・・・起き上がりこぼしのようにきちんと元通りに立った

きょとんとするわたしに 「死ぬ前に祖父が言ったんだ お前の嫁はきちんと見つけてやる 」そう彼が言う

「勝手に選ばれてたまるもんかーって思ったんだけどね 寄付を頼みにきて重い銅像起こそうとする人間なんて男でもいないよなって 興味が湧いた

好きになるまいーと思った時には もう恋に落ちてた

おじいちゃんに言いたい 見る目は確かだった 孫の好みがよく分かってる

有難うって

どうか こんなジジイ・コンプレックス ジジコン男と付き合ってもらえますか?」

銅像を起こす姿に惚れられた女って いないんじゃないだろうか

相手の趣味にかなりな不安も覚えるけれど

そういう相手を好きになったのだから・・・・・・

答える前に銅像を見ると・・・・粋なウインク一つくれた

それに励まされるように「はい・・・」と答えていた

銅像の傍にはテーブルが置かれていて そこはわたしのお気に入りの場所になっている

ある時そこで転寝していると 「孫の趣味は わしと同じだからわかりやすい みかけによらない力持ちで美人のあんたはバアサンの若い頃そっくりだからして」

銅像が屈みこみ そう話しかけてきた気がした「孫をよろしく」と

庭には もしかしたら動くかもしれない銅像がいる

でもゼンゼン怖くない


お外は暑かったです

2008-08-08 14:29:22 | 子供のこと身辺雑記

お外は暑かったです
お外は暑かったです
お外は暑かったです
中村屋のフレーク状カレーを使って作ってみました
作り方にお肉を大目に入れると美味しくできる―とあります

朝は芋粥に大根と薄揚げのお味噌汁
それに焼き茄子でした

バタバタしたお昼は もやし炒めの上に焼き豚散らして サラダとで

娘が台所で何かしているな―と思ったら ご飯にケチャップ混ぜて ふわふわ卵焼き乗せ オムライスもどきを作っていました

「自分のだけ?」と尋ねたら

「まだ人に食べて貰える域に達していないから」とのこと
来年の今頃が楽しみです
きっとバンバン色々作ってくれるはず?!


「寺への祈り」-3-

2008-08-08 01:06:59 | 自作の小説

ところでそうは見えないかもしれないが 俺は働いている

財産がある高等遊民ではない

残業が続いたのと 人が休む時も 休みなしで働いてきたので まとめた休みがもらえたのだ

貯金と相談して旅行へ出るのはやめにした

そこで仏像さんに憑かれるという情けなくもスリリングな体験をしたわけだ

だが家で三体の仏像に囲まれているよりも 事務所に出て図面ひきしてるほうが良い気がする

たまには一人になりたかった・・・

仏像トリオに超デカ・ハンバーガーを作り 買い物してくるーと家を出た

コンビニでサンドイッチとコーヒー牛乳を買って その前の公園で食べる

鳩が寄ってきたので 少し分けてやった

もう無いのか?って丸い目で鳩がこちらを見る

なんとなく鳩とにらめっこをしているようになる

「お食事ですか」

あの慧凛住職の娘だった 

「こんにちは」挨拶をすると ベンチの横に座ってきた

「姿見かけたので追いかけてきたんです」

こういう綺麗なコに追いかけられると悪い気はしない

「仏像さん達 おとなしくしていますか?」

「君は見えるんですか? 実体のないアレらが」

「ウチの家系は自分ちの寺関係のモノは視(み)えるんです でも父と結婚する前の母も見えたんですよ

つきまとわれて 随分迷惑したとか」

「それは?」

「仏像が部屋へ押しかけてきたそうです 冷蔵庫の中の食料品が勝手に消えるーなんてあったとか」

俺はまじまじと 動くお人形さんのような彼女を見た

「あ・・名前を まだ言っておりませんでした わたし北畠千早(きたばたけ ちはや)と申します」

「俺は新田一志(にった かずし)」

さすがに気がついて「そうだ そこの喫茶店で何か食べませんか」

誘うと「いいんですか?」と嬉しそうに千早さんは笑った

どうやら千早さんといると勝手には仏像さんは出てこないようだ

何か遠慮してるんだろうか

一時間ばかり話して別れた

その途端 

「あかんなあ 家まできちんと送らな」

「押しも足りない」

「せっかく気をきかせて見守っていたのにねえ」

ナナちゃん センちゃん ミロちゃん・・・だった

ナナちゃんが言う「こんなにかわゆい恋のキューピッドが応援してあげてるんやから 頑張りなはれ」

「いや・・・俺と千早さんじゃつりあわないから」

「そんな気ィ弱いことではアカン 明日からもっと気合入れていくんやで」

「アイスモナカ買ってきてくれた 」

「ビールも残り少ない」

仏像トリオは欲しい品のリクエストはするが 荷物は持ってくれない

「若いもんが甘えたらあかん 若いうちは汗流さなな」

と正体不明の仏像 ナナちゃんは言うのだった


日本推理作家協会編 「ミステリ―傑作選 仕掛けられた罪」講談社文庫

2008-08-08 00:12:19 | 本と雑誌

日本推理作家協会編 「ミステリ―傑作選  仕掛けられた罪」講談社文庫
日本推理作家協会編 「ミステリ―傑作選  仕掛けられた罪」講談社文庫
円堂都司昭氏の解説によれば2004年度の優秀作を集めた「ザ・ベストミステリ―ズ2005」を二分冊して文庫化したうちの一冊なのだそうです

萩原 浩 著 「お母さまのロシアのスープ」 「押入れのちよ」に収録作品

人が来たら物置小屋に隠れるように母親から言われているターニャとソーニャの姉妹は 中国人の商人が 母親へ「いい商売になるよ あんた もうすぐソビエトの兵隊がいなくなる 考えといたほうがいいよ」と言うのを聞く

ソビエト連邦へ体制が変わった為 中国へ逃げ森の中で過ごす母娘
必要な品を買う為に支払う金が無くなると 小屋の中の道具を売っていたが そうした売れそうな品も無くなり
母を訪ねてソビエト兵が来た

母の悲鳴らしきものを聞いた娘は母親を助けようとして 母の部屋でソビエト兵を見た
母の作る美味しいスープ

珍しくスープには肉が入っていた

母親もスープの中の肉を食べる

人に姿を見せてはいけない娘にも秘密はあった

伊坂幸太郎著「死神と藤田」

「死神の精度」収録作品

今回千葉と呼ばれる人間になっている死神は 藤田なるやくざの死の可否を判断しなくてはならない

ついた若者阿久津が心酔するスジを通すやくざである藤田

彼は栗木の命を狙っているが 向こうは藤田の上の者と話ができている

ちなみに映画化されており 死神扮する千葉が藤田に問う「あんた 死ぬことについて どう思う」と言う言葉が 映画宣伝としてテレビで流されていた

山口雅也著「黄昏時に鬼たちは」

「PLAY」収録
ひきこもりから社会復帰する人々が参加するという隠れ鬼ゲームに参加した人間がポリバケツから死体で発見される

刑事は ひきこもり・ネット・その交流方法に戸惑いつつ捜査を進める

やっと見つけた幸せを守る為に筋金入りヒッキー・カップルは駆ける
じ・・・純愛物^^;とも 言えるかも?!

戸梶圭太著「マイ・スウィート・ファニ―・ヘル」 地獄の後継をしたレイミはプログラムの中で反応が面白いいじめがいある男 坪井を見つけた
彼の受難はレイミが飽きるまで続く

石持浅海著「貧者の軍隊」
「心臓と左手」収録作品 大迫警視は書店で懐かしい顔を見つける
何年か前に沖縄でのハイジャック事件の時に強い印象を残した彼は 着ていたTシャツから 座間味君と呼ばれていた

一緒に食事をとることにした大迫は座間味君に ある事件について話す

過激グループ「貧者の軍隊」のメンバーが死に 他のメンバーと使っているマンションでは兵器を作る男が死体で発見された

座間味君は 鮮やかに謎を解いてみせる

田中啓文著「子は鎹」 「ハナシがちがう!笑酔亭梅寿謎解噺」収録 破門や!と師匠に言われ 謝れば済むかもしれないところを飛び出した竜二
しかし行き場なく友人達も長くは泊めてくれない
新しい笑いを捜そうとするも うまいこといかず

そんな中 竜二も可愛がっていた師匠の孫が誘拐されたと知って―

ラスト8行ばかりの中の竜二と師匠のやりとり

アホ わからんか あれはな・・・・・

おまえのこっちゃ

どんな弟子も わしにとっては わしの子や
・・・・・さ 帰るで

そう言うと 梅寿はすたすたと歩き出した
竜二は あわてて そのあとを追った

NHKあたりで制作してほしいようなドラマです

朝松 健 著 「東山殿御庭」

「東山殿御庭」収録

深夜 庭で起こる怪異に管領は救いを求め 一休禅師が現われた

三雲岳斗著「二つの鍵」

「旧宮殿にて」収録 遺言書を入れた箱が消え その家の当主である商人は殺されていた
遺言の入った箱を開ける為の当主が持っていた金の鍵が無くなっている

レオナルド・ダ・ヴィンチはチェチリアに依頼され その謎に挑む

若く美男であった頃の天才が 謎に挑む連作の中の一編です

草上 仁 著 「ディープ・キス」 刑事は追っていた女を漸く捕まえ 裁判が始まる

女は有罪になるのか

刑事の執着するある事

最後の一行が 終わった事件ではない―と示す