四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

句会に参りました

2005-05-28 20:32:40 | 俳句
 五月定例句会に参加しました。

*観音のよぢれるエロス春惜しむ (湖北高月)一点
*頬につく虫にのけぞる夏はじめ  二点句
*さみどりに染まる喉元ラムネ飲む 二点句
*蔦若葉くるむクルスの煉瓦館   一点句
*菜畑のぐいと膨らむ五月かな   一点句
 
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翁の遺髪

2005-05-27 09:48:22 | 俳句
 高弟の服部土芳らが、遺髪を埋めました。磨耗して判読できませんでした。
去りがたくも合掌して、春雨の上野天宮へ向かいました。
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故郷塚

2005-05-26 17:01:06 | 俳句
 芭蕉翁の松尾家菩提寺は、伊賀上野の真言宗愛染院です。
「野さらし紀行」に死に目に会えなかった母の墓参を詠んだ
『手にとらば消んなみだぞあつき秋の霜』、
「続猿蓑」に『家はみな杖にしら髪の墓参り』があります。
謎の女性・寿貞尼の死を痛んだ句碑もありました。
『数ならぬ身となおもひそ玉祭り』。三句ともに切ない秋の句です。
翁の遺髪を埋めた故郷塚もあります。合掌
  故郷塚藁屋にはらふ春しぐれ  駿
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黄菖蒲(きしょうぶ)

2005-05-22 07:38:32 | 俳句
 横浜市金沢区の称名寺は、鎌倉時代の執権・北条一族の菩提寺で、当時最高の武家図書館であった「金沢文庫」の管理もなされていた。卜部兼好も二回訪れている。浄土式庭園が遺され入場は無料である。
阿字ヶ池には朱塗りの反橋、平橋が再建されたが腐食が進み今は反橋のみ。
黄菖蒲がとりかこむ池は、野鳥や亀、鯉たちの楽園で、浄土にふさわしい。浄土とはおのれの心の無我と思われます。
     阿字ヶ池ふちどる黄金(こがね)花しやうぶ  駿
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芭蕉翁の生家

2005-05-21 15:12:41 | 俳句
 実家は上野城から歩いて十分ぐらいでしょうか。低いくぐり戸に頭をぶつけて土間に入ると、もと台所に受付があり女性がひとり。詩をたしなむ者には、仰ぎ見る先達の家なので帽子を取る。
片方に8畳がふた間と四畳、ぬれ縁と座敷庭。土間は縦に奥のはなれの釣月軒までつづいている。
二階屋もある由で当時は八人で住んでいた。貧しい下級武士の家にしては、思ったよりしっかりした家だ。
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伊賀上野

2005-05-20 11:16:30 | 俳句
 名古屋から三重交通バスで伊賀上野へ参りました。上野は藤堂高虎の城下町で、芭蕉翁の生家と書斎・釣月軒などが遺されています。翁の遺髪を納めた故郷塚、二十九歳の時「貝おおひ」を奉納した上野天神宮、弟子の服部土芳のみのむし庵を巡りました。

●春しぐれ釣月軒に立ちすくむ   駿 


      
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犬山城

2005-05-20 11:03:38 | 俳句
愛知県の犬山城は国宝の天守閣が空にそばたち、五月のさ緑がすばらしい。
急な階段をおそるおそる登る上ると、眺望がすごい。まわりに高い建物がないので高さが怖い。
木曽川はゆうゆうと横たわり薫風が大木の葉を鳴らして、天守閣を吹き抜けて行く。

●青葉騒吹きこむ天守の空にゐる   駿

●Vの字に雁の帰るや木曾の川   駿


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