四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

裏からの桜島

2006-02-28 05:42:02 | 生かされて今日
 鹿児島市からの桜島は優美な火山ですが、裏から仰ぐと数知れぬ縦じまも恐ろしい閻魔のかたちです。左側が南岳で、私は小学校の遠足で登頂、今は登山禁止です。人力を超えた大自然に畏怖するばかりでした。地震・かみなり・火事・火山、恐ろしいですよ。チッポケなことにクヨクヨするなと一喝されました。
うぐいすが鳴き、仏の座、つくしが覗いて「春来る」です。受験生諸君キバレー。
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飛鳥Ⅱ

2006-02-23 17:40:42 | 生かされて今日
 新しい飛鳥Ⅱが優美な巨体を横浜おお桟橋に見せています。窓窓にどんな夢が詰まっているのでしょうか。春とともに白い巨船が光ります。豆粒のような多数のフアンが覗いていました。
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梅の花

2006-02-21 21:35:10 | 生かされて今日
 横浜の梅もいよいよ開き始めました。いにしえのやまと心を思い出させてくれます。現在は「花」といえば、さくらを指すのが文芸上の約束ですが、上代は梅でした。いよいよ春が来ます。入学試験、予備校試験、卒業、就職、人事異動、転勤、入園、入学、桜。まさに地球はすっとび動くです。
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横浜の三渓園

2006-02-20 20:57:52 | 生かされて今日
 春の雨にしては冷たい中、ガイド先輩のご好意の引率で三渓園を巡りました。明治時代生糸で巨万の財を成した原 三渓の邸宅です。横浜の南部、かつては海岸に接した本牧(ほんもく)にあります。三の谷という地名から「三渓」と号したそうです。
京大阪から歴史的な本陣、家屋、茶室、仏塔、巨岩などを集めています。写真の池も山を開いて作ったものです。想像を超える財力を費やしており、驚きます。
古きよき日本の伝統が遺されている名園です。梅やマンサクが咲き出していました。
 
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春の隅田川

2006-02-20 06:09:06 | 生かされて今日
 ♪春のうららの隅田川♪は滝廉太郎の作曲。ドイツ留学から程なくふるさとの大分で23歳の春を閉じました。もったいない。
 春のきざす隅田川の景色です。右岸はグルメが集まってくる築地中央市場。江戸時代は今の日本橋、三越本店近くにあり、徳川将軍家へ新鮮な魚を、そのお余りを庶民が楽しんだようです。関東大震災の後、当地へ移転しました。
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梅の花

2006-02-19 18:59:26 | 生かされて今日
 上野の西洋美術館の白梅が咲きました。ロダンの考える人も周りを見まわして欲しいですね。
一点に執着すると、周りが見えない井の中のかわず大海を知らずになりますもの。自分のことですが・・・。自動車の運転でも、左右とサイドミラーやバックミラーをチラチラながめるのがいいのです。一点執着、固執は危険だ。柔軟がよし。
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書の至宝

2006-02-18 05:32:45 | 俳句
 9時半から14時まで、書の至宝展と常設展をめぐり足がじんじん。何度も額がガラスにあたる音がして、熱心なフアンが列をなし鑑賞。指習いや「すごい」とため息。なんせ千年を超える人の筆跡です。良くこれだけ日中の名筆を集められたものです。
仏教を日本文化の中心にすえた聖徳太子の法華経解説書の肉筆にはジンとしました。意外と女性的な小さい漢文、修正もめだちその博学ぶりが眼前に。息づかいが聞こえます。
 ♪三蹟に足じんじんの桜餅  駿
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銀座四丁目

2006-02-17 18:55:53 | 俳句
 春のきざす和光本店ビル。75年ぶりに建てかえるようです。耐震構造にするが外形は維持する由。芭蕉翁の高弟、榎本其角の句を思い出します。彼は茅場町に住み14才で芭蕉翁に入門、才気と都会人の作者でした。さすがに銀座は歴史が深くシックな景色です。
『鐘一つ売れぬ日はなし江戸の春』其角
『越後屋にきぬさく音や衣更(ころもがえ)』同
越後屋は今の三越本店です。
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墨田川の春

2006-02-16 05:14:54 | 生かされて今日
 二月十五日は釈尊の入滅された日、涅槃会(ねはんえ)。インドの王侯、大商人の帰依を受けて安楽な老後をあえて選ばず、布教に野たれ死ぬ生き方をされました。生誕のルンビニーへ近いクシナガラで八十のご生涯でした。亡き両親の国の方向へ歩まれたことに人間的な情を禁じ得ません。教えの根幹は、「無常」、肉体も含めて全ては変化すると見よ、動くものに執着する自分が変われと受けとめます。
「願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ」西行は涅槃会に死を望み、その通りの往生でした。
 勝鬨橋の上から、春がすみの隅田川の景色です。
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バレンタイン

2006-02-13 22:11:22 | 俳句

 ♪やつと春出会ひを回す観覧車   駿

 ♪頂点へかの観覧車バレンタイン   駿

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東風(こち)吹く港

2006-02-12 04:38:05 | 生かされて今日
 頑強な寒波がすこしゆるんで横浜大桟橋に豪華船「飛鳥」が参りました。”勝ち組”が乗る白い巨船には夢が詰まっています。私には遊覧船が似合いますが・・・。東風に全身をゆだねて、万国旗がなびく輝く客船を見下ろしております。
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青春

2006-02-11 21:27:29 | 俳句
 ようやく春めいた横浜おお桟橋に寄り添うふたり。幸いあれ。

♪掌(たなごころ)つつむ掌水温む  駿

♪きり返す遊覧船や春の渦  駿

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佐久間象山

2006-02-10 06:07:34 | 生かされて今日
 神奈川県公文書館はお城のような、典型的箱モノ行政の象徴。フリルの一杯ついた御普請です。
佐久間象山の手紙(複写)が展示されて異彩を放っていました。勝海舟、河井継之助、吉田松陰、坂本竜馬の思想や砲術の師匠。いかにも隙のない筆致、しかし魅力的です。51歳で暗殺されたのは惜しい大物。付きあい難い人柄らしいが、頭脳は飛びぬけたすごい人物と筆跡から解ります。勝海舟の妹を妻にしています。横浜開港を時の幕府へ進言したことから、野毛山公園に石碑があります。
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春は名のみの♪

2006-02-07 05:47:00 | 生かされて今日
 名歌「早春賦」♪♪♪・・・歌ってみましょう。先人の素敵なうたですね。

春は名のみの風の寒さや。
谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず。
時にあらずと 声も立てず。

氷解(と)け去り葦(あし)は角(つの)ぐむ。
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空。
今日もきのうも 雪の空。
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打て

2006-02-05 21:02:18 | 俳句
 目覚めると横浜は今年二回目の雪景色。日中は春めいた日よりで、朝早くから少年野球の声が元気一杯。スポ根の監督さん、激励も少し静かにしてくれませんか。公園の芽柳を見に行きました。色ずき始めて、膨らんできました。マンサクはまだ、梅も日の射すところだけがほころんだ程度です。
 わが独身の息子達のようなういういしい夫婦がふたりの子供とブランコを漕いでいます。私にもこんな輝きの時代がありましたっけ。まぶしくも懐かしい風景でした。若い家族に幸いあれ。GOOD LUCK

♪うひうひし家族のぶらんこ日和かな  駿 (ぶらんこは春の季語です)
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