【岸田首相】:「辞職を“了”とした次第であります」 一問一答詳報
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相】:「辞職を“了”とした次第であります」 一問一答詳報
岸田文雄首相は24日夜、山際大志郎経済再生担当相の辞表を受理した後、首相官邸で記者団の取材に応じた。一問一答の詳報は次の通り。【源馬のぞみ】
山際大志郎経済再生担当相から辞表を受け取った後、記者団の質問に答える岸田文雄首相=首相官邸で2022年10月24日午後7時46分、竹内幹撮影
(冒頭発言)
えーと、先ほど山際大臣の方から、自らの政治行動に関連して、経済対策、補正予算をはじめとする、国会審議に支障を来す、滞りを生じるということについては本意ではないと。よって職を辞したいという申し出がありました。
総理大臣としては、経済対策、補正予算、さらには旧統一教会問題に関する被害者救済、再発防止といった重要な課題に専念する。それを最優先にするということから、この申し出を「了」とすることを決断をいたしました。
そして後任については明日発表させていただき、明日夕刻、所定の手続きを済ませたいと考えております。以上です。
――先ほどまで総理と山際大臣でお話をされてたと思いますが、まずそのお話しされた内容を教えてください。
◆内容についてはまさに今、基本的なところを申し上げた次第であります。先ほど申し上げたような趣旨のやり取りをさせていただきました。
――今この決断になったタイミングについてはどのようにお考えでしょうか。
◆山際大臣の方から、国会審議に支障をきたすことは本意ではないという申し出があった。それを私としては了解したということであります。タイミングということについてはそういうことであります。
(首相秘書官:他にありますか?)
◆まああの、今後、国会においても、先ほど申し上げました重要な審議が予定されています。そういったことを考慮して、大臣として、辞任を申し出た。私がそれを「了」とした。結果としてこのタイミングだった。こういったことであります。
――この件を皮切りに他の大臣や国会議員の辞職などが相次いで行われるという可能性はあるとお考えでしょうか?
◆閣僚の任命方針については従来と変わっておりません。各閣僚が自ら点検をし、説明をしっかり尽くし、未来に向けて関係を絶つ。この方針は全く変わっておりません。そして先ほどから申し上げているように、今回は山際大臣が国会審議等の関係で自ら辞職を申し出た。そして私も国会審議、今後を考える中で、その申し出を「了」とした。そうしたことであります。
――今日の昼の(予算委員会の)質疑の中でも、交代報道について総理は否定されていました。山際大臣からの申し出があったということなんですけれども、資質としては問題ないとお考えということですか?
◆山際大臣については、説明責任を果たしてもらわなければならない。こういったことを予算委員会、午前と午後の間で(辞意に関する一部の)報道が流れましたが、今言ったような趣旨の答弁をさせていただきました。
山際大臣については説明責任をしっかり果たしてもらわなければならない。こうした思いを持ち続けてきました。結果として、大臣の方から国会審議を考慮して、辞任を申し出た、こういったことになりました。それを「了」とした次第であります。
――資質なんですけれども。
◆いやいやいや、説明責任をしっかり果たしてもらうことが大事だと言い続けてまいりました。それに対して大臣の方から、国会審議を考慮して、辞職を申し出た。こうしたことで辞職を「了」とした。これが経緯であります。
大臣については、説明責任を果たしてもらわなければならないということで、国会審議が続いていましたが、大臣の申し出をもって、私としては辞職を「了」とした。こうしたことであります。
――予算委員会なども含めて山際大臣の説明を聞いていて、総理ご自身は山際大臣と旧統一教会の関係、国民が納得のいく説明をされてこられたか。
◆審議の中で、質問は出続けてきました。引き続き、大臣としては説明を尽くしていかなければならない。このように感じておりました。いずれにせよこの国会が動いている中にあって、大臣の方から辞職を申し出た。こうした経緯でありました。私としても辞職を「了」とした次第であります。
――総理ご自身は納得された?納得のいく説明を山際大臣はされていたと、総理ご自身は。
◆説明を続けていた、そして続けていかなければならない、このように思っておりました。その中で辞職の申し出があった。こういったことであります。
――今日は山際大臣が辞表を持ってこられて、総理は受理されたということでよろしいですか。
◆もちろんです、はい。
――月内に取りまとめる予定の経済対策への影響はどうお考えでしょうか?
◆経済対策につきましては、先日来の各党からの提案を受けて、最終取りまとめの段階であると認識をしております。月内の取りまとめについては予定通り、取りまとめを行いたいと思っております。
――総理の任命責任についてはどのようにお考えですか?
◆任命責任は当然、感じております。この任命責任を感じているからこそ、今後の審議、職責をしっかりと果たすことによって、その責任を果たしていきたいと思っております。
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元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・岸田政権・山際大志郎経済再生担当相の辞表を受理】 2022年10月24日 21:47:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。