四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

冬鳥

2006-01-31 07:22:34 | 俳句
 横浜駅東口のシーバス乗り場よりの景。寒もすこしゆるんだ気配です。かいつぶりや冬かもめが浮んでいる朝まだきです。受験シーズンの最中です。そろそろ出勤のラッシュも始まります。めじろや梅が動き出してきました。春よ、はやく来い来い。

♪鳥のはね一本逆立つ寒気かな  駿
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白人の武士

2006-01-28 17:50:47 | 生かされて今日
 徳川家康の外交顧問、三浦按針(ウリアム・アダムス)は英国人で、250石の白人の武士になりました。東京日本橋に屋敷址の碑が残っており、所領の横須賀にご夫婦の宝きょう印塔が国指定の史跡となっています。日本人の妻との間に一男一女をもうけています。英国への帰国を望みましたが家康は許さず、長崎の平戸で死去、57歳でした。腰に二本の刀、白人のちょんまげ、かみしも姿はどうだったでしょう。
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鎌倉や

2006-01-25 09:29:50 | 俳句
 仲間と鎌倉を吟行。吟行がはじめての方も二人参加されました。雪も歴史も積る古都の散策。午後、由比ガ浜の会社の保養寮で句会、風呂あとの会食も極楽でした。
風の冷たい八幡さまには、希望と祈りの絵馬が分厚くかけられ、暖かい冬の日が射していました。時節柄、進学の祈りが多いようです。さぞや、全国の天神さま、菅原道真公はおいそがしいことでしょう。10年前息子の受験で、出張先から大宰府天満宮へお参りしました。

♪蝋梅(ろうばい)のこがね弾ける小寺かな(大功寺)  駿

♪甘栗のかをるを氷る池の上(鶴岡八幡宮)   駿
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横浜の雪景色

2006-01-22 20:46:20 | 生かされて今日
 大寒に入り横浜も11CMの積雪です。地平線に見えるランドマークタワー近辺の高層ビル群に寒暁の朝日が当たり始めました。受験生や今から出社の方々が苦労する気配です。都会は交通機関が雪には弱いし、階段や歩道や陸橋など滑りやすく積雪に不慣れです。しかも遠距離通勤がザラで、私も自宅から東京の会社まで約35KMはありました。満員電車もこたえましたね。がんばろー。
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野口英世博士

2006-01-21 17:42:15 | 生かされて今日
 千円札でおなじみの博士が、23歳の時5ヶ月間勤務された横浜検疫所の細菌検査室が長浜野口記念公園に復元されています。よく船で横浜の遊楽街へ繰り出されたそうです。翌年には新興国であったアメリカへ羽ばたかれます。明治の日本医学界は、北里柴三郎や森鴎外のようなドイツ医学が全盛でした。博士にゆかりの当建物は廃棄されるところを、近所の主婦らの熱心な保存運動により復元できたそうです。当時はすぐ前が海でした。医学に志す方、博士にあこがれた方は是非遊びに来て下さい。松坂大輔投手で有名な横浜高校の野球練習場が目の前です。
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センター試験

2006-01-20 21:00:08 | 生かされて今日
 明日は大寒の試験日。ライバル、敵は自分の心の中にあり。「自分の力」が発揮できればいいのです。雑音に惑わされずに、「自分の戦い方」でベストを尽くしてね。目の前の戦いに集中して、合否はそのあとのことです。結果に執着すると、力がそがれます。今に全力を、将来(結果)はまだだ。おのぼりさんで上京、山手線に座ったら混雑で駅に降りれなくて慌てたことや、隣りのヤツがスラスラ書き始めたのにドッキリしたことが懐かしく思い出します。ま、永い目で見れば本人が思うほどの勝負ごとではないんですよ。こぶしの冬芽のたくましさで健闘を祈ります。
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地域デビュー

2006-01-20 08:19:32 | 生かされて今日
 ふゆびより、ボランテァガイドの下見に参加しました。手近かな山河、史蹟や寺社、最先端の工場などを案内するグループです。体力も知識も熱意もかなわない70才を超えるタフな先輩が多いです。リタイアしたら自宅のある地域へデビューしましょう。
利害を超えた仲間が見つかりますよ。
真っ赤な房の目立つのはイイギリです。昔は葉っぱにメシを盛ったので、この名になったそうです。野鳥にくわしい人が云うには、おいしくないのでまだついばまれていないのだそうです。
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幼なじみ逝く

2006-01-16 21:00:29 | 生かされて今日
 小学校、中学の幼なじみを亡くしました。精悍なスポーツマンで急逝を信じられません。実業団のバレーボールで活躍し、退職後はママさんバレーの監督を勤め教育委員会表彰を受けていました。泣きはらした中年女性や学生服も多く通夜に参列していました。幼なじみの死は、会社仲間を失った悲しみとは別の切なさがこみ上げていまだ、あの世とうつつと行きつ戻りつしています。あまりにも早くかなしい。

●悼句
   幼なじみの笑ふ肖像寒の葬   駿

   寒雷や悲報の君をしのぶ酔   駿
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中華街の寒の月

2006-01-14 16:46:46 | 俳句
 横浜中華街にかかる底冷えのお月さんです。今年の寒さはねばりつく寒さで、昼間の日向でも猫背が直りません。
♪肩甲骨をひしぐ薄日の寒さかな   駿
ついつい紹興酒で暖めることになりました。赤いちょうちんが寒風にゆれていました。雪国にもはやく暖かい太陽が待たれますね。
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あなたの云う美しさとは

2006-01-12 22:48:03 | 生かされて今日
 まだまだ梅は固い粒粒ですが、蝋梅一本が探梅行の収穫でした。人造のケバイ美しさが商業ベースで流布しています。なんとかカンデとやらの人造光がこの一本に勝るでしょうか。テーマパークのギンギンもいいでしょうが、自然の美しさに比べれば、横綱と序の口以下でしょう。道ばたの一輪の花にせつない美しさを見つけましょうよ。美しいとは何でしょう。
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正月のうた・鏡ひらき

2006-01-11 20:47:39 | 俳句
鏡(かがみ)開きは、正月11日ごろ武家で男子は具足、女子は鏡台の飾り餅を割って雑炊やお汁粉にした伝統行事です。割るは切腹で、縁起が良い開きに言い換えたらしい。

♪澄まし汁かをる淑気を分かちあふ  駿
 
♪はつらつと躍(おど)る童(わらべ)の吉書かな  駿

♪獅子頭ぬいで眉目(びもく)の笑みのこす  駿

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みつまたの花

2006-01-11 20:26:40 | 生かされて今日
 ようやく寒がゆるみ、待望のお日様びより。蒲団を干してそれとばかりに探梅にしゃれ込む。田浦梅林は今上天皇がお生まれになった昭和9年に、お世継ぎ誕生を祝して作られたそうです。眼下には横須賀の海をのぞむ景勝地だ。梅はまだまだ蕾が粒の状態。三椏の花も可愛らしい小ささでした。枝が三つに分かれていますね。小春日和で息が継げました。
「探梅の心もとなき人数(にんず)かな」 松本たかし
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いぬ年

2006-01-05 20:06:20 | 俳句
 正月もはや五日となりました。背中に元禄五年の銘が刻まれている横浜・杉田八幡の面白い顔の狛犬です。水戸黄門や芭蕉翁、西鶴が健在の時代で、将軍は犬公方・徳川綱吉でした。その昔は右大将源頼朝公から領地を戴いた古い神社です。酒やけのおじさんが二升の奉納をされていました。サッカーでふるさとの鹿児島実業高校が滝川二高に辛勝しました。今日は横浜に初雪がちらちら。日本海側の雪害が拡大しないよう祈るばかり。

♪酒二升とどくお宮の五日かな   駿
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博物館の初詣

2006-01-03 06:23:48 | 生かされて今日
 ここ3年初詣は上野の国立博物館。独立行政法人になったせいか、役人らしからぬ正月二日からのオープンで無料、企画も江戸情緒の獅子舞などありたのしい。あいにく小雨のスタートながら外人を含めた子供ずれの家族が玄関ホ-ルでの和太鼓や紙きりの芸を楽しんでいました。国宝の長谷川等伯「松林図屏風」や推古天皇愛用の「竜首水瓶」、愛らしい子供の足形のはにわ等々目の保養になりました。近くの西洋美術館も今日はタダでしたよ。
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水金地火木

2006-01-01 11:45:38 | 生かされて今日
 明けましておめでとうございます。除夜の鐘や横浜港からの船笛も聞かずに安眠、目覚めれば2006年、時間という河に流されて平成はなんと18年に入りました。
 太陽に近い順に「水金地火木土天海冥」とならんだ太陽系少宇宙の模型です。大宇宙にはこんな銀河が無数あるのだそうですね。私の貧しい空想力では想像ができません。無限、永遠、永久ということですね。地球には約60億人が生きていて、その一人が私です。父母から引き継いだ命のたいまつは有限ですが、元をたどると宇宙の根源にさかのぼるのいのちです。あなたとは先祖はほとんど同じ、つまり親戚同士だ。他人の赤い花をうらやまずに、個性という自己本来の花をめいっぱい咲かせてグッドバイしたいもの。お互い様に。
 ♪とっくりの剃り跡青き御慶かな  駿
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