四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

目の保養に

2008-04-28 22:36:26 | 生かされて今日
 鎌倉のはずれ町に、地味な喫茶店を隠すほどの「おおでまり」が見事です。思わず自転車のブレーキをかけ、引き返しました。
私はこの花の豊饒なおおらかさが好きです。福島県の村道にかつて見つけて以来ほれ込みました。
てらいが無く、ぶっきらぼうだが日本らしくつつましく、かつ豊饒な花です。かなり大きな樹になるんですね。この感動を五七五にまとめたいのですが、未だ発酵して来ません。
大手鞠の豊かな美しさを味わってください。

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ふたりの時

2008-04-25 22:17:47 | 生かされて今日
 春宵一刻値千金(しゅうしょういっこくあたいせんきん)。すばらしい趣の春の夕方は大金の価値と同じだということわざです。
 暮れなずむ堤防に寄り添うふたりは、「時間よ、情あらば止れ」と動きません。
きびしい労働の時間も、ふたりと同じ時間のはずですが、受けとめるに長短差があります。好都合で快適ならば短く、不都合ならば耐え難く長いものです。
休日は早く暮れて、月曜日は長い一日。時間は人により、状況により伸び縮みするものですね。
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善光寺の判断

2008-04-23 07:33:38 | 生かされて今日
 「牛にひかれて善光寺参り」で有名な古刹が、北京オリンピックの聖火リレーの出発地を返上しました。同じ仏教徒が中国官憲の暴力に流血し押しつぶされている惨劇を見過ごさないぞという良識を発揮したものです。
熱烈支持します。福田首相、河野衆議院議長らの権力者や某大教団は見て見ぬふりを決め込むようで情けない限り。
 身近な自己の利害、損得勘定を優先する勢力が官僚支配を野放しにし国をダメにする原因だと残念に思います。
選挙で信を問はぬ内閣・首相が安倍、福田と2代も続いています。
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これが青春時代

2008-04-22 08:24:49 | 生かされて今日
 横濱金澤シティガイド協会創立十周年を記念して、「横浜金沢ゆかりの人名事典」が完成し会員に配布されました。私も編集作成の四人に加わり大いに勉強になりました。
当地にゆかりのある310人、頼朝・家康・伊藤博文の大物から地元の無名の人物まで紹介してあります。伝説上の人物から大リーグ松坂大輔まで解説している内部資料です。既に誤りと誤植を指摘されていますが、皆の智慧で修正を加えてゆきたいと思います。
 作成チームの3人は七十代・ガイドのベテランで、この事典作成にかける情熱、向学心とコダワリに感銘を受けました。
朝9時から夕方5時まで飽きることなく集中して、まるで会社勤めと同じと笑いあいました。まさに「青春は年齢に無関係」である証拠の方々です。
是非打ち上げを盛大にと楽しみにしています。
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ガイド10周年

2008-04-20 08:18:08 | 生かされて今日
 横浜金沢区にあるボランテァ団体の「横濱金澤シティガイド協会」が10周年を迎え、横浜市大のホールを借りて式典を開催しました。
愛着する歴史深い地区のガイドを10年間も継続して来た諸先輩、会員の方々の奉仕の精神と向学心に大いに敬意を表します。乾燥した社会に「うるおい」を与える地の塩です。
 19年度ご案内したお客さまは行政とのタイアップ行事を含み4229人、参加ガイドは延べ450人でした。
 ガイドするためには事前の勉強、実際ルートを歩くなど目に見えない負担がありますし、どんなお客さまと一緒になるのか精神的プレッシャーもかかります。
古刹・称名寺では庭園管理や土日のガイドもしております。
近々、NPO法人として認証され再スタートすることになりました。
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首の坐

2008-04-19 16:02:22 | 俳句

 朝青龍の国モンゴルが日本へ大軍で侵攻する頃、日蓮聖人は世間をまどわす者として鎌倉で逮捕、市中引き回しの上、刑場があった境川、竜ノ口(たつのくち・江の島の対岸)へ引っ立てられました。斬首されんとして奇跡が起り、当地から厚木を経て佐渡への流刑となりました。その刑場址に建つのが龍口寺(りゅうこうじ)です。日蓮聖人を閉じ込めた土牢が遺されております。本堂には首の坐の敷石がまつられています。青年僧の朗々たる「開経偈(かいきょうげ)」が始まるところでした。 「無上甚深微妙の法は百千万劫にも遭遇(あい)たてまつること難し」と。寺の裏道、江の島道には元からの使者を斬首した址、元使塚(げんしづか)があります。鎌倉幕府の時の執権は北条時宗でした。

 ♪春の海分つ山門竜ノ口   駿

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紫木蓮(しもくれん)の空

2008-04-17 06:25:03 | 生かされて今日

 ♪紫木蓮宙にドレスの集ひけり  駿

今年の桜は朝夕の冷え込みの為でしょうか、永く楽しめるようです。八重桜や里桜は今が盛りでしょうか。つつじの花も自己主張しはじめました。風に揺れる芽柳の美しさも大好きです。 雪国の信州やみちのくではようようまさに百花繚乱の幕が開かれていることでしょう。永く氷に閉じ込められているのですから、春を迎えるその喜び開放感は想像できません。街には初々しい新入社員が目に止まります。社会を支える力に育って下さい。  

ダークスーツのみんな大盛新社員  駿

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江の島で

2008-04-15 07:34:17 | 俳句
 春爛漫の日、あかざ俳句会の大会が江の島で開催され48名が出席しました。あらかじめ頂いた投句の選句を行いました。
 ヨット日よりですから早朝次々に島から出港してゆきます。微風の海へ大型クルーザーからひとり乗りの樽舟みたいな可愛いヨットまで出かけて行きます。
大学のヨットも係留されていました。

 句会でダントツの1位は  ♪綾とりの指先春光くぐらせる  春乃
  2位 ♪立春や寄り添ふだけの介護して  君江
  3位 ♪風光る円空仏の粗削り  正浩

私の感銘句 ♪介護園鬼は抱かれて退場し  邦泰
      ♪落日を押し上ぐ鯔の大ジャンプ  邦彦(鯔=ボラ)
男性の会員が増えてきて頼もしい限りです。
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宮本武蔵

2008-04-13 18:14:23 | 生かされて今日
 1612年(慶長17年)のこの日4月13日、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が、豊前小倉沖の無人島・舟島で行なわれた由です。岩流とは敗れて死んだ小次郎の流派で、舟島は決闘後、巌流島と呼ばれるようになったそうです。現在は下関市に所属する島。
この決闘の日にも桜が咲いていたのでしょうか。太陰暦ならば今の5月頃で若葉の風景でしょう。
 勝負の様子は諸説あるそうで、血気盛んな門弟達は連れず1対1で上陸する約束にもかかわらず武蔵は門人を渡らせ小次郎にとどめを刺したいいつたえもあるそうです。なにせまだ徳川家康が存命の昔で、かの芭蕉翁が生れる30年も前ですから真相は闇の中。
私には映画の三船敏郎扮する武蔵像が描かれています。
 宮本武蔵が隠棲したという武蔵ケ丘という地名が熊本市にありましたし、山口県岩国市の錦帯橋近くには佐々木小次郎の石碑がありました。
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船からの花見

2008-04-09 19:44:42 | 生かされて今日
 横浜の最高峰・円海山(たかだか約150M)を源流とする大岡川の下流は、桜木町の汽車道の土手をくぐり、ランドマークタワーの前からヨットの形のホテル方向へ流れ東京湾へそそぎます。
江戸時代は海が食い込んでいた名残を残す川で、両岸は桜並木です。江戸初期に大坂の商人が幕府の許しを得て埋め立てを開始しました。開拓者の名をとり吉田新田と云い、今も吉田町や吉田橋の名が残りました。
 割と大きい花見船がさかのぼってお客が手を振っています。愛犬も抱かれていました。酒呑んでる人はいません。大人千円、子供300円です。
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お釈迦さまの誕生日

2008-04-08 07:30:16 | 生かされて今日
 4月8日はお釈迦さまのお誕生日をお祝いする日です。白い象に載り天を指差す釈尊像に甘茶をお掛けします。潅仏会(かんぶつえ)とも降誕会とも云います。
 今のネパールに存在した豪族シャーキャ族の王子さまで、一般的にはアーリア人と推定されています。父は浄飯王(じょうぼんおう)母はマーヤー夫人でルンビニーの野で生れました。お母さんは亡くなりました。母なし子でした。
 横浜駅高島屋の前で可愛らしい稚児さんや通りすがりの方々が合掌していました。原理主義同士が激突するこの世界で寛容な東洋思想は大いに光を増してゆくものと確信します。
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冷たい教育者

2008-04-05 22:49:42 | 生かされて今日
 NHKテレビで自閉症の息子を懸命に支える一家の記録に感動しました。千葉県木更津の公立高校(夜間)受験に必死な挑戦がすげなく1次試験さらに補充の2次試験でも不合格とされました。
2次試験不合格を掲示で知る母親の思わずひそと泣く姿、その母にハンカチを差し出す息子を見て、教育者とは何なのか、教師とは何ものかと思わざるを得ません。
「管理上面倒」とばっさり切り捨てる弱肉強食の世界ではないのかと怒りを禁じ得ません。
以前公立幼稚園でも、痰の吸引を必要とする子の入園をを拒絶した事件がありました。弱者の子供を持つ両親の苦しみ悲しみは社会でなんとか支えたいものです。
 学問が出来ても寛容で慈悲の無い人は、教育者には不向きである。まして教育委員会など教育行政の幹部には効率より温かい心根をお願いしたい。
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春の言葉

2008-04-02 14:33:34 | 生かされて今日
 いよいよ四月、寒くコチコチの冬から春爛漫の時節となりました。なにがなんだか分からない政治の憂き世ですが、美しい日本語は健在です。

・草萌え ・木の芽時  ・木の芽雨  ・風光る

・花明かり・花衣(はなごろも) ・花疲れ ・花の雨 ・花筏(はないかだ) ・花曇

・おぼろ  ・かげろう  ・山笑う  ・うらら  ・のどか ・青き踏む

・さえずり ・恋ねこ ・初蛙(はつかわづ)

身近な春を見つけてください
 
 
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