彼岸の中日。
菩提寺への水あげと墓参りが、今日の午前のスケジュール。
夕方からは、アルビレックス新潟の神戸戦のスタジアム観戦が大きな予定だから、早めにスケジュールをこなす必要があった。
それはよいのだが、肝心なのは天気。
能登地方の豪雨被害には、やるせないほどのせつない思いがするが、そちら方面から流れてきた雨雲が、新潟県のあちこちを直撃している。
天気予報の短時間予報を見ると、なんだかすごく多い降水量が見込まれていた。
これでは、雲の晴れ間をぬって、なんて悠長なことは言っていられない。
だから、やむを得ず、寺参り・墓参りを強行。
出発したときは、普通の雨降りだったが、菩提寺に着く頃には強い雨。
寺の建物に比較的近いところに車を止めたのだが、降りて寺の軒下に行くまでに多少濡れてしまった。
寺で水あげを済ますと、次は車で場所を移動して、墓参りへ。
強い雨降りのせいもあって、墓参りに訪れている人は、1人くらいしかいなかった。
傘をさしながら、持って行った紙を丸めて火をつけ、線香をつける。
湿気のせいで最初はなかなか火がつかなかった。
ますます雨は強くなった。
立てた線香も雨風で火が消えてしまう。
こんな強い雨の下での墓参りは、60数年の人生で初めてだった。
もっとも、今まで2月が命日の母の墓参りでは雪が降り積もった中で行ったこともあったけれども、今回の雨の方がコンディションとしては悪い。
多少横なぐりの風もあって、ズボンの片側がびしょびしょになってしまった。
いつもなら、墓に供える菓子や団子をねらって、カラスが頭上や近辺でうろうろする墓地も、この悪天候でその姿は全く見えなかった。
悪天候でも獲物をねらうほど、カラスも馬鹿ではないということか。
むしろ、こんな悪天候で墓参りをする人間の方がよっぽどオカシイということか?
そんなことを思いながら、墓参りを終えて車に戻ると、ズボンも靴もびっしょり濡れていた。
帰路、車を走らせていると、やけにノロノロになった。
めったに渋滞などない田舎の県道で前の車が詰まっていた。
どうやら冠水がひどく、対向車とのすれ違いが危険なのを用心する車が多かったようだ。
たしかに、道路がたまったり流れたりした水をはね上げて走る車が多かった。
でも、私にとっては、先月25日の方が道路事情はひどかったと思い起こしていた。
あの日は、ホーム町田戦に行こうとしたら短時間の集中豪雨で、前の車に続かないと水の中に取り残されそうな気がしたくらい、水が出ていたから。
日本海側の豪雨を心配して、太平洋側の2軒の親類から、豪雨被害はないかと電話があった。
「ありがとうございます。今回は、今のところ大丈夫です。」
そう答えた。
自ら被害の経験がある人たちは、他人事ではなく自分ごとのように考えて心配してくれているのが分かり、ありがたいなと思った。
短時間のピンポイント予報では、また数時間したら少し弱い雨が降るそうだ。
この程度だと、今日の神戸戦は予定通り行われることだろう。
先月のホーム町田戦は、豪雨もあったが、アルビはしっかり勝利を収めた。
今日も豪雨だったから、きっと勝ってくれるだろう…!!?
それにしても、今までになくひどい雨降りの中の、彼岸の中日・墓参りであった。