四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

七月のうた

2005-07-31 07:01:01 | 生かされて今日
 梅雨も明けて片陰をひろって歩く七月も過ぎて行きます。書きとめた私の俳句です。

六月の末日、半年の身のけがれを清める「はらえ」が伝統として遺されている。相模国一の宮の寒川神社には、炎暑の中多数の方が列をなしていました。
 ♪くぐるたび濾過されてゆく茅の輪かな

応援の横浜高校は慶応高校に一対二で敗れました。
 ♪惜敗の校庭しづか夏の行く

母の遺したセンスははがれています。
 ♪かすかなる扇のかをり母忌日

「将来の夢か~」はて?
 ♪七夕や将来の夢問はれても

いよいよ夏休みだ。それぇー。
♪膝小僧のばんさうかうや夏休


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横浜ベイブリッジの真夏

2005-07-28 22:04:46 | 俳句
  ♪青芝の香や桟橋のうねる丘  駿

根付くかどうか心配していた大桟橋の芝生は見事にフカフカの深緑で、かぐわしい香りを放っています。大の字に寝転がっていたり、アベックが日傘のもとで寄り添って坐っていました。それにしても暑すぎるひと日でした。
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メリケン波止場

2005-07-27 19:36:31 | 俳句
 かつて文明開花の入口、ヨコハマ大桟橋からみなとみらい地区を撮影しました。ゴーンさんの日産自動車が本社をここへ移転する計画です。市の人口は増加の一途で350万人を超えています。しかし、若やいだ街も人工の老齢化が進んでいます。国民健康保険料は間違いではと思うほどの高さです。
  ♪「赤い靴」のメリケン波止場や赤とんぼ  駿
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高校野球準決勝戦

2005-07-27 19:09:19 | 俳句
 横浜スタジアムの準決勝戦を見にきたが、一時間前で大行列、その上に目がクラクラする炎天で断念した。台風一過の三十五度の熱風に恐れをなしてしまいました。
それにしても、高校野球の人気は大変なものだ。老若男女ですもの。
  惜敗の夏の校庭しずかなり  駿
  
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ひまわり

2005-07-27 07:30:54 | 俳句
 人間の本性はひまわりのような「仏性」だが、自己中心の煩悩のあかにまみれてしまう為にその尊さが隠されていると法華経は言う。差別相(仮)にとらわれず、この平等相も見る智慧がほしい。目に見えるもの全ては因と縁の結果、仮の変動するものと見る。変動する物に執着すると苦しみが生ずると説く。自分の命も仮のもの。諸行無常、変わることが常態。釈尊の直感を信じたい。
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防犯は場所の特定から

2005-07-25 21:46:34 | 俳句
 「防犯に強い街をどう作るか」で立正大学の小宮先生の講演を聞きました。不審者「人」への対応よりも、犯罪が誘発される「場所」への関心を住民が持つことの大事さを言われていました。犯罪者は、先ず場所を選ぶという。入り込みやすい雰囲気(ゴミの散乱や逃亡しやすい交通アクセスなど)、見られにくい場所(高い壁や茂み)を好むそうです。防犯ブザーのような「個人的な防御」に頼りすぎずに、地域住民で面による防犯対策が大事だと思いました。防犯マップの作成を勧めておられました。「リスクのある場所」を特定し、お互いにその場所に関心をよせることが面としての防犯意識なのでしょう。私は単純に、警察官を増員するしかないと思っていました。勉強になりました。

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実朝公首塚

2005-07-25 12:09:43 | 俳句
 鎌倉幕府三代将軍の実朝は、頼朝と猛母・尼将軍北条政子との間の次男。わずか27才で、兄・頼家の子に鶴岡八幡宮で暗殺された。その首は、秦野にまつられている。遺体は祖父義朝をまつる雪ノ下、勝長寿院へ葬られた由。お墓は、政子と共に寿福寺にある。
北条一門が実権を握り、さびしい将軍であった。藤原定家の認めた歌人で、金塊和歌集を持つ。
「箱根路をわがこえくれば伊豆の海や沖の小島に波のよるみゆ  実朝」
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ゆたかな青田

2005-07-25 07:11:39 | 俳句
 横浜の水源、相模川にかかる座架依橋から写しました。歩きつかれを忘れる日本の豊かな原風景です。
命を支える大事な穀物の花、稲の花の開花は何時頃なのでしょうか。待ち遠しいです。
台風よ、踏みにじるなかれ逸れてね。
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本間重連(ほんましげつら)公

2005-07-24 14:28:01 | 俳句
 日蓮聖人は龍口のくびの座を辛くもまぬがれ、翌日依知(えち、現厚木市金田)の本間館へ連行されました。二十八日間ここにとどめられたそうです。鎌倉光則寺土牢の弟子日朗への情愛あふれる手紙はここで書かれた由。流罪先の佐渡領主である本間重連は、後日日蓮聖人に帰依しその館を寄進したのが妙純寺です。
頑丈な寺門、いちょうの大木、長い参道、空の広さなど武家屋敷跡がしのばれます。
本間重連公は、猛者の戦士というよりも文治の武士で、屋敷周辺の灌漑工事や農民への心配りが出来た器だったそうです。厚木中央図書館にある郷土史研究家の本に紹介されています。
連行する武将を感化する日蓮聖人のパワーは凄い気迫、オーラを放射していたでしょう。合掌しました。
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紅筋(べにすじ)山百合

2005-07-20 11:59:51 | 俳句
 なかなかお目にかかれない山百合で、日曜画家やカメラの方々が静かに見守っていました。花びらのきれ込みが深く野趣満点です。大船植物園にて。
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これはなんでしょう

2005-07-18 21:38:44 | 俳句
 正解はひょうたん、青瓢箪をお尻から撮影しました。秀吉の馬印は千なり瓢箪でした。手弱女のお尻のようにずしりと少し冷たい感触でした。
大船の植物園では、蓮の花も盛りです。

 
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句会

2005-07-17 20:46:02 | 俳句
〇楷の木句会  楷の木(かいのき)は中国原産で、孔子廟(山東省)に弟子が師を追慕して植えたそうです。牧野富太郎博士が「孔子木(こうしぼく)」と命名、シンメトリーの葉並びから楷書の語源らしいです。称名寺(横浜)、湯島の聖堂、足利学校、旧閑谷学校(岡山県)にあります。
  ♪くぐるたび濾過されてゆく茅の輪かな
  ♪膜ぬけて無地にちかづく茅の輪かな
  ♪立ちあがってをり父の日の「浜千鳥」
主宰の選にはもれました。残念。  
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蓮の花

2005-07-16 07:20:35 | 俳句
 泥の中から清い花を咲かせるハスの花は、欲にまみれた娑婆世界で自己中心からまわりの人を生かすことを人生の目標とする方を象徴しています。『妙法蓮華経』の菩薩のシンボルです。
花弁の先をそろえた端正な姿は、われわれ本来の姿なのでしょう。差別相にのみとらわれる肉眼、犯罪者にも蓮の花のような尊さ(本質的平等相・空)を見るのが心眼。
色即是空、空即是色。頭では理解出来るが、実行は難い。
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桔梗(ききょう)の花

2005-07-13 18:31:18 | 俳句
 秋の七草のひとつで、さらりと清楚な美しさですね。きちこうとも言います。我家の家紋と母に教えられました。自分の根っこである親、先祖を供養するお盆がはじまりました。高校野球も各地で熱闘がくりひろげられる水無月。
  ♪絶叫の白い球場夏来る  駿
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日本海海戦100年

2005-07-12 19:11:01 | 俳句
 東郷平八郎の連合艦隊が、対馬沖にロシアのバルチック艦隊を壊滅させてから今年が百年です。横須賀にある記念すべき戦艦三笠は太平洋戦争での敗北で一時期、主砲がくず鉄に売られたり、アメリカ人相手のダンスホールにされたりして荒廃していたそうです。三笠は15000トンで迎撃艦隊の旗艦でした。全艦が砲身に包まれています。鎌倉時代(執権・北条時宗)のモンゴル軍来襲と同様な不安が国民を包んでいたのではないでしょうか。東郷平八郎は薩摩出身、国民的英雄となり海軍大将・元帥で侯爵に叙せられました。
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