ようやくひまわりが咲いた。
ただ、今回のそれは小さなひまわり。
「千夏」という名の矮性ひまわりである。
最近は、ずいぶんあちこちで見かけるようになった。
ひまわり、というとやはり人の背丈をも上回るような大きくあざやかな印象である。
それからすると、矮性のものはかわいいけれど、ちょっと期待外れな気がしていた。
ひまわりは、娘が大好きな花である。
東日本大震災の復興のシンボルとなった花でもある。
娘に聞いてみても、「大きいひまわりの方がいい。」と言っていたのだが、大きく育てることができなかった。
今回2度ほど普通のひまわりの種まきをしたのだが、どういうわけか芽が出て間もないうちに、いずれも虫や鳥に食われてしまった。
いくつ芽が出ても食われてしまうので、大きなひまわりはあきらめて、プランターに種まきをして、矮性ひまわりを育てることにした。
種の袋には、「60日で咲く」と書いてあったが、実質50日くらいで咲いたのであった。
娘にも、「おまえが好きな花なので、咲かせたんだよ。」と伝えた。
娘は、「ありがとう。」と言って、妻のデジカメを持って小さなひまわりの花の写真を撮り始めた。
それなりに気に入ったようだ。
小さいけれども、これはこれなりにかわいいものだなあ、と思った。
今、プランターで、矮性ひまわりは満開となっている。
「千夏」という種類の名の通り、少し夏の遅い時期となってしまったとはいえ、夏らしい気分にさせてくれるひまわりの花でもある。