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ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

新たな出発の日を迎えた人たちを見守る

2021-03-24 22:14:33 | 「育」業


こんな文字が書かれた黒板。
そう、今日でひとつが終わる。
だから、彼らの新たな出発の日。

幸いによい天気。
暖かい。
式場の体育館も、今日は寒くない…。

彼らは新しい制服に身を包み、前方を見つめて歩く。
胸を張って、
ぎこちなく腕を振って、
用意された席へと歩む。

式は進み始める。
お決まりの歌を続けて歌ったあと、いよいよ出番を迎える。

しっかりと聞こえるよい返事。
きびきびした動作。
今、この時をあの子たちは、懸命に生きている。

卒業の儀式は、6年前にもあったかもしれない。
けれど、その幼い日と違うのは、今は自分を自分でコントロールして動いているってこと。
前のときには、ただ命じられたことをなぞって演技するだけだった。
今は、違う。
自分の意志で、自分の動きを一つ一つ確認して動かしている。

彼らのその振る舞いに、目頭が熱くなった。
不覚にも、彼らが合唱したときには、涙がこぼれた。
12歳の今を懸命に生きている姿が美しくて、輝いていて…。

よかったね、今日。
よかったよ、今日。

旅立つんだ、ここから。
夢へ、未来へ。
ここからは、君たちが、自分の足で歩いていくんだ。
切り開いていくんだ。
進め、進め。
輝く明日へ。
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