この花を見かけると、たいていの子どもは、この花を、
「タンポポ」
だと言う。
だが、タンポポにしては、茎が長い。
まるで「たんぽぽのろくろ首」
みたいなものだ。
「ろくろ首」は、かわいそう?
でも、正式な和名は、もっとかわいそう!
なにせ
「豚菜(ブタナ)」
なのだから。
ヨーロッパからの帰化植物で、フランス語名は「ブタのサラダ」だったのだそうだ。
だから、そのまま「豚菜」となったらしい。
似ているタンポポは、「ダンデライオン」と、「ライオンの歯」なのに、こっちは、「ブタのサラダ」かいな!?
名前に反して、黄金色の花は美しい。
長い首(茎)を風に揺らしながら、陽射しを浴びてキラキラ輝いて野のあちこちに咲いている。
繁殖力の強い、たくましい花だ。