四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

苦しんで楽しい句会

2013-04-29 04:40:26 | 俳句

 日本伝統の俳句は、わずか17文字で感動した心のうちや情景を瞬時に切り取る文芸です。省略のきいた作品は、読み手に恵まれると作者の思い以上の感動をもたらします。想像をふくらませるよき読み手が必要なのです。作者名を伏せて作品の発表、批評の場が句会です。

江戸時代のように身分がモノを言う世界では、ペンネームつまり俳号を使うことでみんなイーブンの関係に立てました。

本来句会は上下関係を離れた平等の世界ですが、「俳句教室的句会」では主宰の好みが絶対というおかしなところへ堕するリスクもあります。作者名を伏せた相互批評こそがおもしろいのです。苦しんで生み出した作品は、どのように解釈されようがどのように読まれようと自由、作者があーだこうだと説明するのは愚の骨頂なのです。あなたもハイクしませんか。

春の句会の私の感銘した作品をどうぞ。

    ☆たとふれば野を駆けまはる春の駒   恵美子

    ☆身ほとりへ天眼鏡を置く日永      美津子

    ☆のみこんだ言葉の先や鳥雲に     英子

       ☆ものたりぬ鸚鵡返しの春炬燵      がゆう

       ☆花の下ひとりとひとりの二人かな    好子

私の作品 

    羊水のなかの酔歩やおぼろ月    駿

    あるだけの釦たたみに春惜しむ

    夢の途中を売られてをりぬ桜鯛



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花の王様ぼたん

2013-04-18 07:24:39 | 俳句

 豪華絢爛、傾城の美女で手にあまる大きな牡丹の花の季節です。まさに花の中のキングと言えましょう。

ご近所のお庭に今を盛りと咲き誇って、たまたま美女に行き合い儲かった心地でした。草むしりの老紳士が花のあるじで、お話しをました。今年は雨がなく長持ちしてるそうです。ここ横浜市金沢区の区の花がボタン、ご主人は初耳だと驚かれました。区の中心地(京急金沢文庫駅から金沢八景駅)は内海の底でしたが江戸初期から幕末までの間少しずつ埋立したところです。埋め立ては永島家の泥亀翁から始まり、その名から泥亀町(でいきちょう)の町名が遺されました。永島家は塩の独占販売などで大富豪となり、野島の大邸宅には牡丹園があったそうです。そこにちなんで区の花はボタンと決められたそうです。

与謝蕪村はボタンが好きだったようで次の句があります。

 ★牡丹散つてうちかさなりぬ二三片

 ★虹を吐てひらかんとする牡丹かな

 ★山蟻のあからさまなり白牡丹

 ★牡丹切て気のおとろひし夕べかな

 ★地車のとどろとひびく牡丹かな

 

私の今朝の作品

 ☆ブラウスの眩しき翳り白牡丹

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8日はお釈迦さまの誕生日

2013-04-13 07:07:08 | 生かされて今日

 世界宗教仏教の開祖、お釈迦さまの誕生日は4月8日とされ花祭り、降誕会、灌仏会、仏生会と称する仏教徒の3大行事の一つです。悟りを開かれた成道会(じょうどうえ12月8日)とご入滅された涅槃会(ねはんえ2月15日)とを併せて三大感謝の日です。

久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊をご本尊とする立正佼成会横浜教会普門館では降誕会式典を開催しました。正門前には道行く方々どなたでも灌仏できるよう白象の背に花御堂を設け、天を指差す幼きお釈迦さまのお像に甘茶をお掛けして誕生をお祝いしました。

椎名教会長さんはお釈迦さまを産んでいただいたマーヤー夫人(ぶにん・産後七日して逝去)と養母の喬答弥(きょうどんみ、ゴータミー)への感謝もお願いしますと教えられました。

なるほど救世主釈尊を世に送り出したのはこのお二人の女性なのですから。私たちもこの宇宙に一つだけの我が命を頂いているのもお母さんのお陰様です。有難い貴重な示唆を頂きました。お母さんの力、女性の力でみんな今生きておられるのです。

♪はは思ふ男の日なり灌仏会  駿

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菜食の和食にもどろう

2013-04-06 07:26:03 | 生かされて今日

 厚生労働省から都道府県別の「平均寿命」が出されました。0才児の平均して生きうる期間です。一方「平均余命」とはすでに生きて来た各年齢ごとにいつ死ぬかの平均です。日本の30年前の最長寿県は男女ともに沖縄県で、指定席みたいな長寿王国でした。ところが沖縄県の長寿は現在危機的な状況です。沖縄県男子の平均寿命は79.4才(全国平均79.6%)で全国都道府県順位ではトップからなんと30位に転落しました。女子の平均寿命(87.02才)はトップから転落し3位に後退しました。

沖縄県の寿命の全国ランキングが後退した原因は、「食生活の急速な西洋化」と自動車の普及による「運動不足」とが指摘されています。沖縄の年齢別死亡率を見ると、男子は15才から49才、つまり青年から働き盛りの死亡率が全国で最悪なのです。女子も25才から49才までが高いのです。肥満の割合も男子は50%、ナント半分が肥満だそうです。女性も30才から全国比ダントツに多いのです。一方、男女共に60才以降の世代は平均して長寿です。

これは伝統的な沖縄料理を食べ続けて育った世代と、米軍駐留による高脂肪、高カロリーの西洋風料理、ファーストフードで育った世代との格差ではないかと言われています。食習慣の激変による寿命の悪化は、いずれ日本の他府県に及んでくることは避けられません。菜食と近海の魚中心で味噌醤油、鰹節や納豆、お豆腐など発酵食品を多く摂る和食こそが日本人の健康にはベストなのです。

しかも世界でウマミとしても注目されている和食に自信を持ち、一番大切な健康の為に食習慣を改めたいものです。日本の水も世界で一番おいしいそうです。だからお酒も日本酒ですね。

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