四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

大型フェリー初入港

2009-02-28 22:07:36 | 生かされて今日
 ナッチャンと云う双胴フェリーが横浜大桟橋に入港するというので、ミハーな私は見に行きました。
当船の着岸情報はなぜか乏しいのに、好きもの達が早くから桟橋の先端で待っています。入港予定時刻の9時半になっても音沙汰がありません。曇り空の余寒、吹きさらしの桟橋では物好きな同好の士がカメラを提げ数を増しています。
30分ほど遅れてやっと接岸しました。おおよそ1万トン、魚のえいのような格好をしています。大型船の入港はドキドキして楽しいもので、私は見逃せません。150人ぐらいは桟橋に来ていたと思います。江戸時代の桟橋の址、象の鼻地区はまだ工事中でした。
 ここ1週間お日様に恵まれず、菜種つゆの暗い日々でした。昼から太陽が顔を出して、家に篭もっていた老若が街へくりだしてきました。
 全国の受験生達はどうして過ごしているんだろう。じき卒業式が来ます。
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おそまつ代議士

2009-02-27 06:43:59 | 生かされて今日
 わが国の政治権力を握る政治家のお粗末さは、目をおおう惨状と云えましょう。特に自民党は長期政権に甘えてごう慢不遜、緊張感がゆるみっぱなし、既に賞味期間を過ぎた政党といえる。目先の利益集団、政治屋グループに堕した感じだ。これでは霞ヶ関の官僚どもの守護神みたいだ。
 森、安倍、福田と情けない総理大臣を出し、中川よっぱらい大臣、内閣改造なんど言う甘利大臣、かんぽでアピールする鳩山大臣、えひめ丸の遺族感情をさかなでする笹川自民総務会長など人格を疑う体たらくにはウンザリだ。
 急激な雇用不安、自殺者が10年連続3万人を超える国の政治を、こんな連中にまかす選挙民も彼らにふさわしく、いいいかげんなのでしょう。衆愚政治も極まった感じだ。
「怒りの一票」で、この惨状をチェンジさせなければ、ツケを負担させられる子孫に恨まれそうだ。
 ♪薄氷(うすらい)の裏を舐めては金魚沈む  西東三鬼
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家族のきずなを

2009-02-25 05:51:36 | 歌の花束
 春浅い空に、伸びやかな松の木の枝振りが美しい。この頃日本らしい景色だった松の木が少なくなったのは残念です。朝日歌壇から大事な「家族の情愛」の歌をどうぞ。こんな厳しい大不況の時代だからこそ先ず夫婦間で、家族のきずなをしっかり結び合いましょう。

新しき手帳の年齢早見表亡き子の年に朱線を入れる  秋山 満
   私は両親や兄の逝った年にマークをいれております。
夜に来て明日帰る子が月光を青くくずして雪下ろしいる 清野 弘也
   父と息子の寡黙なれども熱い情に感動。厚い雪も融かす愛です。
遺言は触れずじまいに雑煮炊き三泊四日の子らをもてなす 三浦礼子
   まじかに死も覚悟している母親の愛に、わが母を重ねます。
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春は近い

2009-02-23 07:30:02 | 生かされて今日
 横浜では沈丁花(じんちょうげ)、イヌフグリ、アカシアや山茱萸(さんしゅゆ)、タンポポなど、重い枯葉色の冬景色の中に春の訪れが散見されます。
雪国の方々はさぞ待ち遠しいことだと思います。
 アメリカ発の大不況は瞬く間に、世界のトヨタをはじめ大企業がリストラを開始、私たちを生活不安、雇用不安の暗い一色に染めています。こころざしのない政治家や官僚のミスリードは将来への不安をあおり立てております。
先日は横浜駅で飛び込み自殺が報道され、身震いがいたしました。11年連続で3万人を越す自殺は異常な社会の反映です。ひとりの自殺で少なくとも5~6倍の縁者の絶望があることでしょう。
『人身(にんしん)得ること難し、佛法あうこと難し』、虫けらや鳥けものに生まれず、人間として日本に生まれた命はかけがえのないいのちと道元禅師が言われております。朝の来ない闇夜はない。出口のないトンネルは無いのだ。自分の60兆個の細胞には、両親を筆頭に先祖のDNA、膨大な経験、知識が残されています。絶望せず、智慧を発揮して奮闘し、新しい暮らしを創造しましょう。小欲知足、少ないパイを分け合うきずなを思い出しましょう。
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中田横浜市長来る

2009-02-19 06:00:57 | 生かされて今日
 ダンディな長身、若々しい横浜市の中田市長が立正佼成会横浜教会に来られました。ご多忙な中、涅槃会に参拝お話を頂きました。
わが教団で取り組んでいる青少年健全育成を中心テーマに、理想とする夢を熱く語りました。市長に当選して7年目だそうです。教育委員会メンバーは今までお飾りで既得権として6団体から出していたのを、仕事本位の組織に改め、公立学校の小中、中高一貫教育を提案している由。青少年育成条例を改め、子供の深夜徘徊を禁止したそうだ。一方、子供に無責任なモンスター・ペアレンツがいて、授業料、給食費などを支払えるのに払わぬやからや学校の音がうるさいと因縁をつける市民がいるとこぼしておられました。
 市の職員数は3.4万人から2.6万人へ減らし、ハコモノ行政のツケである借金を1兆円減らせたそうだ。改革をすると様々な妨害が襲い、個人的な中傷記事をばらまく輩がいるそうだ。私どもは中田市長を熱烈に支持します。健康に留意され、開港150年の市長として奮闘を期待します。
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禁煙条例になんで反対

2009-02-17 05:55:51 | 生かされて今日
 共同ニュースによると、神奈川県は16日の県議会初日で、「全国初の禁煙条例」案を提案した。当初の全面禁煙から分煙を認めるなど内容を後退させたが、現有議席で過半数を占める自民、公明両県議団に慎重意見が多く、成立は微妙だそうです。
 神奈川県民の80%近くが賛成しているのに、自民・公明は既得権を守ろうとする業者の陳情に動かされてへ理屈をこねまわしコソコソ廃案にとたくらんでいる。
 県民の受動喫煙被害よりも、業者の金もうけを優先させる判断はホント情けない。国会でも同じような利益優先の連中が暗躍して、国民の権利を損ねているのです。
マスコミは改革を阻止する議員名を積極的にあぶり出し公表すべきである。マスコミ人の「勇気ある使命感」のなさにガッカリするばかり。利益集団の強きを助け、弱きをくじく報道機関は不要である。孤軍奮闘の松沢神奈川県知事を応援します。改革をすすめる大阪府の橋下知事もガンバレ。

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お釈迦さまのご命日

2009-02-16 05:43:03 | 生かされて今日
 2月15日は涅槃会(ねはんえ)、お釈迦さまが八十歳のご生涯を終えられた日です。芭蕉翁が敬愛した西行法師は、『願はくは花のもとにて春死なむそのきさらぎの望月の頃』と詠い御入滅の頃に死にたいと願い、望みどうりとなったそうです。
 釈尊は苛酷なインド大陸40年にわたる布教で、おん足裏は板のようになり、衣食住楽なお暮しも出来ましたのにご説法布教に野垂れ死に同然の道を歩まれました。それはひとえにぼんくらな「私の為」と受けとめて泪するばかりです。
 『私は行おうと思ったことを行い尽くし、語ろうと思ったことを語り尽くした。これまで説いた教えそのものが私のいのちである。私の亡くなった後もめいめいが、その教えをまじめに行うところに私は永遠に生きている』と。
『他人を頼りとせず、自分を頼りにせよ。自分は法を頼りとせよ』と。
 写真は兵庫県長井小学校5年、宮脇渓汰君が描いた観音さまで、外務大臣賞の力作です。
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学生百人一首(その2)

2009-02-14 06:10:48 | 歌の花束
 MOA美術館ロビーに飾ってあった小学6年生の堂堂たる書に打たれました。

◎脈拍が消えていくのを手で感じ涙こらえて歯をくいしばる 
                    新宿区医師会立看護高2年 滝澤江里
 (ナースは医療現場の最後の愛のきずな、強くやさしくあれ)
◎溶接の火のこびとらが踊りだす実習室は炎の舞台  長崎工業高3年 山口洋平
 (火花を小人にたとえた比喩がロマンチック、その君のセンスが素敵)
◎限界は僕が思うほど近くないぶつかるまでは走ってみようか  
                    西部学園文理高1年 村崎愛奈
 (私は自分の跳べるハードルを低くして、挑戦をしてこなかった悔いがあります)
◎梅干しやぬか漬けなめものあんこまでもう食べられないじいちゃんの味
                    神奈川大付属高2年 吉野拓哉
 (爺ちゃんへの哀悼の歌、これからも思い出してね)
◎試合前体の震え抑えつつ相手選手と握手を交す  清風中2年 福原健太
 (勝負直前の緊張感がビーンと伝わります。中学生とは思われない歌だ)
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学生百人一首(その1)

2009-02-13 06:07:12 | 歌の花束
 熱海はもう桜が満開で、メジロが目白押しに蜜を吸って春爛漫でした。
さて、東洋大学主催の「現代学生百人一首」から、私好みの歌を採り上げてみました。

◎染みついた鉄のにおいがする髪をとかして思うもはや職人  むつ工業高3年荒谷夏希
  (手に職をつけんと学び、髪の毛のにおいに職人魂を感じて頼もしいなぁ)
◎一歩ずつ大人になっていくたびに母の涙に気付いてしまう  坂戸西高1年石井春菜
  (母を気遣うこまやかな情が芽生えていい歌です)
◎入試前夜食と共に「がんばってね」湯気でふやけた付箋紙一枚  田柄高3年安永亜沙
  (ふやけた小さな付箋に母親の情が滲んでジーンと感動させます)
◎悔し泣き肩を叩いた親友がそっとつぶやく一人で背負うな かえつ有明高2年本澤権人
  (親友は一生の宝物だ。悲しみ苦痛は分かち合えるものです)
◎君の名の漢字を辞書で引いてみる心のしおりそうっとはさむ  伊那西高2年宮下唯
  (初恋のすがすがしさが・・・。コッソリ引く辞書、わかるなぁ)
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荒行を乗り越えた

2009-02-11 05:47:25 | 生かされて今日
 百日の大修行を耐えた髭づらの勇者が、幼子を抱き親族や檀家に迎えられて記念撮影をしています。娑婆から隔離されて、この寒い荒行堂にこもり心身鍛錬されました。
屁理屈を並べるよりも実行された勇気、求道心に合掌します。どんなに辛い地獄の100日だったでしょうか。上人となられたこの仏教者が世の塩となり、「闇に明かりを得たるが如く」人を救ってくださいますよう。
 韓国からの参加僧もおられて、真紅の民族服の出迎えが目を引きました。日本に仏教を伝えたのは朝鮮の王室でした。明治時代からの誤った宗教心なき教育、科学万能の教育は今破綻して、家庭の崩壊、人間不信という荒野を招きました。神仏、自然への人間のごう慢がその根源ではないでしょうか。いかな偉い人間も、神仏、大自然の前にはひれ伏すべきなのです。
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100日の荒行

2009-02-10 15:31:54 | 生かされて今日
 百日間の荒行を達成した日蓮宗のりりしい僧190人が、今朝午前6時に荒行堂から下山してきました。千葉県市川にある中山法華経寺の成満会(じょうまんえ)です。品川の息子の下宿に前泊し、始発で駆けつけました。眼の光る髭の僧達は白装束に素足にゲタ、自分でしたためた写経の巻物を胸に南無妙法蓮華経を高唱、全国の檀家が旗のぼりを押し立て列をなして出迎えます。児を負ぶった若奥さんや親兄弟も無事の下山を、抱きつかんばかりに大喜びしています。感動的でド迫力ある式典です。
 なんせ、極寒の午前3時の水垢離から、夜11時まで日に七度の水行です。睡眠時間3時間で、お粥、味噌汁、野菜少々の2食なので、10~15キロ痩せるそうです。すさまじい修行ですが、今年は5回と4回の達成僧が各七名もいます。胸に抱く経巻の色がその達成回数で違うのです。
 さぞかし、日蓮聖人も「よし、頼むぞ」とお喜びされていることでしょう。大不況の暗闇の日本に力強い信仰者が、お釈迦さまの灯明をかざして頂きたいと念じました。
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兼好法師が来た

2009-02-09 13:12:44 | 生かされて今日
 『甲香(かいこう)は、ほら貝のやうなるが、小さくて、口のほどの細長にさし出でたる貝の蓋なり。武蔵国金沢(むさしのくにかねさわ)といふ浦にありしを、所の者は、「へなだりと申し侍る」とぞ言ひし』
卜部兼好の『徒然草』三十四段に私の暮す町、横浜市金沢が出ています。昔は「かねさわ」と濁らず言ったそうです。
最高の武家文庫・美術館であった「金沢文庫」、それを管理する称名寺に京からスタスタ歩いてきていたのです。杖を振り回してここいらを歩いていたイメージがしてニヤリとしています。彼の庵は六浦の上行寺の裏山と推測されています。浄土式庭園の反り橋の塗がやっと終ったらしい。みおを曳いて冬鳥があなたをお出迎えしますよ。
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春立ちぬ

2009-02-06 18:49:39 | 歌の花束
 『春は、曙。やうやう白くなりゆく山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる』 清少納言の枕草子第一段の名文です。

 『石(いわ)走る垂水(たるみ)の上のさわらびの萌え出づる春になるにけるかも』 万葉集 巻第八の志貴皇子(しきのみこ)の有名な和歌。

暦の上では春となりましたが、寒さは続きます。例年センター試験当日に雪が降ることがありますし、インフルエンザが威を振るっています。雇用情勢も直角に悪化、政治は停滞してまだまだトンネルの中です。しかし、朝の来ない闇夜はありませんから、気力だけはたくましく持ち我慢いたしましょう。幼子達は元気に春の草を走っていました。
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節分・・・新しき年明ける

2009-02-04 10:32:07 | 生かされて今日
 一番寒い「寒」が明けると、邪気を払う「節分」そしていよいよ「立春」です。新しい年が幕を開けました。寒中の9日間、午前6時に『法華三部経』を読誦して感得出来たことは、いかに私は今まで仏さまのあたたかい庇護に生かされていたか、そして両親を筆頭に見えざる多くの人々の恩を被っていたかに気付いたことです。聖壇上では法華経に『仏口よりこの経典を聞くがごとし』とあり、思わず目頭が熱くなりお経がかすみました。
 節分会(せつぶんえ)では、お互いさま自分の「心の鬼」を追い出せとにぎやかに豆撒きを浴びました。「貪欲と怒りと愚痴」の三つの大煩悩が鬼で自他を血だらけにします。私は特に怒りが業病なのです。

 ♪匂ひたつ師の豆撒きを浴びにけり  駿
 ♪仏前に手も声も湧く鬼やらい    駿
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