四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ヨコハマ緋桜咲きました

2016-03-22 06:39:10 | 生かされて今日

 ご近所の「ヨコハマ緋桜」が咲き初めました。わたしの町の自慢のサクラです。東京は開花宣言がなされましたが、ここ横浜は春寒でソメイヨシノはまだ蕾です。

ヨコハマ緋桜はバラ科の寒桜で先行してほころびました。心をウキウキさせる春の到来ですね。私の甥は札幌への転勤が決まりました。単身赴任ではなく子ずれで北へ旅立つ予定とか。転校する子供が少しかわいそうです。

 卒業式、入学試験、合格発表、入学式、入社式に人事異動、決算などあわただしい3月ですね。

しかし、セカセカ、あくせく目の前しか見ず、桜やモクレンやチューリップ、たんぽぽの命の躍動に気づかぬ暮らしはさびしい。

また、今はお彼岸ですから自分の命の源流、両親からさらに遡る先祖(サムシング・グレート)に思いを寄せましょう。私たちのDNAには宇宙の生命が刻まれております。命の躍動する大自然、春に気づき立ち止まる時が必要です。

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二月の感銘句

2016-03-01 23:35:29 | 生かされて今日

 如月の二月はスルリと飛び去りました。光陰矢の如しですね。この月に巡り合った感銘句は次の作品でした。

 

つけさげの白梅香る淑気かな

癌転移なしの診断梅真白

 

色町の余寒にくづる清め塩

朝日受くぱんの空洞春動く

 

春めくや付箋いろいろ地図の上

餅花を点す父・母・兄が来て

 

地球儀の直線の国境星冴ゆる

雪しづくしたたりつづく母の忌や

 

狐火のように老女となりにけり

もがり笛父の夜語り恐ろしき

 

蛤の椀にはみだすお食ひ初め

櫻鯛どんと置かるるお食ひ初め

 

早春や亜麻色といふ刺繍糸

かたはらに人ゐる安堵春の雨

 

母の手と同じ大きさよもぎ餅

酢海鼠や男の本音わかりません

 

句を寝かせパン生地ねかせ春の昼

蝶の翅閉づシンバルの一打より

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