時代物小説家としての印象強い出久根達郎氏ですが これは「日本経済新聞夕刊に毎週一度 連載された中から選び 年月を追って収録した
筆者のいわば生活日記のようなエッセイ」で 連載時のタイトルは「レターの三枚目」だったそうです
読んでいると五年前のことでも
ああ そんなこともあったっけ などと思ったり
文中にある食べ物が わあ食べたいなと食欲そそられたり
あとがきの「シジミと雷様」を読みながら 私はシジミの身は食べるけれど 食べないなんて美味しいのに勿体ないと思ったり
シジミの身を食べるのは貧乏くさいと食べない人もいるそうです
そこに 少し食べずにおいて「雷様のお供え」と著者の知人の祖母が言っていたとあります
貧乏くさいから食べないより なんてゆかしい考え方だろうと
神様に感謝 この感謝の心は失われてはいけないと思います
時代がどんなに変わっても