たまにははがきを出そうと思い、取り出した切手帳。
集めたものの中に、こんなのもありました。
「おくのほそ道シリーズ・記念切手」
この度、世界遺産に登録された「平泉」
松尾芭蕉はここも歩いているのですよね。
江戸から旅立ち、日光、那須、松島から平泉へと旅して
書かれた紀行文 「おくのほそ道」
こんな切手が残っていました。
行く春や 鳥啼魚の 目は泪 (千住にて)
いよいよ、江戸を旅立ち…
野を横に 馬牽(ひき)むけよ ほとゝぎす (那須にて)
世の人の 見付けぬ花や 軒の栗(須賀川)
そのあと、平泉にて、
夏草や 兵(つわもの)どもが 夢のあと
五月雨の 降のこしてや 光堂
山形に行き、
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
残念!この三つの句の切手は無かったです。
気をとり直して、
さみだれを あつめて早し 最上川 (新庄にて)
雲の峰 幾つ崩れて 月の山 (出羽三山にて)
象潟(きさがた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花
荒海や 佐渡によこたふ 天河
石山の 石より白し 秋の風 (北陸の小松)
月清し 遊行のもてる 砂の上 (敦賀)
これだけですが、残っていました、記念切手。
「夏草や 兵どもが 夢のあと」
私なんかはこの句で平泉を知りました。
もし、芭蕉が奥州を歩き「おくのほそ道」を
残さなかったなら、今回の世界遺産登録を
成し得ただろうか?
平泉など奥州の自然の素晴らしさや、文化的価値が
脈々と伝えられてきたことに芭蕉さんは
大きく関わっている気がします。
今の東北をもし、芭蕉さんが見たら、
どう詠むでしょうか?
地震えれど 東北魂 揺るぎなし koh
自然の力になぎ倒された皆さんだけれど、
その顔は、もう一度立ち上がろう!という
強い気迫に溢れている。
って、せん越ではございますが、わたくし、
芭蕉さんなら、こう思われるかな?…と (^_^;)
やりすぎました m(__)m