6年ぶりのJ1,ホーム開幕戦。
その対戦相手は、コンサドーレ札幌。
試合は白熱した好試合だった。
先発メンバーに、注目の前札幌所属だった堀米主将の名がなかった。
後でわかったことだが、前節の広島戦で右ふくらはぎを負傷、全治3週間だったそうだ。
何より本人が残念だったことだろう。
こんなPRもあったのに。
堀米の代わりに、左サイドバックには渡邉泰基が入っていた。
試合が始まると、以前,J1とJ2を行ったり来たりしていたときと違って、札幌は強さを感じさせる相手だった。
広島戦同様、札幌も、新潟に厳しいプレスをかけてきた。
しかし、これがJ1のチーム、との認識をもって、負けずに対応した。
特に、新潟はJ2でのここ3年間、後ろから丁寧にボールをつないで戦ってきたのだが、前節の広島戦では、それができなくなっていたため、勝ったとはいえ後半は一方的に押し込まれた。
それがあったからこそ、今日の戦い方は違っていた。
無理に後方からつなごうとせずに、GK小島から前線の選手めがけてキックでチャンスを作り出そうとした。
前半17分 先制される 新潟0-1札幌
→前半21分 追いつく 新潟1-1札幌
→前半45+1分 逆転する 新潟2-1札幌
→後半34分 追いつかれる 新潟2-2札幌
→ドロー
この試合展開を見ると、「勝てた試合を落とした」と考える人もいるだろう。
だが、実際の試合を見ると、スタッツはこうなっていた。
ボール保持率で上回られ、
たくさんのシュートを浴び、
パスも札幌の方がよくつながっていた。
だけど、とにかく引き分けであった。
失点シーンの前は、新潟がいずれも惜しいチャンスを逸した直後であった。
決めきることができれば、ホームで待望の勝利をかざることもできたはずであった。
これは、引き続き課題だな。
もっとも、札幌も多くのチャンスをものにできないシーンが多かった。
それは、GK小島を中心とした好守によるところが多かった。
何度「やられた!」と思ったことか。
小島の好守と、体を投げ出して守った選手たちの力により、決定的なピンチをしのいでいたのだった。
そして、得点シーンの伊藤涼太郎と太田修介の、得も言われぬ見事なシュートは、これからも新潟の攻撃を引っ張っていく力があることを見せてくれた。
三戸と、途中出場で攻撃を活性化させた小見は、若いからこれからさらに成長するだろう、そう思わせてくれるすばらしい動きとシュートを見せてくれた。
こうして、受け身に回ることも多い試合を見ると、さすがJ1、相手の力が高いと感じる。
だが、第3戦までを戦って、1勝2引き分け。
まだ負けがない。
負けそうになっても、しのいでいる。
そして、毎試合2点取っている。
「強い相手と戦うことで、自分たちの力もよりブラッシュアップされる」
とは、去年から松橋監督のよく言っていることだ。
その成長・進化を見守っていきたい。
次節は1週間後、ホームにフロンターレ川崎を迎える。
その前に、水曜日にアウェイで福岡まで行ってルヴァン杯予選の第1戦を行う。
ちょっと厳しい日程になって来る。
堀米と、今日の試合で途中退場した千葉のケガの具合が気になる。
だが、まだ信頼できる控え選手がいる。
今日だって、けがの堀米に代わって先発出場した渡邉泰基は、相手選手の動きをよく抑え、しっかり活躍できていた。
高いチーム力を生かして、ますます力を高めていってほしい。
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