『新型コロナウイルスの世界的流行という危機の中、私たち仏教徒は、信仰をもつ世界の友人と共に、感染された方々の病の平癒のため、いのちを守るために献⾝されている皆さまのため、そして不安や苛立ち、不寛容な心でいっぱいになっている人々のために、⾃らを省みつつ、祈りを捧げます。
予想外の在宅勤務を不便だと感じた時、
危険の中にいる人のために祈ることができますように。
学校が閉鎖し、子供の過ごし方で悩んだ時、
我が子のいのちが助かることだけを願うような状況にいる両親の苦しみを想像できますように。
友人との外出の予定をやめなければならない時、
生活のため、外に働きに行かざるを得ない人を思いやることができますように。
⾃宅待機でストレスを感じている時、
安全な居場所すらない人のことを思い出すことができますように。
私たちの国が恐れに支配されている時、
暗闇の中で光る燈ともしびのように、明るい笑顔でいることができますように。
⾃分の心が不安に占領されそうな時にこそ、
あたたかい言葉がかけられる私でありますように。
この場所こそが、菩薩行実践の場です。
一心に仰ぎ見たてまつる久遠実成の御本尊さま、
私たちが勇気をはぐくみ、仏さまの慈悲の中で皆が一つになれますように、
お見守りくださいますようお願い申し上げます。
南無妙法蓮華経』
世界宗教者平和会議のコロナウイルス感染終息への祈りの文です。立正佼成会次代会長の
庭野光祥師が祈りを捧げられました。私たちも日々法華経を読誦して祈っております。