ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

スリップ!不幸中の幸い?九死に一生?

2012-02-03 22:45:02 | 新潟
なんて寒波だ。
そのおかげで、ついにやっちまった!
すべった車の後輪は、小さな橋から脱輪。
しばし、途方に暮れた。
そういえば、今朝のテレビの星占いは、最下位の運勢だったっけ…。

昨日は、寒波に荒れた天気になった。
まずは、朝から怖い目にあった。
遅れずに職場に着き、あとはこの坂を登るだけとなったが、この坂は、昨日から圧雪となっているうえに、凍結していた。
職場を目の前にしたが、その坂を業者の車が滑り降りてくる。
前にタイヤは回転しているのに、後ろに車は滑り落ちてくる。
あわてて後ろに下がる同じ職場の皆さんの車。
私は、それを見て、近くの停められるところに車を駐車し、上まで歩いていくことにしたのであった。

勤務時間終了後は、遅くならないうちに帰宅することにした。
前日、冬用タイヤの効きが悪くなっていることを書いたが、できればこの日のうちに買い換えようと思っていた。
しかし、昨日は、あまりにも悪天候。
タイヤを売る店に行くには、遠回りしなくてはいけない。
こんなひどい天気の日に、タイヤ店に行くなんて、かえって危ない。
気を付けてさっさと家に帰ろう、そう思った。

案の定、通勤路は、地吹雪がひどい。
昨夜青森で車が何キロも立ち往生したとのことだったが、下手をすればこっちもそうなるはずだ。
地吹雪がひどいから、ホワイトアウトしそうだ。
だいたい、道がどこなのかよくわからない。
突然視界に現れた軽乗用車は、道から外れて路肩に落ちかかっていた。
ハザードをたいて、助けを待っている様子だった。

いっそう慎重に運転して帰路を進んだ。
決してスピードは上げず、圧雪や轍ででこぼこになった道、圧雪が凍結してつるつるになった道などを慎重に、安全第一に運転した。
いつも通る農道も、強風による地吹雪で道がわからなくなっているであろうから、通るのをやめ、遠回りして大きな道を進むようにした。

しかし、主要道路は、渋滞に次ぐ渋滞。
なんとかそこを我慢して、いつもの倍近くの時間をかけて、ようやくわが家への小道に入った。
小さな橋を渡れば、100mもしないうちにわが家に着く。
この小さな橋は、車幅ぎりぎりだが、慣れているので大丈夫。
一気に行こう…と、ハンドルを切って、橋の上に差しかかった。
その時だ!
右の前輪がすべるのを感じた!!!

橋の上は、ただ単に粉雪の積雪があるように見えたのだが、実は粉雪の下は、凍結した圧雪状態になっていたのだ。
まずい!
そう思った瞬間、車の後部が、どういうわけか、ズルッと左に流れた。
一瞬で車は、進行方向から斜めになってしまった。
アクセルを踏んでも橋の上から車が動かない。
明らかに、異常だ。

車をそっと降りてみると、なんと後部左のタイヤが、橋の縁石からすべり落ちている。
脱輪しているのだ。
脱輪しているにもかかわらず、橋から落ちずにすんでいるのは、橋に沿って伸びている管のおかげ。
橋の縁石の外側に、直径15cmくらいの水道管と思われる管が通っていた。
車輪は、3つは路上や橋上にあったが、残り1つが縁石を越えて、なんとその水道管の上に乗っていたのだ。

【へたくそな絵で示せばこんな感じ?】

呆然とした。
途方に暮れた。
わが家まで、あと少しなのに…。
文頭の思い、占いの悪さを思い出した…。

とりあえず、かばんなどを持って、家に置きに行った。
家で、電話帳を使って、JAFを探すが、うまく見つけられない。
そこで、いつもの車屋に電話。
車屋は、「♯」を使った呼び出し方を教えてくれた。
だが、つながらない。
4度目でやっとなんとかつながったが、「しばらくこのままでお待ちください。」の音が繰り返される。
それでも、ようやく話ができるようになり、現状を話したが、
「今日は、新潟県はこんな状況なので何時間も待っています。すみませんが、今日はだめです。」
と断られてしまった。

 不幸中の幸いで、外に出たら、近所の男性Nさんが雪かきをしていた。
「すみません。助けてください。」
と、事情を話し、お願いをした。
 シャベルを持って、現場に向かって駆けつけてくれた。
 そうこうしているうちに、その様子を遠くから見つけてくれたのは、やはり近所のFさん。
 暗くなってきた雪道で、2人は、シャベルで路上・橋上の3つの車輪の前の雪をガツガツと掘ってくれた。
 そして、後ろから車を押してくれた。
すると、奇跡的に車輪は、水道管の上から、橋の縁石を乗り越え、危機を脱出することができた。

なんとうれしいことだろう。
Nさん、Fさんには後光が差して見えた。
この寒いのに、私はオロオロしていたが、この2人は、もくもくと固く凍ったバーン状の氷雪を掘って、助けてくれた。
本当にありがたかった。

「首の皮1枚」のような脱輪と助かったことへの感謝。
この話を聞いた娘が言った。
「天国のじいちゃんとばあちゃんが助けてくれたのかもしれないよ。」


助けてくださった皆様、とにかく、本当に、ありがとう!

明けて、今朝の積雪…

もう寒波は、雪は、こりごりだ…。
コメント
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