四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

寒中の法華経読誦

2015-01-25 21:51:59 | 生かされて今日

 8日間の寒中読誦修行が今日、めでたく終了しました。最も寒い朝ぼらけに家を5時に出て横浜駅西口の立正佼成会横浜教会にて6時から声を合わせて読みあげます。

本尊釈尊像のおん前で感謝と祈願と込めて心を聖浄にし、節分からの新しき年を迎えるためです。聖壇上のお導師さんや鐘、木鉦、太鼓のお役はプロの僧職ではなく皆在家信者が担当します。少年少女の小学生から後期高齢者までの男女、坊主頭やお下げ髪、見事なハゲや豊かな黒髪までさまざまです。読誦時間は最短55分、最長で95分あります。仕事現役の人は途中で立ち職場へ向かわれます。寒さと眠けと怠け心との内なる戦いで勝たないと修行参加できません。敵はまさしく自分です。

法華経にはお釈迦さまや両親や先祖さま、周囲の私への慈愛が書かれていて、その「愛に気付けると」感動して涙が滲んでこぼれます。私は家内安全、世界平和、両親への感謝、脳梗塞の友人の回復、俳句の上達などを祈願しました。今年は風がなく穏やかな天気に恵まれさして寒くなく無事に満了となりました。信仰に反対する夫や子供たちに車で送ってもらい、それを機縁に仏教へ親しませる方便が出来て感動される方もいました。

 

 

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阪神淡路大震災犠牲者の慰霊

2015-01-17 21:18:47 | 生かされて今日

 神戸の大地震から20年、立正佼成会横浜教会での慰霊法要に参加しました。あの震災の朝、現役社員だった私は岡山への出張で品川から羽田空港へのモノレールで震災を知りました。

大阪支店時代に走っていたあの阪神高速道路が横倒しになっている画像や神戸三宮駅前のビルの横倒し、伊丹駅の崩壊画像でショックを受け、ただならぬことを実感しました。

一方朝の自宅のテレビでは社会党選出の村山総理大臣がのんびり対談していて、大災害の第一報が総理に知らされていない体たらくを曝しました。

ゴム臭かったあの懐かしい神戸長田町の商店街が火焔につつまれ、瓦礫に埋もれた家族をどうしようもなく助け出せない酷い残酷な画面に恐怖しました。平成7年それから20年、街の復興は早期に出来たそうですが、心の傷、借財は市民を苦しめているそうです。

神戸教会では震災前日に成人の日を振り袖でお祝いされた娘さんを助け出せなかった会員や地区主任をされていた奥さまを亡くされた会員など涙なしには聞けない心痛むお話がなされました。

私はこの20年健康で幸せに過ごさせて頂いたけれど、あまり成長していないことに愕然とします。生きたくても早世を余儀なくされた震災犠牲者の御霊に深々と頭を下げ祈るばかりです。

南無妙法蓮華経。

 

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春を待つ

2015-01-15 08:47:27 | 歌の花束

 寒に入り、20日は大寒となります。世相は内外ともに寒さがまして参りました。自然災害や気候の激変が起こり続けています。増税の上に生活日常品の値上げが続き、持てるものともたざるもの、正規労働者と派遣社員・契約社員との格差が大きく開いております。

パリではイスラム原理主義者のテロ事件で、移民を受け入れててきた欧州諸国に反イスラムの恨み憎しみ(非寛容な国粋主義)が国を分断する動きが見られます。イスラム国でのおぞましい人殺しの写真がインターネツトで拡散しています。

気候も寒ければ、世界での人間間の調和がズタズタに引き裂かれるような気配です。早く春が来て欲しいですね。

 新潟出雲崎の産んだ良寛さんのご命日は1月6日、良寛忌でした。おおらかな村の聖人の歌を読んでせめて心に春を招き入れましょう。

  

 『冬ごもり 春さりくれば 飯いひ乞ふと 草のいほりを 立ち出でて 

 

里にい行ゆけば たまほこの 道のちまたに 子どもらが 今を春べと 手まりつく 

 

一二三四五六七ひふみよいむな 

汝ながつけば 我あはうたひ あがつけば なはうたひ

 

つきて歌ひて 霞立つ 長き春日はるひを 暮らしつるかも

 

   かへしうた

 

霞立つ長き春日を子供らと手まりつきつつ今日もくらしつ

 

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三渓園の投句箱

2015-01-10 10:21:38 | 俳句

 横浜の名園、三渓園には全国からの観光客や和風を愛する市民が静かな時間を過ごすために訪れております。文明開化の生糸貿易で財を成した原三渓さんが遺してくれた憩いの庭です。

園内に設けられた投句箱の作品を三渓園保勝会と横浜俳話会とで選んで、三渓園観梅俳句大会(本年は2月22日開催)において表彰しております。もうその歴史も39回を重ねることとなりました。風雅を愛する先輩たちのお陰様なのです。

10位までの作品をご紹介いたします。素敵な作品がならびました。


 1位  秋風を聴けり土橋を渡るとき   時子

 2   万緑の中石棺の黙深き      みね子

 3   かなかなのさざ波となり暮れにけり  基之

 4   一塔を浮かべてをりぬ梅千本   純一

 5   手品めく投句箱より秋の蝶    正守

 6   古民家の足裏涼しき急階段    とく (私の特選)

 7   木の実落つ園の小径の観世音   敦子

 8   堂塔を見てをり梅の匂ひおり   善一

 9   観梅の一句残して逝かれけり   庫江 (私の特選)

10   梅の枝かき分けてくるランドセル  大八



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横浜の元日はささめ雪

2015-01-05 21:59:12 | 生かされて今日

 2015年の横浜の元旦は雪になりました。当初わたぼこりが舞うのでハテナと不思議に思っておりました。でも細雪で吉兆かも知れません。昭和20年8月15日の敗戦日より70年めの今年です。

萬葉集20巻4500首の最後の歌は、大伴家持卿です。当時、現在の鳥取県付近の長官で42才でした。

『新(あらた)しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(よごと)』

我々のこの新年には眼前の新雪が積もるように、幸せが重なってほしいものだと。

首都圏はおおかた温暖で台風の被害も少ない方ですが、雪に弱く通勤時には大渋滞を生じます。雪道を歩くのに慣れていませんからハラハラこわごわなのです。

雪はメガロポリスのあまたの古傷を覆い隠して街を聖浄にします。よき2015にいたしましょう。

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正月は箱根駅伝

2015-01-03 15:36:17 | 生かされて今日

 お正月の2日、3日は外せない駅伝、何が起こるかわからない区間ごとの劇場にハラハラドキドキ。3日復路9区の応援に出掛けました。さまざまなご家庭、多くのOB、老若男女の駅伝ファンが冬日和に多数集まって来ます。私は例年通り京急線戸部駅を下車し国道1号線に出て待ちました。大学の応援のぼりが並び、OBは母校の小旗を持参しています。

青山学院がとてつもない差をつけて横浜駅方向へ大柄な歩で飛んでゆきました。昨日往路は2位と考えられない差、5分も付けて、今日もさらにその差を広げるダントツぶりです。火事場の馬鹿力のような普段の力量以上の爆走です。

しかし、親にとっては正選手に選ばれるだけでも嬉しいでしょうが、勝負事ですからレース中ご心配で苦痛でしょうね。ストレスでお正月どころではありませんね。

 平家物語に奢るものは久しからずとあり、母校中大はたしか11連覇した伝統校ながら昨今は予選会からの参加です。9区を今回は大健闘し8位でした。安心して自宅に戻りましたらナント、ナント10区でブレーキ。暗然としました。

人生は四苦八苦の暗闇、明日は何が起こるかわかりませんね。でも、優勝した青学大も廃部のピンチを切り抜けて来たそうですから、捲土重来で次回に奮起いたしましょう。継続は力、ななころび八起きの精神で行きましょう。

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