四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

茅の輪(夏越しの祓え)

2006-06-30 20:35:39 | 生かされて今日
 今日は年の中間、6月30日夏越(なご)しの大はらえの神事の日です。正月元旦より今日まで知らず知らずに犯した罪をひとがたに託して流して頂き、茅の輪を三度くぐらしてもらう日本古来の神道の行事です。
相模の国一の宮の寒川神社に詣でました。各自配られたきりぬさ(和紙を細かにしたもの)を総身にふり掛けます。ひとがたに身をこすりつけて息を吹きかけ神職にお返しします。そのひとかたを集めて以前は川へ流していたそうです。ミソギですね。バスも来て多数の参拝がありました。12月末にも神事があります。帰りはなんだか身が軽くなった感じです。
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樹の名札

2006-06-29 17:11:32 | 俳句
 近くの公園の木々に、名札や解説の札がかけられて勉強になりとてもいいです。小学生らしい解説文ですが公園の楽しみが増えました。
公園愛好のボランテァのお布施なんでしょう。ありがたいことです。一部の愛犬家の鈍感さには参ります。縄を放して公園を独占、犬嫌いや恐怖感じる人はいないと思っているらしい。透いた毛をのこしたり。犬は好きですが、愛犬家は嫌いです。孫は好きだが嫁は・・・と同じかな。

 ♪幼な字のせつめい掛かる青葉闇   駿
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時間とは

2006-06-29 06:21:03 | 生かされて今日
 時計草はほんとに不思議な姿ですね。ロナウド選手のブラジル原産で、アサガオのように一日の命だそうです。
「時間」は一日24時間ですが、それは理窟の物差しです。感情を持つ人間にとりましては、うれしいときと悲しい時で大いに伸縮しますもの。時間とは不思議ということ。
『過去は去り、未来はまだ。今にこそベストを』お釈迦様の言葉を集めた「法句経」にあったことを思い出します。鴨長明の流れる水のように変化しないものは無い(無常)。
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歳時記のおすすめ

2006-06-28 13:59:06 | 生かされて今日
 俳句をなされない方々にも是非、家庭に一冊の「歳時記」をお勧めします。歳時記は正月から師走十二月までを象徴する言葉・季語を集めた本でかくれたベストセラーです。日本人の伝統的季節感、感覚を集約した言霊(ことだま)集、日本文化の伝統が選りすぐった言葉の花束といえましょう。簡便に月ごとにまとめた歳時記もあります。
是非、ご夫婦・親子で一冊を読みっこしたら暮しに潤いの会話が生まれますよ。
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育てバジル

2006-06-28 09:55:38 | 生かされて今日
 毎年ベランダでバジルを種から育てています。今年は日照不足のせいか育ちがよくないのです。何回も家の中に取り込んだり、お日様に当てていますが・・・。
放火した奈良の高一の子のように、過大な期待なのかも。彼の家庭での孤独、父親からの恐怖など同情は出来るのですが。父兄のこころ狭い医師信仰、学歴信仰につぶされて心が痛みます。
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川合玉堂

2006-06-27 21:33:35 | 生かされて今日
 日本画家、文化勲章受賞の川合玉堂画伯が、昭和七年頃まで別荘、画室としたところ。横浜金沢区の富岡にあり、二松庵(にしょうあん)と呼ばれました。最近市の所有となり、毎月第一土曜日に開放されています。当時富岡は静寂で浜辺が近く、明治の元勲たちの別荘地となり、ヘボン博士も避暑に訪れています。画伯は電車の開通や海軍航空隊の騒音を嫌って、青梅へ移転されました。京急富岡駅の至近にあります。
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梅雨の海

2006-06-26 08:27:22 | 俳句
 ♪梅雨の海ランドマークの影を曳く   駿

雪や雨が降らないと農家や電力会社も困る、かと云っても降りすぎても困る。自然は人間の都合、不都合は超越しています。幸不幸は、あざなえる縄の如しで、都合のいいこともあれば、悪いことも起こる。誕生があれば、死もセットされる。
お釈迦様は、過去は過ぎ去ったもの、将来はまだ来ない、今にこそ善行(他人を生かす布施)にベストを尽くすのみと教えておられます。因縁果報の真理です。
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横浜港

2006-06-24 21:50:38 | 生かされて今日
 今日、日中はいきなり夏盛り。梅雨寒から片影をつたい歩きする日となりました。
横浜港近辺は、規制緩和のためかやたら高層ビルが建設中です。海を真下の41階建てマンションが建設さなか。ご年配のリッチな一戸建て派が移り住むのかな。でも町は排気ガスとコンクリートジャングルの喧騒、私には窒息しそう。
日産自動車の本社が当地に戻るそうです。写真の横浜シ-バスは初めて横浜に来る方にお勧めです。
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田んぼ

2006-06-23 05:03:23 | 俳句
 電車に乗って田んぼを見に行きました。田植の時分になると、蛙が呼ぶようで無性に田んぼに会いたくなるのです。なんだか母の胎内に戻れたような気分です。ひとり畦を歩くとカモのつがいが不審そうに見ています。空にはヒバリの歌、水路には大きなザリガニがはさみで脅します。春蝉=松ゼミが鳴いていました。

 ♪遠植田学校のこゑいづくより  駿
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夏の茱萸(グミ)

2006-06-22 07:17:47 | 生かされて今日
 小学生のころお隣りに茱萸の大木があり、お許しを得て存分に採った記憶がなつかしい。塩水につけて洗ってから食べるよう母が言いました。指や口のまわりが朱に染まりましたね。葉の裏側が銀色で風にそよぐと赤と白がゆれてなかなかの情緒があります。くだものですから、グミだけでは秋の季語となります。
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母性うつくし

2006-06-20 05:52:35 | 俳句
 二人目の男の子を生んだ姪に久しぶりに会いました。二子を得て母性の美しさが、見まがう程輝いていました。母性には敵わない。大人のたおやかさがにじんで一句進呈。
 
 ♪福子(ふくし)なす姪のかがやき桜実に  駿
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泰山木の花

2006-06-16 12:58:24 | 俳句
♪部活のこゑ泰山木の花育つ     駿

 もう蛍の飛びかう便りがしてきました。蛍のうたなら、艶名高い和泉式部のこのうたでしょう。妻問い婚で待つことしか出来なかった日本女性も変身したものですね。
『もの思へば沢の蛍もわが身より
           あくがれ出づる魂(たま)かとぞ見る』
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幼なじみ

2006-06-15 05:40:37 | 生かされて今日
 同級生4人で、半年前に急逝したの友の奥様を訪ねました。柏葉あじさいや定家かずらの花が咲き乱れる庭の家でした。奥様にはけなげにも私達の故郷の手料理でもてなして戴きました。中学からバレーボール一筋、退職後は地域のママさんバレーの監督として教育委員会から表彰をうける程の男でした。健康そのもののスポーツマンを癌が奪いました。幼なじみの急逝はグッとこたえます。彼の抱けなかった初孫に、絵や庭いじりに奥様の心を癒してもらいたいと祈ります。彼の名を冠した優勝杯が出来たことはうれしい。南無妙法蓮華経。
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不思議な草

2006-06-14 06:30:05 | 俳句
 へんてこな形の草は妖気を放ってゆれています。その名も「からすびしゃく」、ご存知でしたか。なんでか不思議な魅力にひかれて、幾度ものぞきに行きます。柄杓の形に似ていますかね。なかなかしぶとい雑草と嫌がられるそうです。フンそれがどうしたと言ってます。

 ♪からすびしゃく写楽の貌をして対す  駿
 ♪烏柄杓のゆるるブルーを貰ひけり  駿
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父母の愛

2006-06-13 09:16:51 | 歌の花束
『今にして知りて悲しむ父母がわれにしまししその片おもひ』 窪田空穂
 
 自分の力でここまで来たと思い上がりの自分でした。食うか食われるかのアフリカの動物界と同様に親の庇護無しでは生きていけない乳呑児の頃は、すっかり記憶に無く自分の才覚、腕で生きてきたというのは錯覚だ。自分の学殖、記憶や経験、目に見えるだけの狭い世界だけが真理ではない。節穴の視力しかな人知にはわからない事ばかしの不思議が人生には詰まっているようです。
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