四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

中学生が句会に飛び入り

2015-11-26 18:55:22 | 俳句

 私たちの句会に孫のような中学2年生の男女二人が飛び入り参加して楽しい時を過ごしました。事務方の説明によると社会見学の一環らしく、とても良き体験なので大歓迎しました。職業を知る教育でもあるようです。常々私もアカデミックな進路指導のみでなく、将来の自分の職業、どうやって食べていくのか、どう社会に貢献するのかの方向を考えさせることは重要と思っておりました。何となく就職するのではなく個性にあった職種を探す、親の給料がどのような働きによって得られているのかに関心を持たせることは重要なことです。大人にはこんな遊び、楽しみが有ることを知らせたいとその場で句会に参加して、選句をしてもらいました。難しい漢字や季語など全句を読んであげて選句です。想像以上にフィーリングが良くてみんな驚きました。

二人が選んだ句は次の通りです。意味よりも何となく良いでいいのです。句を選ばれた仲間は大喜びでした。

 

◯何気なく過ごす幸せ栗名月

◯隙間風ピクリと動く猫の耳

◯丁寧にコーヒー淹るる今朝の冬

◯庭園の池より生まる秋の色

◯煤逃や放課後のような青空

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近場のモミジ狩りが一番だ

2015-11-21 23:21:04 | 生かされて今日

 大山は1252メートル、別名阿夫利嶺とか雨降山、神奈川の霊山でもみぢに大山豆腐も有名です。江戸時代は大山詣と称して江戸っ子たちのレジャー、観光旅行の一つだったそうです。江ノ島や鎌倉、金沢八景をめぐり品川宿で精進落としが楽しまれた由。

紅葉も終盤と聞いて自宅から乗り継ぎ小田急伊勢原駅で降りました。もう既に北口バス乗場から改札口を塞ぐように南口にかけて蟻の如く人の列です。大山直行の臨時バスが出ていても乗るまで1時間以上待たされるとのアナウンス。それではと歩きで屋根より高く見える大山を目指しました。4KM過ぎで定時バスが来たので乗り込みました。連休の初めで家族連れで混んでいました。門前町に近づくと駐車場待ちの車の列で渋滞。お店の並ぶ参道は狭い上に石段の連続で鎌倉小町通り並みの混雑です。諦めてケーブル駅から引き返しました。

老若男女、山ガール風も混じって人人人です。京都など有名な歌枕の紅葉狩りはいずこも同じなのでしょう。家の近場の名も無き紅葉を見やるのが一番のようです。

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異次元の村上隆展

2015-11-18 19:47:12 | 生かされて今日

 六本木ヒルズ51階で同期入社のOB会がありました。私事都合や病気などでとうとう一桁の参加者数に減りましたが意気軒昂な時間をたのしみました。私は初めての六本木ヒルズで、お上りさん気分で周辺から写真を撮りました。行き来する企業戦士はこの厳しい競争社会でたいへんだろうなと眺めておりました。

 みなと再会を約してから幹事さんのおかげで森美術館の村上隆展(53階)へ参りました。五百羅漢が100メートルもある図など度肝を抜かれました。漫画と現代美術と仏法とが融合したなんといいましょうか凄い迫力の異次元な展示会場です。

私に似た羅漢さまがいないかと行ったり来たり。われわれ人間を救う善神なれどもまともなお顔はえも言われぬ美声の迦陵頻伽(かりょうびんが)のお姿のみ。狭い狭い既成概念が粉微塵にされた気分です。有難いことにフラッシュはダメですが写真はOKですよ。是非お尋ねください。来年の3月6日までです。

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怒りは地獄

2015-11-13 11:45:22 | 生かされて今日

 過日ある町で怒りの男女を連続して見かけました。ひとりは駅の通路で突然の怒号を発する中年のおばさん、自分でつまずいてるのに仮面のような鬼の顔でした。もう一人は駅前の道路で停車している運転者を「首を締めたろか」「出てこい」などと脅している中年男です。周りを凍りつかせる自己中心、わがままな連中にはゾットします。私は自分の心を見せつけられたと、今日は特に自戒して過ごそうと思いました。

 釈尊の教えに六道輪廻(ろくどうりんね)の苦しみが説かれております。六つの苦の世界とは ①地獄、②餓鬼、③畜生、④修羅、⑤人間、⑥天上を言います。

特に最悪の境涯は「三毒」と言い、地獄界と餓鬼界と畜生界です。地獄はかっと怒るイライラ、餓鬼は知足を知らずもっともっとガツガツする心、畜生は不平不満ばかりのブーブーです。この行為は他人を傷つけ、果報として自分の首を締め上げる愚かな最低のおこないです。

自分の心さえもコントロール出来ないケダモノの心です。しかし、誰でもが心に持つ人間の性です。釈尊のお心にさえ六根は在ったのですが、その因に縁を与えない統制が法の悟りから生まれるそうです。

なお⑤の人間界は神仏の心から地獄まで不安定に揺れ動く状態。⑥の天上界は舞い上がってVサインしている歓喜の時、仮の悦楽です。

この苦しみの六界を離脱するのが仏道修行の目標点です。

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横浜の遺跡の吟行

2015-11-08 20:36:11 | 俳句

 今から2千年前の遺跡(弥生時代)があり、竪穴式住居や高倉倉庫、侵入を阻止する土塁、巡らせた柵や木橋などが再現されています。近くにはお墓も遺されています。

横浜市営地下鉄のセンター北駅に近い国指定の「大塚・歳勝土(おおつか・さいかちど)遺跡」です。横浜市歴史博物館と一体となった公園になっています。

あかざ俳句会では30人が参加し晩秋の吟行を行いました。まず句友で歴史に造詣の深い雅雄さんが遺跡の概略を説明してくれました。横浜の傾きマンションの地層までマニアックな解説でした。

復元の環濠集落は快適な丘になっており秋日で暖かく、紅葉が囲みドングリが散らばるそこからなんと東京スカイツリーがのぞめました。昼からの句会ではよき作品が発表されました。


◯どんぐりや弥生の墓に眠る児も   香織

◯冬に入る遺跡を醒ます子らのこゑ  教子

◯木の実降る弥生遺跡の子守歌    好子

◯冬日透く弥生住居の息づかひ    満美

◯古民家の武骨な竈冬に入る     道生

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平和憲法を公布した文化の日

2015-11-02 22:04:07 | 生かされて今日

11月3日は文化の日、今から69年前に昭和天皇が「日本国憲法」の公布の詔書を国会で読まれました。

戦争を二度と起こさぬ強き決意のもとに世界に冠たる画期的な平和憲法です。お陰様で70年間武力で

人を殺さない日本が守られました。私たちの平和な日常がこの憲法により維持できたのです。

この憲法により国家権力の暴走を止められたのです。

 いま遺憾ながら、いちアベ内閣の判断で解釈が変更され異常、危険極まりないな政治情勢下にある。

血で血を洗う古代からの野蛮な政治はゴメンだ。

 

憲法前文を再確認しましょう。

 『日本国民は恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、

平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは平和を維持し専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと務めている国際社会において

名誉有る地位を占めたいと思う。

・・・・日本国民は国家の名誉にかけてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。』

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