四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

どんど焼き

2014-01-27 05:42:26 | 生かされて今日

 どんど焼き(左義長)は徒然草にも載っている小正月の伝統行事です。正月飾りや書初めを持ち寄り焚く、火祭です。横浜区金沢区の海の公園での左義長にはじめて出向きました。八景島シーパラダイスを望む海風は穏やかでさほどの寒さではありません。近在からしめ縄や松飾りなど持参して4つの小山に積み上がりました。穏やかなお正月の家庭だんらんが感じられます。

 磯辺では海風にのせて凧や連凧、ゲイラカイトを上げています。平和なお正月です。平和憲法の御蔭さまで戦争という人殺しを放棄した賜物です。安倍政権はアメリカ軍と連帯して世界中で武力を使う「集団的自衛権」を認めたがっていますがトンデモナイと思います。


★からくれなゐのわが罪燃ゆるどんどかな  駿

★空からひきだすやう連凧を下ろしけり   駿

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ダウン症の書家・金澤翔子さん

2014-01-18 22:19:47 | 生かされて今日

 28才の金澤翔子さんと美しきお母さんの書家・金澤泰子さんとが立正佼成会横浜教会普門館に来られました。お母さんが「光り輝くいのちを生きる・・・娘・翔子とともに」を演題として講演されるための来館です。

40歳代に妊娠され大きな希望で出産、程なく翔子さんがダウン症と診断され母子共に死をという絶望に落とされたそうです。染色体がひとつ多く快復は困難で短命な定めと聞きました。更にご主人さんと扶助しくれた妹さん二人の早世が続きます。「神は不要ないのちは創らない」という言葉や赤ちゃんの翔子さんが母の涙をいつもにっこり笑って拭つてくれたこと、書道に打ち込み娘にも般若心経の写経を教えて死の淵から立ち直られました。この世には人智を超えた力(サムシング・グレート)が存在するのだとの確信を語られました。絶望せずに生きておれば必ず願いは天に通じ、闇と光とは同時に存在するのだと。

 今翔子さんは鎌倉建長寺、京都の建仁寺、奈良東大寺の名刹の仏前で♬揮毫、すでに3つの個人美術館をお持ちだそうです。3.11の大震災被災地での慰問に力を発揮され、来年4月には国連での展示会が予定されているのです。翔子さんには席上揮毫をして頂きました。「普門」という字です。法華経にある観音経(ふもんぽん)の略で、あまねく人を救ういいです。

 翔子さんはお母さんの公演中最前列にいた会員さんの赤ん坊をあやしつづけていましたが、不思議なことに赤ん坊が一切泣きもせずおとなしく穏やかにしていたことです。摩訶不思議なオーラを発しているのでした。

効率重視、学歴と拝金主義のこの世に背を向けて尊い生き様を示されている母子に満堂の敬意を払いました。凄いですね。

 

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初句会

2014-01-13 18:01:21 | 俳句

 新年が明けて最初の俳句会は初句会、皇居での短歌の会は歌会始(うたかいはじめ)と申します。和歌は貴族クラスの上品でみやびな短詩で、なにせ「古事記」にあるようにスサノウノミコトから始まり、天皇の命による歌集・勅撰集(古今和歌集など)が編まれるほど正当な伝統を誇っています。天皇皇后両陛下もなされます。

一方、俳諧は酒席でのおふざけ、下品な連句が母体で、明治以降は連句から俳句として独り立ちしました。下々の庶民歌なのです。初句会で選の多かった作品をどうぞ。


◯ぽかんといのち元朝の火にうずくまる  ちしろ

◯どの窓へ行く新年のしゃぼんだま   量子

◯ひとり出で天籟を聞くお正月     としみ

◯笑っていたような気のする初寝覚   律子

◯嵌まりたき年酒あやなす薦かぶり   駿(一点も頂けなかった、クスン。大伴旅人をイメージ。)

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酒をほめたたえる歌

2014-01-08 18:50:18 | 歌の花束

 元旦の朝6時、平和祈願の初読経が行われた立正佼成会横浜教会でははなやかに鏡開きがありました。そしてこも樽のお酒が参列者にふるまわれました。木の香りのする樽酒は肺腑にしみわたりました。

大歌人・大伴家持(おおとものやかもち)のお父さん・大伴旅人(たびと)が『万葉集』に酒をほめる詩をうたつております。今から約1300年前の奈良時代ですからお酒はどぶろく、清酒ではありません。

大伴家は天皇を守る親衛隊の名門貴族でしたが、藤原一族に押さえられて衰退していきます。最晩年の旅人は63才(当時の平均寿命は30台でしょうか)で九州福岡の太宰府へ長官として赴任します。年をとってからの都落ち、左遷でしょうね。そして伴った愛妻が間もなくして亡くなる悲しみに打ちのめされました。にがい酒に憂世を忘れ飲まずにはいられなかったでしょう。

教会の清きお酒が波打つこも樽をのぞき込むと、私も旅人と同じように酒樽の中に浸ってみたい気分がしました。

大伴旅人に救いだったのは山上憶良や坊さんの満誓(まんぜい)など太宰府の歌人仲間が居たということです。友だちは大事ですね。


◯験(しるし)なきものを思わずは一坏(つき)の濁れる酒を飲むべくあるらし

◯なかなかに人とあらずは酒壺になりにてしかも酒に染みなむ

◯黙(もだ)をりて賢(さか)しらするは酒飲みて酔(え)ひ泣きするになほ及(し)かずけり

 

◯この世にし楽しくあらば来む世には虫にも鳥にも我はなりなむ

◯妹(いも)が見し楝(おうち)の花は散りぬべし我が泣く涙いまだ干(ひ)なくに

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強い駅伝の東洋大学

2014-01-03 17:35:43 | 生かされて今日

 京急戸部駅近くの国道1号線で声援して来ました。すでに善男善女、老若男女が沿道に集まり到着を今か今かと待っていました。お屠蘇が効いてきて赤ら顔のオジサンも立ち並びます。トップの東洋大学がすっ飛んでから、だいぶ時間が空いてかなり2位との差が大きくなっていました。こんなにまで差がつくなんて凄い。皆かなりの高速ランナーなので写真がうまく撮れません。隣のおばさんが道へズイと張り出そうとすることもあって。

出場選手の親や親戚は興奮するでしょうね。選手はたすきを必ずつながねばならぬプレッシャーとライバルとの死闘で死ぬ思いでしょう。青学が大健闘して上位、我が母校中大は来年も予選会からの挑戦となった。私の学生時代は常勝だったけど、勝負は甘くない。来年目指して落胆せず粘り腰で強くならねば復権は難しい。

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