亡母の祥月命日。
本当に早いものだ。
もう18年もたつのだから。
あの日、夜中から午前中へと、妻と弟と私の3人で一緒に見送ったことが、昨日のことのようにも思える。
墓地に行くと、あの年は、亡くなる直前の数日間、寒波がきて吹雪いていたっけなあ…ということを思い出しもする。
なぜなら、今年も墓地一帯にはまだ雪が残っていたからだ。
お地蔵さんも、防寒対策していた。
行ったのは命日より一日早い昨日だったが、相当冷え込んでいたらしく、花を供えるところの水は、まるで透明な入れ物のように凍り付いていた。
この時期とはいえ、ここまできれいな氷になっているのは初めて見た。
先日、祥月命日を前に、本当に久しぶりに母が出てくる夢を見た。
いそいそと出かけていく姿だった。
暖かい格好をしていたなあ…。
…そんなふうに、夢に出ただけでもなんだか、うれしいような気になってしまっている。
自分自身、父の享年プラス10を迎えようとしているし、母の享年マイナス10のカウントダウンに入っている。
そんなことを考えると、自分の人生も終盤なのだとしみじみ思ってしまうのであった…。