昭和90年、去年の入選作品の中から歌壇トップの選者4人がそれぞれに一首を抜き出されました。まさに、この一首です。
藤原定家は100人の歌人から一首を選び「小倉百人一首」を定めました。一年間の優秀作品からのこの一首ですから、さぞ選者は悩まれたことでしょう。
議会制民主主義のルールを無視し、集団的自衛権を勝手に解釈し血と涙の平和憲法をおとしめたアベと公明の愚かなる政治に3首が痛棒を浴びせております。国の主権は政治屋になく、国民であります。
高野公彦先生選
◯終戦の一年前から戦死者のずらりと並ぶ寺の過去帳 岡田独南
佐々木幸綱先生選
◯永久とは七十年なるかぐらつきし憲法九条祈るごと読む 沓掛喜久男
永田和宏先生選
◯特攻は命じたものは安全で命じられたる者だけが死ぬ 直木孝次郎
馬場あき子先生選
◯百歳まで生きてと言われし寂しさにシーラカンスになるわと苦笑す 棚橋久子