千日の約束 DVD-BOX1 | |
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前回の記事は、こちらから。
「私はアルツハイマーです。」
と言ったソヨン。言葉も出ず、ソヨンを見つめるだけのジヒョン母です。
ソヨンは、これまでの経緯を順を追ってきちんと話しました。
病気をジヒョンが知ったのは、結婚式の直前だと聞き、知らなければそのまま結婚していたんだと分かりました。それでも、ソヨンを責めませんでした。
本当に冷静に落ち着いて対応の出来る人です。
今回会ったのは、結婚するなら1年くらい待ちなさいと言うつもりだったからでした。ジヒョン母は、ソヨンを嫁として迎えても良いと思っていたのです。愛する息子がこれほどまでに焦がれる人です。それに、会っても、好感を持ったからでしょうね。
でも、病気を知った以上、それを認めることは出来ないと、ソヨンに謝りました。
ソヨンは嬉しかったでしょうね。夫を何としてでも説得しようと思ってた・・・なんて聞いたらね。
「私もお母様と同じ考えです。」
と、ソヨンは言いました。結婚する気は無いということです。
最後までジヒョン母とソヨンは友好的でした。病院を紹介する事も出来るから・・・とジヒョン母は言いました。
ジヒョン母も、苦しかったでしょうね。認めてあげたかったのに・・・と。
ソヨンの症状は確実に進んでいます。30分前にした歯磨きを忘れてます。
それでも、淡々と日常を過ごして行きたいと思っているのです。周囲の人たちに迷惑をかけないよう・・・。
なのに、薬を飲んでいません。
ジヒョン母は、ジヒョンに会いに行きました。
そして、ソヨンから病気の事を全て聞いたと告げたのです。流石に激怒してましたね。隠したままで結婚の許しを得ようと思っていたのか・・・とね。
必死になって説得しようとする母に、ジヒョンは言いました。
「犠牲になると思わないでほしい。俺が彼女の傍を離れたくないんだ。」
母親とすると、将来の事を考えざるを得ません。でも、ジヒョンはただただ言うのです。
「彼女を愛している。」
「必要な人なんだ。」
でもね、母も本音を言いました。
「病気の配偶者に添い遂げて一生を送る人は少なくない。立派だと思う。心の美しい人たちだと思う。でも、自分の息子は無関係であってほしい。あなたが彼女を愛するように、私はあなたを大切に思ってるの。」
うんうん・・・そーだよね。
ソヨンの伯母は、ソヨンから母親を探すよう頼まれていました。突き止めてました。
会いに行った伯母。
小さなトッポッキなどを売るお店をやっていました。夫に死なれた・・・と言います。つらつらと近況を話すんですが、子どもたちの事は一切聞きません。
しびれを切らして伯母が、子どもの事はきにならないのかと問いました。
「それぞれを忘れて生きた方がお互いのためです。」
そうしか言わない母親でした。伯母には理解できない事でしょうね。
ある夜、同僚との食事会の後一人で車に乗って帰宅する途中。ソヨンは道が分からなくなってしまうんです。
道路標識を見てもわからない、街の名前を見てもわからない・・・。
助けを求めようと思っても、持ってるメモの事も短縮ダイヤルの事も思いだしませんでした。
唯一思い出したのが、ジヒョンの番号でした。
泣きながら連絡したソヨンです。パニックになってしまったのです。
ジヒョンは、駆けつけました。
家まで送ってもらったソヨンの心境に変化があったようです。
本当は、ジヒョンに傍にいてほしいと思っている、頼れば良い・・・と心の中の声が自分を誘うんだと言いました。
「俺は諦めない。」
と、再度ジヒョンは言いました。
「私が消える日まであなたを愛したい。」
ソヨンはジヒョンとの結婚を決意しました。
その夜から、薬を飲み始めました。
ソヨンは、弟のムングォンにジヒョンの話をしました。結婚することにした・・・と。
ほっとしたでしょうね、ムングォン。一人で背負いこまなくて良かったし、ソヨンが幸せそうなのが何と言っても嬉しかったでしょう。
ソヨンは、ジェミンにもそれを報告しました。
ジェミンは、ちょっと意外な思いがしたんでしょうか。一瞬、表情が止まりました。
でも、徐々に嬉しさがこみ上げてきたのか、ソヨンと握手をしました。
そして、ジヒョンと会った時にも、黙って抱き締めたのです。何と言葉をかければ良いのか分からなかったんでしょう。いろんな気持ちが複雑に絡んでいたでしょうから。
初めて、ソヨンの陰の無い笑顔が見れました。
一方、ジヒョンから結婚の話を聞いたジヒョン母。
もろ手を挙げての賛成は出来ないし、本心は反対し続けたかったんだと思います。
冷たく、お互いの道を行きましょう・・・と言ったものの、結婚するのに3カ月も待たなくて良いと言いました。
ジヒョンが結婚は2,3カ月後にすると言ったからです。
ヒャンギとの結婚は3カ月延期…と言う事になっているんですね、きっと。
「彼女の一日は私たちの一日とは違うのよ。急ぎなさい。」
なーんて感動的な言葉なんでしょう。
この言葉で涙が出そうになりましたよ。