長刀鉾を先頭に、全部で32基の山と鉾が
最後の大舞台と言っていい、御池新町の辻回しに
やって来ます。
長刀鉾
霰天神山
孟宗山
芦刈山
油天神山
保昌山
函谷(かんこ)鉾
函谷鉾
函谷鉾(鉾頭をご覧下さい)
函谷鉾
”箱根の山は天下の嶮 函谷關も 物ならず”(箱根八里)
この歌にも出て来る中国の関所「函谷關」ですが、
函谷鉾の名前は、中国戦国時代の斉の孟嘗君
(もうしょうくん)が、家来の鶏の鳴きまねによって
函谷関を開けさせ脱出できたという故事によるものです。
鉾頭に、函谷関から見た明け方の山稜と三日月を
掲げています。
また、前懸は、旧約聖書創世記の場面を描いた
16世紀の毛綴(タペストリー)で重要文化財です。
イタリアルネッサンスの影響を受けた絵画が下絵に
使われているとのことです。
このようなことから、「祇園祭は動く美術館」と評する方も
おられる様です。
ほんとに、この美術品を雨などから長年守っておられるのは
すごいことだなあと思いました。