日光の南、群馬県の山奥に紅葉色づくわたらせ渓谷鉄道が走っています。桐生市から我が国で初めての公害、悪名高き足尾銅山へ繋ぐ鉄道でトロッコ電車が観光客を運んでいます。紅葉をトロッコで楽しむ魂胆でしたが、環八や関越自動車道の大渋滞に引っかかり、電車の発車時間にバスが延着して残念でした。
薄紅葉の中に、白亜の美術館が待っていました。これまで600万人が星野富弘さんの口で描いた緻密な絵やポエムに惹かれて訪れたそうです。24才の先生時代に機械体操の落下事故で首以下の自由を失い、絶望から立ちあがり口にくわえた筆から珠玉の作品を世に出され、五体満足な私達を励ましておられるのです。
最初に口で書かれた拙劣な「アイウエオ」が壁にかかげられ合掌しました。一番感動したのは多数のポエムよりも、病床でのさりげない母子の写真、セピアの写真です。
ベッドに横たわる息子の枕辺でお食事中のお母さんが箸を口にうつむいておられました。若々しい前途在る息子だったのにとどんなに悲しかったでしょうか、いかに絶望されたでしょうか。わが涙が盛り上がって来ました。どん底から母子共に立ち上がられたその尊い努力にただただ合掌するばかりです。繰り返し戻り、お写真を拝しました。お母さんの横顔が観音菩薩に見えました。ありがとうございました、南無妙法蓮華経
薄紅葉の中に、白亜の美術館が待っていました。これまで600万人が星野富弘さんの口で描いた緻密な絵やポエムに惹かれて訪れたそうです。24才の先生時代に機械体操の落下事故で首以下の自由を失い、絶望から立ちあがり口にくわえた筆から珠玉の作品を世に出され、五体満足な私達を励ましておられるのです。
最初に口で書かれた拙劣な「アイウエオ」が壁にかかげられ合掌しました。一番感動したのは多数のポエムよりも、病床でのさりげない母子の写真、セピアの写真です。
ベッドに横たわる息子の枕辺でお食事中のお母さんが箸を口にうつむいておられました。若々しい前途在る息子だったのにとどんなに悲しかったでしょうか、いかに絶望されたでしょうか。わが涙が盛り上がって来ました。どん底から母子共に立ち上がられたその尊い努力にただただ合掌するばかりです。繰り返し戻り、お写真を拝しました。お母さんの横顔が観音菩薩に見えました。ありがとうございました、南無妙法蓮華経