お彼岸は春と秋に自分存在の根元、ご先祖に感謝を捧げるうるわしき行事です。どなたでも独りポツンと生まれた人はおりません。お父さんとお母さんとが存在してこのいのち・松明を灯してくれました。犬や猫や昆虫や鳥でなく、日本人として産んでいただきました。戦火の絶えない国(中東、パレスチナ)や三食食えない飢えの最貧国でなく、戦争をしない、お米を豊かに産出する日本に産んでいただきました。この事実は当たり前ではない、神仏の計らい・ありがたき因縁果報なのです。両親のお陰様、ご先祖の善行のお陰、功徳であります。
23日秋分の日、立正佼成会横浜教会では秋のお彼岸供養式典が執り行われました。会員皆さんのご家庭から出された約19000体のお戒名を読み上げて法華経を読誦、感謝を捧げ成仏頂くよう祈りました。
読誦に先立ち親子で聖壇へ歩み進んで奉献、釈尊とみ魂へ灯明を捧げる儀式が行われました。
腰の曲がった媼と若き女性とが聖壇に歩む後ろ姿を見て尊いなぁ、自分の亡き母を思い出して涙が出ました。たった一度だけ老母の腕を取って墓参りした日を思い出したからです。
も少し傾聴してあげたらと、つくずく親不孝の息子だと懴悔するばかりです。親孝行は親の生きているうちにしてくださいね。亡くなれば取り返しが出来ないのですから。