四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

夏は去りて秋来る

2014-08-30 08:38:36 | 俳句

 異常な暑さと山が崩れるほどの大雨の今年の夏から一変して冷たくて涼しい秋となりました。今月さまざまな句会で頂いた良き作品をご紹介いたします。

私は「俳句は簡単、誰でも作れる」と俳句入門を勧めております。4月に87才のお婆さんも入門されてこの炎天、月二回の句会に一度も欠席無く来ておられます。

普段使わない右脳を活性化させる俳句づくりはきっと心身の癒やし、医療費抑制に役立ちます。

いかがですかあなたも、非日常の新しい俳句の世界へ入りませんか。

 

☆草笛の天才少年遺骨なし   百代

☆2DKシンクで母に焚く門火  季三江  

☆八月といふ傷だらけのおほぞら  邦彦

☆黒焦げ麦飯わたしの広島二中生  ちしろ

☆蝉時雨もはや戦前かも知れぬ   好子

☆繰り言はそこまで泥鰌鍋たぎる  照子

☆氷水をんなの秘密もれやすく   翠

 

 

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戦没者慰霊と子供たち

2014-08-16 08:56:06 | 生かされて今日

 日本人にとってお盆の8月は意義深き月です。まず6日は広島原爆の日、9日は長崎の原爆忌、15日は終戦日と続きます。お盆には父母を始めとする膨大な数の先祖への感謝と太平洋戦争での300万人をこす日本人犠牲者への祈りの月です。

目は見えませんがいつも私たちを見守るご先祖様、お国のために無念の死を強いられた方々のお陰さまで今私どもは生かされております。

立正佼成会横浜教会普門館では午前9時から「戦争犠牲者の慰霊と世界平和祈願」式典を開きました。高校生から幼児までの愛らしい献花に始まり、教会長導師のもとに全員で法華経を読誦、そして東京大空襲を体験された方のお話がありました。 

いかなる正義が在るといえども戦争だけは国にさせてはなりません。日本国憲法が戦争を放棄しているのは「人類史上画期的なこと」であります。

花火大会の夜景の火焔がミサイルや大砲の地獄の戦場とならぬよう政治家を監視する義務が大人にあります。金儲けお金ばかりの拝金の国民であってはならない義務があります。

午後には幼子たちと普門館のパイプオルガン演奏を楽しむ親子の会がありました。この子供たちを戦場に送ることがあってはならぬとつくづく大人や政治家の責任を感じました。勇ましい政治家やお抱えの学者、評論家に騙されて69年前の焼け野が原を再現させてはなりません。

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長崎での惨劇(原子爆弾)

2014-08-08 20:46:55 | 歌の花束

      長崎忌・・松尾あつゆきさん           

 松尾氏は長崎高商(長崎大学の前身)の学生時代から、自由律俳句の荻原井泉水に師事し、『層雲』の主要同人として活動、高校教諭から食糧営団に移り、その勤務中に原爆被爆、七ヶ月の嬰児を含む妻子四人を殺されました。その句は占領軍により発表することができませんでした。この原爆詠が一般的に読まれたのは、昭和三十年に刊行された『句集 長崎』が初めてだそうです。

私たちは花鳥諷詠ばかりの政治無関心な徒であってはならないと思います。世界中の愚かなる政治が正義をおしたてて戦争を引き起こしたかは歴史を見れば明らかである。


『昭和二十年八月九日 我家に帰り着きたるは深更なり。

      月の下ひっそり倒れかさなっている下か

十日 路傍に妻とニ児を発見す。重傷の妻より子の最後をきく(四歳と一歳)。

      わらうことをおぼえちぶさにいまわもほほえみ
      すべなし地に置けば子にむらがる蝿

      臨終木の枝を口にうまかとばいさとうきびばい

長男ついに壕中に死す(中学一年)。

      炎天、子のいまわの水をさがしにゆく

      母のそばまではうでてわろうてこときれて

      この世の一夜を母のそばに月がさしてる顔

外には二つ、壕の中にも月さしてくるなきがら

十一日 みずから木を組みて子を焼く。
      とんぼうとまらせて三つのなきがらがきょうだい
      ほのお、兄をなかによりそうて火になる
   早暁骨を拾う。
      あさぎり、兄弟よりそうた形の骨で 

      あわれ七ヶ月の命の花びらのような骨かな

十三日 妻死す(三十六歳)。

      ふところにしてトマト一つはヒロちゃんへこときれる
十五日 妻を焼く、終戦の詔下る。
      なにもかもなくした手に四枚の爆死証明
      夏草身をおこしては妻をやく火を継ぐ
      降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾りつ        


 明日8月9日は長崎忌、ただ、合掌するばかりです。私のおやじも長崎高商に学びました。戦争で多数の友人を失ったそうです。

 

 

 

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長崎での惨劇(原子爆弾)

2014-08-08 20:45:27 | 歌の花束

      長崎忌・・松尾あつゆきさん           

 松尾氏は長崎高商(長崎大学の前身)の学生時代から、自由律俳句の荻原井泉水に師事し、『層雲』の主要同人として活動、高校教諭から食糧営団に移り、その勤務中に原爆被爆、七ヶ月の嬰児を含む妻子四人を殺されました。その句は占領軍により発表することができませんでした。この原爆詠が一般的に読まれたのは、昭和三十年に刊行された『句集 長崎』が初めてだそうです。

私たちは花鳥諷詠ばかりの政治無関心な徒であってはならないと思います。世界中の愚かなる政治が正義をおしたてて戦争を引き起こしたかは歴史を見れば明らかである。


『昭和二十年八月九日 我家に帰り着きたるは深更なり。

      月の下ひっそり倒れかさなっている下か

十日 路傍に妻とニ児を発見す。重傷の妻より子の最後をきく(四歳と一歳)。

      わらうことをおぼえちぶさにいまわもほほえみ
      すべなし地に置けば子にむらがる蝿

      臨終木の枝を口にうまかとばいさとうきびばい

長男ついに壕中に死す(中学一年)。

      炎天、子のいまわの水をさがしにゆく

      母のそばまではうでてわろうてこときれて

      この世の一夜を母のそばに月がさしてる顔

外には二つ、壕の中にも月さしてくるなきがら

十一日 みずから木を組みて子を焼く。
      とんぼうとまらせて三つのなきがらがきょうだい
      ほのお、兄をなかによりそうて火になる
   早暁骨を拾う。
      あさぎり、兄弟よりそうた形の骨で 

あわれ七ヶ月の命の花びらのような骨かな

十三日 妻死す(三十六歳)。

      ふところにしてトマト一つはヒロちゃんへこときれる
十五日 妻を焼く、終戦の詔下る。
      なにもかもなくした手に四枚の爆死証明
      夏草身をおこしては妻をやく火を継ぐ
      降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾りつ        


 明日8月9日は長崎忌、ただ、合掌するばかりです。私のおやじも長崎高商に学びました。戦争で多数の友人を失ったそうです。

 

 

 

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戦争をする国にするな

2014-08-06 07:41:41 | 生かされて今日

 夏の風物詩の花火大会が盛んです。きのうは横浜花火大会でランドマークタワーを越える華やかなショウを高階の家から眺めました。これが中東ガザの如き悲惨な戦場でなくて有難いことだとしみじみ思いました。

 今日6日は世界ではじめて原子爆弾が投下された、むごたらしいヒロシマの悲劇の日、忌日です。午前八時十五分に赤ん坊からお年寄りまで無差別に焼き殺されたホロコースト、大量虐殺の日です。9日は長崎市民が犠牲となりました。

『兵は凶器、争いは逆徳なり』。武器は人殺しの道具であり、戦争は徳に反すると中国の古典にあるそうです。紛争は智慧と慈悲との政治、外交、草の根の文化交流等で回避するのが憲法の趣旨だ。吉田茂など歴代総理が営々と築いた日本国憲法運営を、安倍は壊しました。

古来から勇ましい指導者にろくな奴はいないそうです。国を縛る憲法を、縛られる一内閣(行政機関)で事実上ひん曲げた安倍自民党と公明党とは誠に危険千万な連中だ。日本が攻撃を受けなくても、集団的自衛権で国民を残酷なる戦場に晒す悪鬼です。両党にはろくな人物しか居ないのでしょうか。怒りがこみあげます。

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