四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

2020年のわが力作俳句

2020-12-24 17:49:47 | 生かされて今日

 今日も東京都のコロナ新規感染は最高の888人、わが横浜もきっと増加しているでしょう。一刻も早く人類の叡智を傾けて鎮静化させたいものです。今年一年のわが力作をお読みくださいませ。

新鋭のレジ機にまどふ買い始め

風邪癒へて空の青さを言ひにけり

せせらぎは暗渠となりぬ苗木市

三月やきつちり結ぶ靴の紐

春の海膨らみ島を散りばめて

口のもつるる術後の電話あたたかし

くちびるを奪はれにけりちる桜

つる薔薇の百が雪崩れて来たりけり

万緑や電話に麻痺のから元気

失念の会より電話くる大暑

甲子園の拍手二拍子涼新た

朝涼や籠に日課の文庫本

しんちやんの三輪車の声ひろしま忌

平野レミの立て板に水天高し

離れ離れの今わかちあふ望の月

帯かたき明治の母よ柿なます

引きしままる呼び捨ての声運動会

秋深し見覚えの字の帰らざる

文化の日杖の甚句の声の艶

にぎやかな熊手や裏のぶあいさう

わたくしの九穴勤労感謝の日  以上

 

 

 

 

 

 

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コロナの師走句会

2020-12-22 20:19:06 | 生かされて今日

 期待された令和2年、2020年はコロナの猖獗と信じられないトランプ大統領のケンカ狼藉とで世界がうめく一年間でした。アベ政治の国会軽視・嘘の多い不誠実な姿勢がなんと7年間も続くという日本政治の体たらくにウンザリの年でした。

来年もコロナと暮らす年がつづくでしょう。

 さて、師走句会で街中へ出るなと家族から足止めを受けた仲間もでてきました。でも、月一回の句会で作品を出し合い選ぶ刺激は、免疫力を高めるようです。いろんな流派のまじる俳句をどうぞ。

〇こらへよう堪へようとして大嚏  陽子

〇地球儀を回し思案の年送る    清子

〇第三海堡の間欠閃光冬に入る   駿

〇またたきは垂訓めいて枯木星     ミキ

〇惚けるより惚れてしまえよ帰り花   駿

〇冬銀河はしけで島の里帰り      駿

〇身にしむや左手書きの考の文      ミヤコ

〇しなやかに追い抜くブーツ師走来る   駿

〇木守柿雲の欠片もなかりけり      翠

〇小春日や生きるって良い匂い      計枝

 

 

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心にワクチンを

2020-12-10 07:22:37 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『疲労回復に効果があるとブームになっていたある薬が、じつはまるで効能がないことが分かり、問題になっています。

 世の中にはたくさんの薬が出回っていますが、名医はむやみに薬を使わないそうです。

長いあいだ人間の体を診てくると、人間本来の自然治癒力がどれほど大きいものか分かるのでしょう。

その力を信じ、ここぞというときしか投薬しない。ところが最近の患者さんは、薬をたくさん処方しないと「この先生は大丈夫なんだろうか」と不安がる人が多いのだそうです。それほど薬漬けになっているわけです。

 仏道修行の場合も同様のことがいえるかもしれません。人の不幸の原因は貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)の三毒にあります。さらに突き詰めると「諸苦の所因(しょいん)は 貪欲(とんよく)これ本なり」で、貪欲が苦の根源であることが分かります。

 自分さえよければ、という自己中心、あり余る物に囲まれながら、もっともっとと欲をつのらせるその心を、人さまの幸せを願い、人さまに施す心に変えることで、その苦が喜びに変わるのです。

 他からの救いの手ばかりを求めるのでなく、自分の心の切り換えで奇跡とも見える治癒力が生み出せるのです。』

                 庭野日敬著『開祖随感』より

 

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苦の原因は貪欲(とんよく)

2020-12-05 06:28:27 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『一休禅師は「私は耕さずして、ご飯を頂いている。織らずして、着物を着ている。いったい、私はもらいすぎている。これをどうつぐなえばいいのか。それを思うと、いっときもじっとしてはいられない」と語っておられます。

 この「いったい、私はもらいすぎている」という考え方が大事だと思うのです。

 私たちは逆に「私はまだまだ十分に与えてもらっていない。不足だ」と考えがちですが、その心をちょっと切り換えるだけで、そこに感謝が生まれてくるのです。

その感謝が、まわりの人への思いやりになって、お互いに「ありがとう。ご苦労さま」と言い合えるようになっていくわけです。

己のごとくに他を思う心、それが仏教でいう慈悲心です。真の友情です。

人が「働く」のは、「はたを楽にする」ためだという人がいます。

そういう心意気で働いていると、なによりも自分が楽しくなります。互いに持ちつ持たれつで生かされているのだという自覚から、慈悲心は生まれてくるのです。これこそ真の人間尊重でありましょう。』

                  庭野日敬著『開祖随感』より

 

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秋惜しむ

2020-12-01 07:54:54 | 生かされて今日

 横浜市金沢区は葉山、逗子、鎌倉に隣接する歴史かおる町で、有名な金沢八景として詠われてきました。国宝を多数収める金沢文庫、鎌倉時代創建の称名寺、龍華寺、瀬戸神社、ペリー提督の黒船が停泊した東京湾、海水浴ができる浜辺や大学2つ(横浜市大と関東学院大)のある町でもあります。

鎌倉幕府が切り開いた野趣あふれる朝比奈切通しを登ると鎌倉へ歩けます。文明開化のザンギリ頭の新興都市ヨコハマとは違う中世鎌倉時代の文化圏にあります。

 冬日和に誘われて水筒のリュックと称名寺へ参りました。

水鳥の阿字ヶ池にイチョウ黄葉が大輪の花のように映り見とれました。

朱塗りの太鼓橋では結婚記念の和装のふたりが撮影中でした。コロナに負けずに幸せを掴んでくださいね。負けるな!

 

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