無法の町 ワーロック 委員会では名高いシェリフのクレイ・プレイズデール(ヘンリー・フォンダ)を呼んだ
クレイの相棒で賭博師のトム・モーガン(アンソニー・クイン)も一緒にワーロックへやって来る
モーガンには余りいい噂がない
十年からの親友モーガンをクレイは大切にしていた
委員会は毒は毒をもって制すーだったのか
ハロウェイ判事(ウォーレス・フォード)はモーガンにいい感情を抱いていない
ならず者の中にいるジョニー・ギャノン(リチャード・ウィドマーク)は 荒っぽい生活に嫌気がさしていた
小競り合いの中で町を守る側につく
弟のビリーはならず者達と一緒に行ってしまうが
モーガンはクレイに恨み持つ男を見つけ ならず者達の仕業に見せかけ 殺す
ただ一人モーガンを普通の人間として扱ってくれたクレイを モーガンは大切に思っている
やり方は間違っているが モーガンなりのやり方で守ってきた
郡保安官補になったジョニーは 連れを殺されたリリーに犯人について訊ねる
犯人としてとらえられたビリー達は 危うくリンチにあうところ
ただ殺していないと言っていた
ジョニーは言う
クレイは間違っている
違法な行為を止めさせたいんだ
ただ殺すのでなく
リリー・ダラー(ドロシー・マローン)はジョニーを家へ食事に誘う
越したばかりの家の荷物の片付けに男手が必要だった
ギャノンは紳士の身なりで正装してリリーの家へ行く
「この町で女性の手料理が食える男は少ない」
食後もおいしかったと きちんと料理に対し礼を言う
ジョニーの母親は もう死んでいない
リリーは砦にいた頃のクレイを知っており 思い出話をする 「クレイは平気で人を殺す 騎兵隊の大佐だったせいかしら」
ジョニーは自分の過去の汚点を話す
「今まで誰にも話したことがない」
10ヶ月前 メキシコ人を虐殺したのはアパッチではなかった
ならず者達は1000頭以上の牛を皆で盗み しつこく追われた
彼らは ある日 裸になり体に泥を塗りつけ アパッチに化け37人殺した
「まるで夢を見ているようだった」
メキシコ人達を待ち伏せし 一斉に撃った
反撃はまるで無かった
全員 死ぬまで撃ち続けた
「本当の話です」
町の外 荒野で射撃練習するクレイに金髪美人のジェシー・マーロウ(ドロレス・マイケルズ)が声をかける
彼女は本当はクレイに会いにきたのだ
いつか二人は抱き合いキスを交わす
クレイは自分を銃の腕しか取り得がない単純な男だと言う
揉めごとを片付けたら必要なくなる存在
町から町へ渡り鳥のような暮らし
クレイとジェシーが食事をしていると モーガンが呼びにくる
「悪党三名から決闘のリクエスト」
揉めごとが片付いたら 金鉱と賭博の町ポーフォリーに行こうと言うモーガン
「仕事が済んだら移動するのが決まりだ」
クレイはいい返事をしなかった
ジョニーの制止もきかず撃ち合いを望んだビリーはクレイに撃たれた
ジョニーは元の仲間達へワーロックへ来ないように説得に行くも 銃を持つ利き腕を傷めつけられる
それでも「警告だ ワーロックへ入るな」と繰り返し出ていくジョニー
仲の良かったカリー・バーノン(デフォレスト・ケリー)が追って出てくる
ジョニー「カリー 俺は法の番人だ 法を守る」
日が変わり 「ケートがお前を殺す気だ 」カリーが教えに来る
ピグレットまでは来ないが みんな殺されるぞ
逃げないと言うジョニーへ
カリー「お前は大馬鹿だよ」
ケートは また背後から狙う気だ
しかしカリーは背中から狙うことはさせないとも言った
ジョニーの手の状態見る男は「この手で銃を撃つなんて無理だ」と言う
リリーはクレイに会いに行き「ジョニーを助けて」
モーガンが彼を仕掛けた
ベンのことは もういいの
殺し合いはうんざり
モーガンは自分に隠れてクレイに会うなと強くリリーに言います
クレイはモーガンにリリーには昔助けられた
ジョニーに会いに行き「大勢が相手だぞ 良ければ 手助けさせてくれないか」
まるで自分の息子か弟に対するような表情で話します
クレイ「初めて人を殺したとき 誓って正当防衛だった
人に銃を向けるなら 胸を張っていられること
切羽詰まると思う
先に抜かなきゃ殺される
わかるか?」
更にジョニーへ その手で抜けるか
ジョニー「いつまでもあんたに頼っていたら 町は自立できない
違う場所でモーガンはクレイに言います
「リリーはジョニーに惚れてる」
ジョニーを殺して 英雄の座を奪えよ
クレイ「ジョニーは町を団結させようとしている」
モーガンはクレイに銃突きつけ行かせない
モーガン「ジョニーはくたばる そして町は君のモノだ 大人しく座ってろ」
ならず者一味がワーロックの町に来る
ハロウェイ判事「君に重荷を
わしが悪い
殺されても知らんぞ」
ジョニー「保安官補である以上 逃げない」
保安官事務所を出て行ったジョニーはならず者一味に言う
「5分やるから 町を出ろ」
ならず者一味のボスと対決するジョニー
カリーがジョニーを背中から撃とうとする人間を押さえる
カリー「約束したろ フェアな決闘だ」
ジョニーは対決に勝った
ジョニー「お前たち全員を逮捕する
ワーロックは無法の町とは違う」
モーガンはクレイに言う
ジョニーを殺して町をおさめろ
君を思って言ってる
ジョニーを殺さなきゃ負け犬だ
君がやらなきゃ 俺がジョニーを殺す
モーガンはボブ・ニコルソンもベンも殺していた
クレイ「リリーへの復讐に私を利用したろ」
一人飲んだモーガンは銃持ち発砲
俺は大西部の毒蛇だ
動く者は殺す
動く奴は殺す
今まで45人殺した
その記録を塗り替える
出てこいジョニー
最強のカウボーイ殺しは この俺だ
銃をぶっ放しつつ夜の通りを行く
クレイは寝起きのジョニーを牢に入れ閉じ込め 自分がモーガンの相手しに出て行きます
腰抜けジョニー 出てきやがれ
と騒ぐモーガンにクレイ「町を出て行け」
いったん大人しくなたかと見えたモーガンですが
「銃を抜かせたら俺の方が早い」と引き金引き クレイの帽子を撃ち
クレイの弾はモーガンの命を奪いました
クレイはモーガンの死体を抱えて運びます
ついてきた町の人間にクレイは言う
私をさばけ
「あんたには うんざりだ」とハロウェイ判事を殴り倒し
酒場に火を付けます
雷雨の夜になりました
ジョニー「町を出て行け あんたがいれば災いが起きる
明日の朝には逮捕する
今夜のうちに出ていけ
本気だぞ」
ジョニーはリリーの家へ行き
「朝までに町を出ろとクレイに言った」 リリー「戦う気? 今夜が人生最後の夜になる」
二人 抱き合う
一方クレイは焼け跡に立ち尽くしている
ジェシー「さがしたわ ずっと ここに」 クレイ「モーガンは何を求めていたのか 私こそ 彼が必要だ」
ジェシーは 委員会のみんながジョニーを説得してくれる
ここにいてほしいーと願うのですが
クレイは保安官ではない自分は考えられません
夜が明けて
クレイとジョニーの対決
抜くのはクレイが早いですが 撃たず銃を投げます
馬に乗り町を去っていくクレイ
ジェシーは立ち尽くしています
クレイはジョニーを信頼される保安官にする為に 動いたようにも見えます
頼れる相棒モーガンすら我が手で撃って
モーガンもクレイを殺そうとしているようには 見えませんでした
アンソニー・クインにはヘンリー・フォンダより グレゴリー・ペックさんの方が すっきり合うなぁと思ったり(笑)