ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

死闘。120分で決着つかず、PK戦で決着 ~2024ルヴァン杯決勝名古屋グランパス戦~

2024-11-02 17:47:32 | アルビレックス新潟

死闘120分。

素晴らしい試合だった。

引き分けのはずなのに、無理やり勝ち負けを付けられただけ。

PK戦は運がなかっただけ。

新潟サポ、誰も長倉を責めたりできないさ。

ポカした航斗も同じ。

一生懸命の結果だもの。

それをカバーしようとみんなでがんばったチームの姿は、さすが新潟だと思ったよ。

 

今日の決勝は、家でテレビ参戦だったけど、「アイシテルニイガタ」のユニを着て、タオルマフラーを掲げて応援。

前から積極的に圧をかけてくる名古屋の選手たちに負けず、互角の戦いが続いた。

それだけに、先制点につながったGKのポカは痛かった。

どうしてもミスは引きずるものだ。

さらに攻められ、永井に2点目を決められたのは、少し白けた。

だけど、場内では、「アイシテルニイガタ」を歌う新潟サポの声が響き、その激励の思いは選手たちにきっと届いていたことだろう。

前半こそ無得点に終わったが、「0-2」の試合は、どう転ぶか分からないとよく言われる。

それを実践してみせた、後半の新潟だった。

押し気味に試合を進めていた新潟が、名古屋のゴールをこじ開けたのは、71分だった。

ダニーロのクロスから、谷口のヘッドで1点を返した。

さあ、これから反撃だ、がんばれ!

…と思ったら、その直後、谷口は小見と交代してしまった。

それだけでなく、小野裕二も奥村仁と交代。

72分で選手を5人全部使ったことになった。

長倉監督、ずいぶん思い切った策に出たなと感じた。

若手に勝負を預けたのか、と思ったが、ルヴァン杯は、こうして若手を使って成長させて決勝まで来たのだった。

だから、選手たちを信じることにした。

 

だけど、時間は容赦なく過ぎていった。

6分と提示されたアディショナルタイムも5分が過ぎようかとしていたとき、ペナルティエリア内で小見が倒された。

すわっ、PKか!?

と思っていると、VAR判定に。

どうか、PK獲得となってくれ、と皆が思っていると、画面にはGK航斗の後ろ姿が。

地面に両膝をついて祈っている姿だった。

 

PK獲得の判定が出て、キッカーは誰になるのだ?

長倉か?と思っていたら、なんとPK獲得した小見だった。

いつかは、小見のトコトコPKを見たいと思っていたが、なんとこんな重要な場面で見るとは思わなかった。

決めろ、小見!

…決まった~! 2-2!!

同点に追いつき、試合は15分ハーフの延長戦へ。

小見のPKが決まったとき、現地に行って見ていたうちの息子は、腰が抜けたそうだ。

かくいう私も、この間にトイレに行ったら、両膝がガクガク震えてたまらなかったのであった。

 

せっかく振り出しに戻したのに、新潟は、延長戦でも前半すぐに失点してしまった。

また追いかける展開になってしまうとは…。

でも、新潟のイレブンはあきらめない。

持ち前のボールを支配するサッカーを展開した。

 

チャンスを作りながらも、ゴールを割ることができずにいたが、延長後半6分、再び同点ゴールが生まれた。

中央から長倉がスルーパスを送ると、抜け出した小見が左足でゴールに蹴り込んだ。

これもVARチェックが行われたが、ゴールが認められて同点に追いついた。

 

この後、激闘のため舞行龍は、脚を痛め、トーマス・デンと交代せざるを得なくなった。

結局、試合は3-3。

PK戦に持ち込まれた。

そして、2本目を外したことにより、PK戦4-5で新潟は敗れ去ることになった。

 

PKを外した長倉の号泣は長く続いた。

準優勝メダルをもらうときになっても、涙は止まらなかった。

ずっとそばで支えている小野裕二の姿が、印象的だった。

ベテランが若手を支えて強くなっているチームなのだと改めて実感した。

 

泣くな、長倉。涙を止めろ。

サッカーの神様がいるとしたら、なんと残酷なことをなさったのだろう。

ルヴァン杯得点王の彼に、なんという試練を与えるのだ。

大卒後、地域リーグ➡J2群馬➡J1新潟と、はい上がってきた彼なのに…。

立ち上がれ、長倉。

ここまで来られたのは、キミがいたからだ。

…みんな、そんな思いだった。

 

アルビレックス新潟のサッカーを知らなかった全国のファンも、この死闘を見て、きっと新潟の戦いは印象に残ったに違いない。

 

すばらしい追い上げを見せながら、名古屋のチームに優勝をさらわれてしまった。

前にもあったぞと、10数年前の高校野球の、中京-日本文理の一戦を思い出した。

新潟代表の日本文理は、9回2死から5点取って1点差にまで追い上げたが、敗れたのだった。

それと同様な気持ちになった。

だけど、選手たちには、よくがんばったと最大限の称賛の拍手を送りたい。

スタジアムの新潟サポーターにも。

 

皆さん、お疲れさまでした。

胸を張って、帰ってきてください。

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2 コメント

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Unknown (りゅーと)
2024-11-02 23:14:27
 凄まじい試合でしたね。優勝は逃しましたけど素晴らしい試合でした。
 選手たちには、よくがんばったと最大限の称賛の拍手を送りたい。スタジアムの新潟サポーターにも…全く同感です。

 私は試合が終わってから、高速バスで長岡に行ってジャズライブを楽しんできたんですけど、帰りの新潟行き新幹線の中はアルビサポで一杯でした。皆さんお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
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Unknown (50fox)
2024-11-03 07:07:19
>りゅーと さんへ
そうですか、帰りの新幹線、アルビサポで一杯でしたか。優勝は逃しましたけど,本当に、晴らしい試合でした。あきらめずに戦う選手たちが本当に頼もしく、その背中を押すサポーターたちをも誇りに思いました。
悔しさがあるから成長できる、という松橋監督の言葉。そうです、これからますます成長してほしいと思います。
ありがとうございました。
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