四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ケネデイ駐日大使

2013-11-22 09:05:12 | 生かされて今日

 今日はJFKと愛称された悲運の米国大統領のケネデイのご命日です。ダラスでのパレード中に狙撃され暗殺されたのです。しかもそのテレビ放映は日本にも届いており、凶弾は夫人と並び坐るオープンカーの大統領の後ろの脳髄に命中。脳漿が飛び散る画面は今も記憶にあたらしい。奴隷解放のリンカーン大統領も黒人の権利回復の指導者マルチンルーサーキング牧師も銃により暗殺されました。未だに銃を持つことは国民の権利として野放しのようです。荒っぽい西部劇みたいなお国柄です。だからこそ私は「集団的自衛権は日本を戦争に巻き込む」恐れが強いので絶対反対します。

 ケネデイ大統領の長女が日本大使として着任され大歓迎されております。私もあの大統領就任式の名演説からケネデイ贔屓、源義経の判官びいきに似ています。

『米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。』と演説されました。

大統領のお墓はワシントンDC郊外のアーリントンにあり、奥様と並んでおりました。美しき未亡人はギリシャの富豪オナシスさんに嫁ぎました。冥土では夫婦に戻りました。

米国は世界に飛び抜けた軍事力で地球上の戦争、紛争の主役であり、若きなんと大量の流血と遺体と涙とお墓標を出してきた国なんだろうか。

尚蛇足ですが、米国駐日大使は英語で、 The USA ambassador  to  Japn.

受験英語のなごりです。

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道元禅師のお言葉

2013-11-21 20:58:27 | 生かされて今日

 曹洞宗の開祖 道元禅師のお言葉に『人身(にんじん)得ること難し。佛法あふこと稀なり。

今我ら宿善の助くるによりて、すでに受け難き人身を受けたるのみに非ず、あい難き佛法にあひ奉れり。生死のなかの善生、最勝の生(しょう)なるべし。最勝の善身をいたずらにして露命(ろめい)を無常の風に任することなかれ』とあります。

先ず、シリアのような戦乱がないみづほの国にばい菌や犬畜生でなく「人間として生まれた」ことは先づ幸福である。その上に釈尊の至高の教えに縁づくことはめったに無いことだ。

この憂き世の命の中で最も恵まれた境遇なのである。私たちはおのが70兆個の細胞のDNAの中に存在する膨大な数の先祖のご守護・お陰様により最高の境涯にいるのです。

 その大切ないのちを感謝もなく諸行無常の荒波に、放り出し浪費してはもったいないのだ。目先の低劣な愉しみに溺れ、後ろから襲い来る老病死に身を任すな。自分の事ばかりガツガツせずに人さま社会にわずかでも尽くす人生を送ろうよと。

 毎朝私は、お釈迦さまと法縁をもたらしていただいた庭野日敬開師、わが両親と妻の両親の写真に合掌し、この道元禅師のお言葉を礼拝しております。

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国際女子マラソン

2013-11-17 20:06:27 | 生かされて今日

 秋日和の今日は横浜国際女子マラソンの応援に自転車で参りました。三ツ沢球技場での高校ラグビー地方予選の決勝戦にも、神奈川県民センターでの第9のコンサートにも行きたかったのですが、時間の都合で近場のマラソン折り返し地点の杉田となりました。

トップグループから後尾の差がとても大きく感じました。女性選手は様々な帽子、サングラスやおしゃれなウエアで年齢が全然わかりません。ところどころに、力走の選手が職場の同僚らしく大声の声援、身振り手振りで元気づけをしています。ランナーも手を振って走り去りました。

小柄な女子がよくも42.195キロも走れるものです。最後尾の選手の後ろには、「収容車」と表示のリタイア選手のための大型バスが追走しているのはややつや消しですね。

男の相棒たる姫君が強くたくましく、そして優しくあって欲しいものです。

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秋のバラ園

2013-11-13 07:55:14 | 生かされて今日

 鎌倉に近い大船は江ノ島へゆく境川の支流柏尾川が流れ、大きな純白の観音菩薩像が見下ろす町です。終戦時代からあるという庶民的な市場や往年は寅さんの大船撮影所がありました。その撮影所跡に鎌倉女子大大船キャンパスが建てられ、そこで大輪先生(上智大名誉教授)に『おくのほそ道』を学んでおります。懇切丁寧な解説で何度学んても新発見があるたのしい生涯学習です。学生たちよりも皆さんの向学心は素晴らしいとおっしゃっております。

 放課後、弁当と缶ビールを持参して大船植物園へ参りました。野外のベンチで頂くと自由という幸福感が高まります。時折時雨がぱらつく曇天でしたが菊花展や秋の薔薇園、温室をめぐりました。なんと自然は美しく精緻なものでしょうか。感謝です。

秋の薔薇は盛りでまるで宝ジェンヌに囲まれているような感じです。伊勢物語の艶福家・在原業平(ありわらのなりひら)になったようです。余談ですが東京スカイツリーが出来てその駅名の「業平橋」が乱暴にも廃されたのは情けないと思います。効率とお金オンリーの文明とは何だろう。

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箱根湯本に連歌師の墓

2013-11-06 21:26:56 | 生かされて今日

 芭蕉翁39才の句に「世にふるもさらに宗祇のやどり哉」とあります。蕉風を確立する前の作品です。飯尾宗祗(いいお そうぎ)は西行、雪舟、利休などと翁のあこがれた文人で、室町時代に全国の武将らに連歌を指導しています。もともとは曹洞宗の僧でした。

宗祇の句に「世にふるもさらに時雨のやどり哉」があり、芭蕉の句はそのパロディ。「時雨」を「宗祇」に替えて無季の句です。

箱根湯本に早雲寺があり、ひつそりと宗祇の墓が建てられていました。弟子とともに京への帰路半ばで亡くなったのです。81歳というたいへんなご長寿でした。高名な文化人の墓前で、才うすき私によき詩が出来ますよにとお願いしました。

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