四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ましな政治家はいないのか

2012-08-31 08:37:06 | 生かされて今日

 総理大臣問責決議案に対する野党第一党「自民党の賛成」に驚くやら情けないやら、既成政党の体たらくに怒りを覚えます。民主・自民・公明3党が国の財政破綻を救うという大議のために合意したのをダメと否定するのですから訳がわかりません。中小政党主導のこの問責案は3党合意を否定するのに、ノコノコ自民党が相乗りする異常な判断に失望します。公明党が棄権した判断はまともである。ただただ党利党略の怪しげな自民党の判断には恐れ入ります。マスコミによれば総裁の谷垣さんは「解散解散」を連呼するばかりではないですか。国のために公然と首相と何回も協議すべきではないのですか。お互いに政治生命をかけてオープンに話し合いを重ねるべきだ。マスコミもトップ会談を裏取引みたいに報道する悪しき偏見を改めよ。まるで三面記事の色恋のレベルで週刊誌的報道は国民に媚びを売る商業主義に堕しているのではないか。

 問責が可決し、国会は空転。政党は国政をほったらかして自分の党のトップ選び、自分の選挙対策に熱中するそうだ。報道によると民主、自民ともトップを狙う政治家のお顔は秘書クラスの小粒ばかりで、それでも立候補したいというその強心臓に呆れるばかりだ。ケネディやオバマ大統領のような若く清潔なイメージのリーダーを熱望したい。大阪維新の会は既成政党の無力さに今ときめいていますが、憲法や外交などの姿勢が不明で、政治経験も薄く国民には大きなリスクもあるでしょうね。

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月着陸の一歩を印した勇気

2012-08-27 09:46:17 | 生かされて今日

 今から43年前に世界で初めて月面着陸したアポロ11号の宇宙船です。ワシントンDCにあるスミソニアン博物館に保存展示されています。間近で見るとこの狭い空間に3人がはめ込まれて、未だ明らかならぬ宇宙へ飛び立たれた勇気に驚きました。その勇者はアームストロング船長にコリンズ司令船操縦士、オルドリン月着陸船操縦士の3人でした。命がけの月面着陸時に不安と恐怖感から船長の心拍数は150を超えていたそうです。捨身の心構えがなければトライできないですよね。

当時日本の総理大臣は佐藤栄作氏で学生運動が激しく東大安田講堂で機動隊と激突した時代でした。

 今月8月25日、アームストロング船長は82歳で死去されました。月面着陸の時は37歳だそうです。月面から下記の連絡をされ有名となりました。勇者の魂に敬意を捧げます。

That's one small step for (a) man, one giant leap for mankind.

これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である)

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芭蕉さん残暑に苦しむ

2012-08-22 13:26:38 | 俳句

  深川を出て知らぬ地を日に約30余km、わらじ履きで歩きぬかれた気力に驚かされます。太平洋側から奥羽山脈を横断し、日本海側の新潟から金沢までは陽暦の「暑甚だし」い8月でさすがに疲労がたまり、しばしば体調不良が曾良日記に多くなります。

おくのほそ道にも「暑湿の労に神をなやまし、病おこりてことを記さず」と。しかし名吟、荒海や佐渡によこたふ天河 が生まれました。

 8月の炎暑を翁の旅で今体感すると、「かかる病覚束なしといへど、羇旅辺土の行脚、捨身無常の観念道路にしなん、是天の命なり」とあるのが大げさではないと実感されます。腹の病と痔の病気持ちですから、野垂れ死に、野ざらし(しゃれこうべ)を天命だと諦観した覚悟がわかります。自らを命がけの土俵際に追い込んでまで美的感覚を研ぎ澄ます風狂にはたじろぐばかりです。

新潟を横断して富山県高岡へ8月28日に着く。「翁、気色よからず。暑きわめてはなはだし」 曾良日記。

金沢9泊の滞在中、曾良の体調不調が4日間も日記に記されています。「予、病気故したがはず」、「高徹に逢、薬を乞う」、「予、病気故、未ノ刻ヨリ行。先達テ帰」、「予、病気故行かず。徹ヨリ薬請」など。

 曽良はとうとう山中温泉滞在中の陽暦9月18日、芭蕉翁に別れます。「曾良は腹を病みて伊勢の国長島と云うところにゆかりあれば先立ちて行くに

ゆき行きてたふれ伏すとも萩の原  曾良

夜もすがら秋風聞くやうらの山  曽良」。

 別行動となった為に以降、曽良日記で芭蕉さんの旅程を正確に確かめることが出来なくなりました。幸いに二人はおくのほそ道結びの地、大垣で再会することになります。

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にんげんを かえせ

2012-08-12 15:56:25 | 生かされて今日

 8月6日は広島原爆忌、9日は長崎原爆忌でした。原子爆弾が市民生活の上空で世界で初めて炸裂したいまわしい日でした。この炎天下に幼子から老人に至るまで水を求めて焼焦げた町をさまよい殺されました。67年も経過したのに今だに放射能で苦しまれて亡くなっています。峠 三吉「原爆詩集」にある叫び声を聴きましょう。心を澄まして声なき悲鳴を聴きましょう。


ちちをかえせ  ははをかえせ

としよりをかえせ  こどもをかえせ

わたしをかえせ  わたしにつながる  にんげんをかえせ

にんげんの  にんげんの  

よのあるかぎり  くずれぬへいわを  へいわをかえせ

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戦争は絶対に阻止

2012-08-08 11:17:58 | 生かされて今日

 明日、八月九日は長崎市民の老若男女を炎のるつぼに突き落とした原爆の日だ。何ともむごたらしい戦場が生まれ、地獄の火焔に焼かれた赤ん坊まで含める方々を想像しますと、「過ちは二度と繰り返しません」と誓うのは今生きている私たちの責任だと思う。この炎天下に火炎地獄の阿鼻叫喚を想像しましょう。黒い雨の放射能を浴び生涯を苦しむ方々もおられます。せめて、思いを巡らして合掌するのは同時代人として当然でしょう。

東電福島原子力発電所の放射能もれは人災であり、未必の故意としての犯罪行為であり処罰すべきではないでしょうか。今時大戦の責任追及もあいまいで、同じような無反省ではツケを次代にのこすことになります。

 写真は広島に原爆を落としたアメリカのB29、恨みのエノラゲイです。現在ワシントンDCのウドバー・スミソニアン博物館に残されています。

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暑中お見舞いに花氷を

2012-08-02 13:19:49 | 生かされて今日

 

 梅雨寒の過日が信じられないで、一転炎暑の日が続いています。めまいのする日中の猛烈な暑さと、じっとり風の死す熱帯夜に体力が奪われます。盛夏と秋の兆しとが混ざり合う八月となりました。八月の6,9,15は、私たちに忘れてはならない日です。6日はヒロシマ原爆忌、9日は長崎忌、15日は敗戦日(終戦日)と続きます。今日2日は、沖縄から九州本土への学童疎開船「対馬丸」が米軍潜水艦の攻撃に沈没、1418人の犠牲者を出した日です。戦争はむごたらしく体験を話せず逝かれた方が多いそうです。

 横浜駅西口の地下街通路に花氷が置かれていっとき気分爽やかにさせてくれました。厚い氷にひまわりを中心とした花野が閉じ込められていて、炎暑の心のうさが晴れた心地がしました。子供たちはさわり合って離れません。ご婦人たちも写真機を取り出して集まってきます。せめて涼しい花氷をご覧になりますよう。

 ♫マニキュアをすべらせてゐる花氷   駿

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