四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

3.11を忘れない

2021-03-16 06:25:16 | 生かされて今日

 2021年3月11日、大震災10年の日に福島県が朝日新聞に出した記事(抜粋)です。

福島県民の4つの苦しみに合掌するばかりです。練られた文章と高校生の声に感銘を受けました。ヨコハマ緋桜が咲出しました。

 

『あの日から10年になります。

地震、津波、原発事故は、私たちのふるさとを一変させました。

大切な人との別れや、見えない放射線との戦いがありました。

避難して仮設校舎に通学した子が成長し、成人を迎えています。

他方で、いまだ行方不明のまま、心も体もふるさとに帰れない子がいます。

こうした年月に思いをはせるとき、「もう10年」とも、「まだ10年」とも感じられます。

私たちは原発事故による地域社会の分断、風評被害、差別・偏見と10年戦ってきました。

そして2021年、世界は目に見えないウイルスによる禍の中にあります。

自由やぬくもりを奪われ、不安と息苦しさを感じています。

10年前と同様に、当たり前が当たり前では無くなり、本当に大事なものは何なのか、改めて考えさせられています。

 

「あの日私たちは、波に飲み込まれていく人々の手を掴み取って救うことができなかった。

だから、今度は、社会から分断されゆく人々の手を握り締めて、離さないで。

みんながもっと自分を、他人を愛せる世界を願っています。

そして私自身が、そうでありたい。」

           ・・・会津学鳳高校 平子七海さん』            

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苦の受け止め方

2021-03-05 06:17:43 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『何か事が起こると、「さあ大変」と言うのが口癖になっている人がいますが、いつもお話しするように、私は逆に、難問がくると「これは、おもしろくなってきたぞ」と自分に言い聞かせるのです。そこの紙一重の差が大事だと思うのです。

さあ大変と思うと、腰が引けてしまいます。反対に、「ようし」と心を決めると、すぐ行動が起こせるのです。行動を起こせば、必ずどこかに道が開けてきます。それで自信がついてくるわけです。

 創立記念日(昭和13年3月5日創立)を迎えて心によみがえってくるのは、恩師の新井助信先生に「仏教は苦滅の道」であると学んで、「どんな苦も救うことができる教えを見つけたぞ」と、躍り上がらんばかりだった当時の感動です。

その苦滅の道のかなめは、自分に不利なこと、つまり逆縁をも仏さまのご功徳であり、善縁なのだと受け取れるようになることにあります。

その考え方で、私はなにごとにも対してきました。それができなくては、本当の宗教者とはいえないと思うのです。とりわけ幹部のみなさん方に、そこのところを、しっかりと心に刻みつけておいてもらいたいのです。』

      庭野日敬著『開祖随感』より

PS たとえ病気が治らなくても、貧乏が変わらなくとも、大安心を得ることを「仏教の本質的な救われ方」といいます。損得の現世利益の信仰ではありません。

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